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太宰治随想集『もの思う葦』には2種類ある

太宰治のエッセイ集『もの思う葦』には新潮文庫版と角川文庫版があって収録作品に違いがある
01もの思う葦2表紙

先日、太宰治のあるエッセイを確認したくて近くの図書館へ出かけた。その作品は新潮文庫の『もの思う葦』という随想集(随筆集)に収録されているのだが、自宅に近い図書館には新潮文庫版がなく、角川文庫の同タイトル随筆集を借りてきた。ところがお目当ての作品は載っていなかった。分厚い太宰治全集(筑摩書房)になら収録されているだろうと図書館で随想を集めた巻の『太宰治全集 10』を開いてみるがやはり見つからない……。結局、書店で新潮文庫版の『もの思う葦』を買ってきて問題のエッセイを確認することができたわけだが、太宰治の随筆集『もの思う葦』には2種類の文庫版があって、収載作品に違いがあることがわり、まぎらわしいので、収録作品の比較を記録しておくことにした。


新潮文庫『もの思う葦』(著者:太宰 治/解説:奥野健男)収録作品(49編)は──、

[I]
もの思う葦
碧眼托鉢

[II]
古典龍頭蛇尾
悶悶日記
走ラヌ名馬
音に就いて
思案の敗北
創作余談
「晩年」に就いて
一日の労苦
多頭蛇哲学
答案落第
一歩前進二歩退却
女人創造
鬱屈禍
かすかな声
弱者の糧
男女川と羽左衛門
容貌
或る忠告
一問一答
わが愛好する言葉
芸術ぎらい
純真
一つの約束
返事
政治家と家庭
新しい形の個人主義
小志
かくめい
小説の面白さ
徒党について

[III]
田舎者
市井喧争
酒ぎらい
自作を語る
五所川原
青森
天狗


わが半生を語る
「グッド・バイ」作者の言葉

[IV]
川端康成へ
緒方氏を殺した者
織田君の死
豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説
『井伏鱒二選集』後記

[V]
如是我聞


新潮文庫版『もの思う葦』に収録されており、角川文庫クラシックス版『もの思う葦』には収録されていない作品を抜き出すと──、

[II]
古典龍頭蛇尾
走ラヌ名馬
音に就いて
創作余談
多頭蛇哲学
一歩前進二歩退却
女人創造
男女川と羽左衛門
容貌
或る忠告
わが愛好する言葉
政治家と家庭
新しい形の個人主義
小説の面白さ

[III]
田舎者
市井喧争
酒ぎらい
自作を語る

「グッド・バイ」作者の言葉

[IV]
川端康成へ
緒方氏を殺した者
豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説
『井伏鱒二選集』後記


角川文庫クラシックス『もの思う葦』(著者:太宰 治/解説:柳 美里)には収録されているのに、新潮文庫版『もの思う葦』になかった作品は──、

春寝
知らない人
無趣味
パウロの混乱
世界的
郷愁

──だった。同著者同タイトルの随想集(随筆集)──しかもともに文庫版なのに収録作品に違いがあるのは、まぎらわしい。お目当ての作品がどの本に収録されているのかいないのか、確かめられるようにプチ記録してみたしだい。


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