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枯葉擬態ヒメエグリバ~昆虫空目

飛ぶ枯葉!?ヒメエグリバ



ツツジの植込みで枯葉っぷりを発揮していたヒメエグリバ(蛾)を見つけた。カメラを向けると飛び立って近くの葉の上に降りた。


近づくとまた飛び立って別の葉にとまる。


知らなければ、どう見ても枯葉。水分を失った葉がしおれて変色した「ひからび感」がよくでている。枯葉に擬態することで鳥などの捕食者の眼をあざむき生存競争を生き抜いて来たのだろう。頭を下にしてとまる傾向があるようだが、これも大きな眼が目立たない姿勢なのだろう。頭を下にとまっているヒメエグリバを眼の見える角度から撮影↓(画面左が頭部で実際は下側)。


緑の葉の上にとまっていたから見つけられたものの、背景に枯葉が多ければ気づけなかったろう。緑の葉の上にいても枯葉に見えることで普通はスルーされがちなはず(9月に近くで幼虫を見ていたのでヒメエグリバやアカエグリバを念頭に探していた)。
背中の真上から見ると厚みがあって左右対称なことから昆虫だとわかる↓。


背面ショット↑は画面右側が頭。けっこう眼がでかい。


模様には個体差があって、昨年見たヒメエグリバは立体構造に見える騙し絵仕様だった↓。


※【ヒメエグリバのトリックアート】より再掲載↑。この成虫は翅の一部が凹んで影を作っているように見える。
ヒメエグリバの幼虫は、こんな姿↓。食草のアオツヅラフジについていた。


ヒメエグリバ成虫がいたツツジの植込みに戻って──、


これは植込みで普通に見られる枯葉↑。ヒメエグリバもこんな風に見えて、天敵の目を逃れているのだろう。
ついでに、この植込みで見られたツツジコブハムシ↓。


葉の上にはよくイモムシの糞が落ちいてるが、これにそっくり。その名もムシクソハムシというよく似たハムシもいる。

いもしない虫が見えてしまう!?昆虫空目

《擬態》はおもしろいので、擬態昆虫を見つけるとテンションが上がる。隠蔽擬態(カムフラージュ)は見つけるのが難しいので、昆虫サーチの感度を上げて虫探しをすることになる。すると、景色の一部が虫に見えてしまうなんてこと(昆虫空目)が起こる……ということで、ヒメエグリバ・アカエグリバを探していたとき反応してしまったのが──↓。


この枯葉↑を目にしたとき、アカエグリバだと思ってしまった……。そのアカエグリバは、こんな蛾↓。




※【擬態と空目・聞き做しと空耳】より再掲載↑。
アカエグリバはヒメエグリバとよく似ている。幼虫時代の食草もアオツヅラフジと同じだが、幼虫の姿はずいぶん違う。ナミアゲハとキアゲハも成虫はよく似ているのに幼虫は一見して違う……見た目が全然違う幼虫が成虫になるとよく似た姿になるというのも不思議な感じがしておもしろい。
続いての空目昆虫は……クモの糸にぶら下がった触角の長いカミキリムシ!?


……に見えてしまった。脳内にヒットしたのは、こんなイメージ↓。


空目カミキリがいれば、空目カマキリも!?↓。




こんなカマキリは日本にはいないとわかっていながら、目に入った瞬間は、それっぽく感じてしまったのであった……。
擬態昆虫を見つけようとして、昆虫空目にはまる……虫見では、ありがちなことではなかろうか?


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コメント

No title
楽しいです!
No title
> やすこさん

身近にこんな世界がある……それを発見するのは楽しいですね。
No title
擬態のタイプの中でもやはり私が好むのは、枯れ葉に化けて敵の眼を惑わすタイプの隠蔽型擬態です。
この、姿・形の不思議に、惹き込まれずにはいられません!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

枯葉擬態の昆虫に出会うとテンションが上がりますね。
擬態というと熱帯の昆虫が引き合いに出されがちですが、日本でも身近にこういう完成度の高い擬態昆虫がいることは、もっと知られて良いのではないかと思っています。
No title
おもしろ楽しいですね~。
上に行ったり下に行ったりスクロールで何回も。^^;
どこかで発見した時に一度見ておくととても参考になります。
No title
> まあささん

知らないと気づかずにスルーしてしまうかもしれませんが、1度「普通の枯葉よりも枯葉チックなフォルム」を見ておくと目に入った時にピンとくるかも。
擬態昆虫は(昆虫空目も?)おもしろいです。

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