FC2ブログ

イチモジフユナミシャク美麗♀

イチモジフユナミシャク♀は個体によって見映えが違う。きれいな個体にであうと嬉しいし、1年に1度だけ期間限定で、せっかく発生しているというのに、見られる時期に見ておかないと損をしたような気がする。バーゲン商品はその期間でなくても定価で買えるが、フユシャク(冬尺蛾)はその期間を逃すと、もう見ることができない。ということで、桜を中心に「春の花見」ならぬ「冬の幹見」をするのであった。

イチモジフユナミシャク美麗♀を探して…



サクラの幹で見つかることが多いイチモジフユナミシャクのメス。水色の前翅がお気に入りだが、この色はサクラの幹上で見られる地衣類の淡い青~緑色に似ている。同個体↓。






イチモジフユナミシャクは発生期間はよく目にするものの、美麗個体に出会うチャンスはそう多くない。今回は直近の比較的きれいなメスを選んでみた。


桜の古木にとまっていたスタイルの良いイチモジフユナミシャク♀。半身に陽が当り半身影になってしまうので、影をかけて撮影↓。


背面から見るときれいだが、腹部側面の黒いリング模様は小さく不明瞭だった。


同じ古木の反対側──日陰の幹にとまっていたイチモジフユナミシャク♀↓。


このメスは黒いリング模様がきれいに出ている。これは気門の周辺模様ということになるのだろうか。形としては眼状紋(目玉模様)と言えるのかもしれないが、いわゆる眼状紋の効果──鳥等の天敵を威嚇したり頭部と逆の方向に注意を引きつける陽動効果(捕まりにくくなる?)など、生存率に有利に働くほどの役割りがあるのかどうかは疑わしい。形成上の事情で気門周辺に色素が集まりやすい(?)──というような偶然の産物という気がする。
この腹部側面の黒いリング模様が大きな個体↓。鉄道柵にとまっていたメス。


イチモジフユナミシャク♀の(あくまでも個人的な)美麗基準は先日も記した通り──、
①前翅の水色(青~緑)が濃い
②前翅の黒い帯模様が明瞭
③腹部の白地部分はパールホワイト(黒い鱗粉がなるべく混じらない)
④腹部背面の節ごとに対になって並ぶ黒紋が明瞭
⑤腹部側面の黒い輪状紋が明瞭
⑥産卵前のぷっくりした体型
⑦鱗粉がきれいに整っている
などだが、まず着目するポイントは前翅の水色の度合いだ。フユシャクの存在を知ってその姿を探すようになった頃、青みの強いイチモジフユナミシャク♀に出会って「こんなにきれいなフユシャクがいるのか!?」と驚いたことがあった。オオミズアオやアオシャクの仲間など、淡い青~緑色の蛾にはきれいなものが多いとは感じていたが、(それまで地味なイメージがあった)フユシャクにも美麗種(美麗個体)がいるとは思っていなかった。そんな思いもあってイチモジフユナミシャク♀の美麗個体を探すようになったのだが……コンクリート擬木の支柱のふちにとまっていたメスの翅が良い感じだった↓。




陽の当たる場所にいたため、新鮮な鱗粉が輝いて見える。背面から見ると……背中中央に並ぶ黒い紋はやや不鮮明だった。


ちょっと撮りづらい位置だったので、近くのサクラの幹に移動させて撮影↓。


水色の前翅もキレイだが、真珠のような輝きの白い腹も美しい。大きさは、こんな感じ↓。


前翅がベージュのイチモジフユナミシャク♀など



苔むしたサクラの幹の日陰側にとまっていたイチモジフユナミシャク♀。一見、白っぽい固体で、水色の翅を期待していた僕は、ちょっとガッカリしかけたのだが……よく見ると前翅は、その下からのぞく白い後翅や白い腹とは違う色をしている!?


このメスの前翅はベージュもしくはクリーム色をしていた。イチモジフユナミシャク♀は、水色の胸(背面)と白い腹の間に、あわいベージュの節があるのだが、それと同じ色だった。水色の翅とはまたおもむきが違うが、これはこれで美しい。


サクラの古木にとまっていたイチモジフユナミシャク♀↑。これも白っぽく見えたが、翅はベージュではなく、水色が薄いだけという感じ。前翅の黒帯模様はほとんど消失していた。しかし、これも新鮮な個体でスタイルは美しい。




スポンサーサイト



コメント


管理者のみに表示

トラックバック