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テングスケバ天狗の鼻は何のため?

テングスケバ:カメラ目線の偽瞳孔



前々回記事にしたばかりだが……テングスケバがいる桑の近くを通ると、ついのぞいてしまう。見つかれば、やっぱり撮ってしまう……。


青みがかったあわい緑色と橙色のストライプがお気に入りのテングスケバだが、撮ると必ずカメラ目線で見つめ返しているように写る偽瞳孔(擬瞳孔)──複眼の中の黒い点も魅力の1つ。


背面から撮ると偽瞳孔が背中側に寄り目になって、ひょうきんな表情(?)がなんともいえない。撮影角度を返ると偽瞳孔も動いてカメラを追ってくるように見える。


実際に瞳孔のような器官があって動いているわけではなく、複眼を構成する個眼の奥まで見える角度(複眼に対して深い角度)の部分が黒く見えるというもの。正面から撮れば、偽瞳孔は前向きの寄り目になる。


テングスケバは、植物の汁を吸う昆虫で、カメムシやセミなどのグループ──《半翅目(はんしもく)》に入る。針のような口吻にを見ると、確かにカメムシやセミっぽい。

頭の突起(天狗の鼻)は何のため?



【テングスケバ】の和名は、透けた翅を持ち、頭部の突起が「天狗の鼻」を思わせることに由来するのだろう。ではその特徴的な長い「天狗の鼻」には、どんな意味・役割りがあるのだろう?
テングスケバがクワの幼木に止まっている姿は、茎から突き出した芽など、植物の一部のように見える──。


クワの茎と葉の間には腋芽(えきが)あるいは側芽(そくが)と呼ばれるものや、托葉(たくよう)という突起器官があって、頭がとがったテングスケバがとまっている姿に感じがよく似ている。


クワの茎にとまって汁を吸っているテングスケバ↓。




止まり方──体の角度も植物の茎から突き出した器官のような感じがする。
頭がとがっていることで植物の一部(芽)に見える──テングスケバの「天狗の鼻」は擬態効果をもたらすアイテムではないかと僕は考えている。




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コメント

No title
テングスケバの天狗の鼻は、側芽を真似た擬態の一つなのですね。
一つ賢くなりました。ありがとうございました。
私も桑の木で探してみます。
No title
> nika4さん

茎にとまっている姿を見ると、側芽と感じがよく似ているので、おそらく擬態効果があるのではなかろうかと。
昆虫の形だけ見ると、「とがった頭は何のため?」と不思議に感じますが、生活している背景と一緒に見ると、「なるほどね」と納得できます。
No title
・・・面白いです~~~・・・!☆
擬態の不思議・面白さに惹かれ虫好きになった経緯がありますので、背景に溶け込む姿形・色彩を持つ虫に非常に魅力を感じます!
・・・記事内のお写真を観、星谷さんの御推測に納得致しました。
虫の姿形・色彩にはそれなりの訳がある!
・・・まさに!・・・まさに!・・・の想いです。
No title
コメント、ありがとうございます。
テングスケバは、不思議な姿をしていますね。ナイス
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

昆虫のユニークな姿に驚いたり感心すると、そこにはどんな意味が隠されているのだろう……と想像が広がります。
「なるほど、そういうことか」と納得できる発見があると昆虫観察の醍醐味を感じますね。
No title
> キンタの野鳥日記さん

昆虫は種類が多いので調べるのが大変なこともありますが、ユニークなものも少なくないので面白いですね。

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