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イチモジフユナミシャク・ペア~特大♀

元日のイチモジフユナミシャク・ペア



2018年の撮り納めは12月31日のイチモジフユナミシャク♀美麗個体だったが、2019年の撮り始めもイチモジフユナミシャクとなった。大晦日に続き、元日サクラッチ(桜ウォッチ)では、大枝で交尾中のイチモジフユナミシャクのペアを発見。僕は夜間の虫見はしないので、夜行性のイチモジフユナミシャクの交尾を見るのは初めて──午前9時半頃だった。しかし、TG-2で撮るには高い……。年明け早々にイチモジフユナミシャク・ペアが見ることができたのは幸先が良い気もするが……それを接写できないのは幸先が悪いのか? とりあえず証拠写真程度のものを撮るにとどまった。オスの翅が風にあおられ、パタパタしていた。


産卵後のイチモジフユナミシャクも増えてきている。


卵を産み終えたイチモジフユナミシャク♀は腹が縮んでプロポーションが激変してしまう。縮んだ腹に対して翅の割合が大きく見え、フユシャクを見始めた頃は産卵前後の個体を別の種類だと思っていた。
産卵後のしおれたメスに対し、卵を満載してぷっくりした新鮮なメスもいた↓。


水色の前翅に黒帯模様がくっきり入ったイチモジフユナミシャク♀だった。




こちらは前翅の黒帯模様が分断したメス↓。サクラの幹のやや高い位置にとまっていたので、プチ木登りで撮影。




うっすらと射した陽を受けてきらめく新鮮な鱗粉が美しい。腹部背面の黒紋は不明瞭なメスだった。
石碑にとまっているイチモジフユナミシャク♀も──↓。


背後にあるサクラの木で発生したのだろう。これは腹部背面の黒紋が明瞭な個体だった。




産卵前のメスの腹はぷっくりして可愛らしい。きれいなフォルムのメスを見ることができて元日のサクラッチは満足して帰ったのだが……翌日、大迫力のメスを発見することになる。

特大のイチモジフユナミシャク♀



太いサクラの古木の根元付近にとまっていたイチモジフユナミシャク♀。翅に比べると、その腹がいかに大きいかがわかる。


産卵前後で体型に差があることは前述のとおりだが、標準的な産卵前のメスに比べても別種のようなボリュームを感じさせる腹……元日に見た産卵前のイチモジフユナミシャク♀をサンダーバード1号とするなら、これはサンダーバード2号!(例えが古い)
この大型メスと前日見た産卵後♀と比較すると──↓。


別個体での比較ではあるが、格差がすごい。メスの大型化──卵をたくさん生産できたのは、それだけ生育条件が良かったということなのだろうか? 体内での卵の生産ライン(ワンサイクルでn個を作る)が通常より多めに回転(稼働)することで卵の数がどっと増えるのかもしれない?

地衣類擬態のイチモジフユナミシャク♀

一方、腹がしぼみかけたイチモジフユナミシャク♀が、地衣類が広がるサクラの幹にとまっていた。


イチモジフユナミシャク♀の前翅の空色──あわいブルー~グリーンはサクラの樹皮にありがちな地衣類の色に似ている。これには地衣類に隠蔽擬態する効果があるのではないかと考えているのだが、こういうシーンを見ると、その効果はあるように思われる。


水色の前翅に入る黒帯模様は樹皮に発生した地衣類の裂け目のようにも見え、ボディーラインを分断してかく乱するデザインという気がする。
イチモジフユナミシャク♀を探して桜ウォッチをしていると、フユシャクサイズの地衣類のかたまりに反応してしまうことがある。普通に見ていれば、サクラの幹上のイチモジフユナミシャク♀が視界に入っても地衣類のかたまりとしてスルーされてしうのではないかと思う。


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コメント

No title
こんにちは・・・
フユシャク蛾のフォルムや生態に、改めて(進化の不思議)を感じさせられました。
「イチモジフユナミシャク♀が持つブルーグリーンの謎は、桜の地被類の色彩にあるのかも!?」に成程!・・・の想いです。
種それぞれが選択した生き残りの技を観、考える・・・
これこそ観察の醍醐味ですね・・・
・・・卵ではち切れんばかりの腹部の♀の姿に、生き残りのパワーを頂きました・・・!
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

フユシャクは活動する時期(冬)も、オスとメスで違いすぎる容姿もユニークで、好奇心が刺激されます。
観察できる期間はそう長くないので、見られるときに見ておかねば……と、ついその姿を探してしまいます。
No title
明るい時間に交尾が見られたのですね!
すごいですね。うらやましいです。
少し高い所だったようですが…ぷち木登りはできない場所でしたか…(^ ^;
翅が青くて美しいメスも、年明けにもけっこう見られたようですね。
私も2日ほど前、1頭だけぷっくり♂が見られました。
No title
> noriさん

午前中に交尾が見られるとは予想していなかったのですが、撮るには高く、ぷち木登りも困難な状況だったので……ツイているんだかいないんだか……。
年が明けてから何度か高い(ぷち木登りが難しい)ところにイイ感じのメスをみつけて「ハシゴがあったらなぁ……」と思ってしまいました。
産卵後の個体も多くなりましたが、まだぷっくり♀も見つかるみたいですね。今年はもう少しイチモジフユナミシャク♀を探してみようと思っています。

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