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僕にとっての〝いい虫〟ラミーカミキリ他

今年は新型コロナの影響で外出を自粛していたが、近所でチラッと〝お好み〟の虫を確認して「よしよし、今年も発生しているな」などとひそかにほくそ笑んでいたりはしていた。具体的にはラミーカミキリやルリカミキリ、キクスイカミキリなど。園芸植物などにもつくことから、いってみれば害虫なのだが、僕にとっては〝いい虫〟だったりする。
僕にとって〝いい虫〟とは美しかったり格好良かったり、珍妙だったり、おもしろかったり──《自然の創造力・あっぱれ!》と感じさせてくれる昆虫だ。容姿だけでなく行動なども含めてセンスオブワンダー感をかもしているものが好ましい。また、そうした魅力をそなえていつつ〝身近〟に見られる種類であることも大事なポイントだったりする。
昆虫採集をする虫屋さんやコレクターからすれば、希少種の方が価値が高いということになりがちなのだろうが、僕は《センスオブワンダーを感じることができる身近な存在》というところに昆虫の価値を感じているので、〝身近〟であることが重要なのだ。《コンビニエンス・センスオブワンダー》とでも言ったら良いだろうか。昆虫を見ることは現代人にとって必要だと僕は考えているわけだが(*)、わざわざ遠征しなくてもお手軽に遭遇できる自然物というところに価値がある。

普通種であっても、発生時期に実物の昆虫を見ると、それなりの感慨のようなものがある。目の当たりにして「こんなものが、実際に存在しているんだなぁ」としみじみと感じ入ることができる。
カメラが壊れてから新調していないので新たに撮影した画像はないが、最近〝しみじみ〟した昆虫を過去の画像から──。


タキシード・キョンシーちっくなラミーカミキリ


タキシード天牛・虹色葉虫ほかから⬆
タキシードを着たキョンシーにも見えるユニークなカミキリは、僕が子供の頃には身近に(関東には)いなかった昆虫だ。ずいぶん風変わりなファッション感覚(?)もそのはずで(?)、幕末から明治にかけて侵入した外来種らしい。以前は西日本では普通にみられたというが、温暖化にともなって分布域を北上させて、20世紀末に東京都の多摩地区でも生息が確認されるようになったという。

僕がラミーカミキリを意識したのは、小学館のアウトドア情報誌『BE-PAL』2004年8月号【西原理恵子さん親子がムシのお兄さんと昆虫採集】を見た時だった。この「ムシのお兄さん」というのが、電子会議室【昆虫フォーラム】で知り合い、何度か昆虫観察のオフ会でもご一緒させていただいた虫屋さんで、ピンガ大王(@鳥頭紀行ジャングル編)と呼ばれていた。サイバラ氏の虫採りマンガが『BE-PAL』に載るというピンガ大王情報を得て、この号を買ってみたもの。
記事は写真と文章による採集風景&採集昆虫が見開きで紹介されていて、次の見開きに西原氏のマンガによる昆虫採集日記が掲載されていた。採集した昆虫の写真の中にラミーカミキリが載っていて、タキシード姿のキョンシー風の空目デザインに不思議な魅力を感じた。サイバラ氏も漫画の中で「私はニワハンミョウとラミーカミキリがお気に入り」と記している。

当時は西日本に普通に見られるカミキリという認識で、関東の一部にも入ってきているというような話を聞いていた記憶がある。
「こんなカミキリを見てみたいものだなぁ」「僕の地元でも、見られる日が来るのだろうか?」などと、あわいあこがれを抱いた虫だった。

その、あこがれのラミーカミキリを初めて目にしたのは翌年──2005年の8月だった。イッシキキモンカミキリを採りに行くというカミキリ屋さんに同行させてもらうことになって出かけた奥多摩の川沿いで、カラムシの葉の上にラミーカミキリを発見! あこがれの映画俳優に街角でばったりでくわしたような驚きがあった。1匹見つかると次々に見つかり、3匹を持ち帰って飼育した思い出がある(貴重なイッシキキモンカミキリもカミキリ屋さんに1匹もらってこれも飼育した)。




ラミーカミキリ@武蔵野から⬆
そして、僕の地元でも──野火止用水沿いのカラムシで初めてラミーカミキリを確認したのが2012年7月。以後、市内のムクゲや狭山丘陵でも見られるようになっていった。
毎年、身近な場所でその発生を確認すると、ひそかに「よしよし」とほくそ笑むのであった。


子供の頃には見たことがなかったルリカミキリ

町の中でも見られる瑠璃色のぷちカミキリから⬆
キレイでかわいいルリカミキリも、僕が子供の頃には見たことがなかった昆虫だ。昔から分布はしていたのだろうが、生け垣に(ルリカミキリのホストとなる)カナメモチが使われることが多くなったことで市街地でも、あちこちで見られるようになった。昔はよく見かけていたシロスジカミキリやミヤマカミキリ──そのいかつい姿はずいぶん少なくなった昨今だが……そんな中で、かわいいルックスながら(?)拡大している〝野生の根性(?)〟には、ひそかに「あっぱれ!」と感心していたりもする。

小さいながら格好良いキクスイカミキリ

※キクスイカミキリ@シラハタリンゴカミキリ@スイカズラから⬆
春になるとヨモギなどで見られる小さなカミキリだが、今年は家のすぐ前に生えた雑草のような菊で初めて見た。新型コロナ自粛の最中に玄関あけてすぐ見られるキクスイカミキリに、ささやかなラッキー感を覚えたものである。
ちいさいけれど、洗練されたプロポーションで、シックな艶消し黒に、前胸背の赤いポイントが、なかなかオシャレである。この赤いポイントがウルトラマンのカラータイマーを連想させ、パワーランプに見えて仕方がない。電池(活動エネルギー)が切れかかってくると、この赤いポイントが点滅し、消灯すると活動を停止してしまう──そんなふうにイメージしてしまうのは僕だけであろうか?



ラミーカミキリ@武蔵野
ラミーカミキリ/オスとメスの違い
ラミーカミキリ&シラハタリンゴカミキリ
礼服ぷちキョンシー天牛&怪虫シャッチー
タキシード天牛・虹色葉虫ほか
昔はいなかった身近なカミキリ
シラハタリンゴカミキリ@スイカズラ キクスイカミキリ
キクスイカミキリ・ヒシカミキリ他
イッシキキモンカミキリ/成虫飼育覚書
昆虫の何に魅かれるのか? 昆虫を見る意義
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コメント

きっと某吸血鬼ハンターのせい
 最新記事のリストを見て『ラミーカ』カミキリだと思い込み、
「ラミーカってカーミラのアナグラムだよね……女吸血鬼なカミキリ……」
とドキドキワクワクしながらリンク先を表示したらタキシード姿のキョンシーが出てきたときの荒涼たる失望感を貴方にも分けてあげたい。

 産卵中のメスの写真、ハンサムガール系の顔ですね。素敵。
Re: きっと某吸血鬼ハンターのせい
「ラミーカ」はピンとこず、「ラミー力(りょく)」と読んでしまいそう……。
文字列は区切る所を間違える勘違いってありますね。
オガサワラナガタマムシなんて、小笠原で永田さんが発見したマムシ──みたいな気がしないでもありません。

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