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踏切で吠える犬

遮断機と吠えあう犬!?
先ほど、遮断機のある踏切でしばし足止めを食った。3本の電車が通過する間、待たされたのだが、その長めの待機中のこと──。
踏切の反対側で、ずっと吠え続けている犬がいた。散歩中、やはり遮断機で足止めをくった犬が鉄道柵に前足をかけ、顔を線路側にのぞかせるかっこうでずっと吠え続けてる。僕の背後で遮断機が開くのを待っていた夫婦(?)が「何に向かって吠えてるんだろうね?」と不思議がっていた。
僕には犬の気持ちがわかる(気がする)。夫婦の会話が耳に入る前に、吠える犬を見ながら「犬は遮断機の警報音に対抗意識を燃やして吠えているのだろう」と感じていた。犬が吠えるリズムは一定で、警報音の周期とほぼ同じ。おそらく警報音に対抗して吠え合い(?)に応じ、「警報音が鳴り止むよりまえに鳴き止むと《負けた》気分になる」ために意地を張って吠え続けていたのだろう──そんなふうに解釈していた。
小さな子ども同士のケンカでありがちな──相手に叩かれて終わるのが悔しくて、自分が叩いて終わりたいと意地をはり合う──あれと同じ心理。犬は相手(警報音)より後まで(相手を黙らすまで)吠え続けていることで《勝った気分》になる──違うだろうか?
吠える犬を見ていて、ふと子どもの頃の記憶がよみがえった。まだ小学校に上がる前だったろう……線路沿いの道を歩いていて、背後から電車がやってくると、ナゼか対抗意識を燃やして走り出した記憶がある。先に歩いている自分が後から来た電車に追い抜かれるのが「しゃく」に感じられたのだろう。「追い抜こうとする電車よりも先を走っている」という優位な実籍(?)を作るためにダッシュする。もちろん幼児が電車に勝てるはずもなく、まもなく追い抜かれることになるわけだが、電車が追い抜く前に走るのを止めて、自分は勝ったまま(「先を走っていた」という実籍を残して)「今日はこのくらいにしといたる」みたいに勝負を放棄(勝ち逃げ)する──今考えると、そんな心理が働いていたのではないかと思うのだが……そんな幼児の妙な対抗意識──競い合いをして自分が勝って終わりたいという心理が犬にもあるのではないか。だから犬は長い踏切待機時間中、ずっと吠え続けているのだろう──そんなことを考えながら遮断機が開くのを待っていた。



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コメント

No title
人間からすると、警報音と犬の声は
全然違うように聞こえますが
その犬からしたら、波長?周波数?が
ちょっと対抗したくなる音なのかもしれないですね!
電車と競争して「今日はこのくらいにしといたる」が
笑ってしまいました。。。
自転車に乗っている子供を追い抜こうとすると
抜かれまいとすんごい勢いで加速していく男児がたまにいますよね。
Re: No title
波長や周波数が鳴き声に近いとハウリング(遠吠え)になるんでしょうけど、警報音はやかましいのでイラッときて吠え返すのかなぁ……と感じました。
電車が見えない間も吠え続けていたわけですが、警報音に対して(対抗して吠え始めた手前?)負けずに吠え返し続けなくてならなくなった──みたいに思えました。

「抜かれまいとすんごい勢いで加速していく男児」の心理が近いんじゃないかと。
幼児の心理と犬の知性は同じくらいなのかも?

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