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ハリサシガメ@『アリの巣の生きもの図鑑』他

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ベールを脱いだハリサシガメより⬆
2016年の夏、知らずに出会ってたちまち興味を引かれた珍虫ハリサシガメ。成虫は背中の特徴的な模様がハリサシガメの「ハ」に見えなくもない。幼虫は土粒をまとい、狩ったアリの死骸などを戦利品コレクションのように背中にデコレーションするという奇妙な習性を持っている。
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ハリサシガメぷちまとめハリサシガメ幼虫の装飾行動より⬆

ハリサシガメ@『アリの巣の生きもの図鑑』
なんとも風変わりなカメムシなので興味を持って観察しているのだが、おもしろい昆虫なのにその割に情報が少ない。『日本原色カメムシ図鑑 第3巻』にはちょろっと触れられている程度。『昆虫を見つめて五十年(II)』(岩田久二雄・著/朝日新聞社・刊/1978年)という本に紹介されているというので読んでみたが、僕の観察とは違い、「間違っている」と思われる箇所もいくつかあった(本とは違う!?ハリサシガメ)。
『アリの巣の生きもの図鑑』(丸山宗利・小松 貴・工藤誠也・島田 拓・木野村恭一/東海大学出版会/2013年2月)という本にもハリサシガメが紹介されているらしいと知って、気になってはいたのだが……蔵書検索して置いてある図書館に借りに行ってみた。
生活史の一部をアリに依存する生物を好蟻性生物というのだそうだが、その好蟻性生物を紹介した立派な本だった。図鑑といいながら生態写真も豊富で、「よくこんなシーンを撮ったものだなぁ」と驚きを通り越してあきれてしまうほど。ユニークな生態についても記されているので、ハリサシガメについても何か僕が知らない新情報が記されていないか期待したのだが……、
目的のハリサシガメについての記述はP.125の下半分に短い文と成虫の写真が2枚掲載されているだけであった。


分布:本州,四国,九州;朝鮮,中国.寄主:さまざまなアリ.体長:14-16mm程度.翅の特徴的な模様により,日本産の他のサシガメより区別できる.本属の種はアリを専門に捕食し,幼虫時代には捕食したアリを背中に背負う習性をもつ.特定のアリとの関わりはなく,成長段階に応じて好むアリの大きさが変わる.稀な種.(丸山)

「成長段階に応じて好むアリの大きさが変わる」と記されているが、成虫や大きな幼虫が小さなアリを捕食しているのも見たことがあるので、成長によって(体の大きさによって)狩りの対象となりうるアリの上限サイズが広がるということなのではないかと僕は考えている。

ハリサシガメは昼行性!?夜行性!?
というわけでわけで、『アリの巣の生きもの図鑑』という本からはハリサシガメについての目新しい情報は得られなかったのだが、インターネットの方でハリサシガメついて記した興味深い記事を見つけた。

ふしあな日記 私的UNA ハリサシガメ

この方はハリサシガメを夜行性だと考えているというので驚いた。僕の観察はすべて日中(昼前後)で、その間アリを捕食したり、食事後のアリをデコったり、交尾をしたり脱皮するものも確認していたので(脱皮を観察できたのは1回のみ)、僕はハリサシガメは昼行性だとばかり思っていた。しかし、夜に観察に出かけたことはない(活動していないことを確かめたわけではない)し、エサとなるアリは夜も活動しているというから、ハリサシガメも夜に活動していたとしてもおかしくはないのかもしれない。

昼行性のヒガシニホントカゲとの2ショット↓。

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ハリサシガメの捕食〜擬装行動より⬆

ハリサシガメぷちまとめ2
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