FC2ブログ

マツヘリカメムシ:卵・幼虫・成虫



僕が子どもの頃にはいなかったのに今ではすっかり普通種──という昆虫は少なくない。マツヘリカメムシもその1つ。Wikipedia によると、北米大陸西部原産の外来種で日本では東京で2008年に初めて確認されたとか。僕がこの虫を初めて見たのは2011年(@東京)。ベルボトム(裾広ズボン)を連想させる後脚や頭を下にすると白枠の菱形メガネをかけた顔のように見える姿が印象的なカメムシだった。


今ではちょくちょく見かけるし、昆虫ブログ等にもよく登場しているので、もはや《よく知られた、お馴染みの昆虫》になっていると思っていたのだが……幼虫や卵について確かめたくて検索してみたところ、ヒットするのは成虫の画像ばかり。幼虫や卵の画像が意外に少ない……と、いうことでマツヘリカメムシの幼虫と卵(抜け殻)の画像を上げておくことにした。

マツヘリカメムシ幼虫とユニークな卵





松葉にカメムシの若齢幼虫がかたまっていた↑。マツヘリカメムシのようだったので撮り始めると、近くの松葉に彼らの(ものと思われる)卵(抜け殻)があることに気がついた。円筒形(円柱)をきれいに連ねたユニークな卵にビックリ。


カメムシの卵には円形のフタがついているものが多いが、円柱形の卵であれば、底面(円形の部分)にフタがある──これまで僕はそう思い込んでいた。しかしマツヘリカメムシの孵化殻では、円柱形の卵の側面に円い穴が開いていた──これには、ちょっと意表を突かれた感じがした。


Wikipedia の【マツヘリカメムシ】の項目には《卵は円筒形で、中春から晩春にかけて寄主植物の葉の付け根などに数個ずつ産み付けられる》と記されているが、ここでは松葉にそって12個の卵が1列に整然と産みつけられていた。

脱皮中のマツヘリカメムシ幼虫と成虫



松の枝先で、枯れた松葉につかまって(ぶら下がって)脱皮中のマツヘリカメムシ↑。
松の球果(松かさ)の上にいたマツヘリカメムシの幼虫↓。


7月の末にエノキの葉の上でみつけたマツヘリカメムシの幼虫↓。おそらく4齢か5齢(終齢幼虫)ではないかと思われる。近くの松から落ちてきたのだろう。


ネット上ではよくみかけるマツヘリカメムシの成虫↓(小雨の撮影で水滴がついている)。


マツヘリカメムシ成虫は飛翔できる──その翅を広げた瞬間↓。意外にキレイな腹部背面の模様がのぞいた。


ところで、マツヘリカメムシは《洋ナシのようなフルーティーな匂い》がするらしい?(ネット情報)
そこで確かめるべく成虫を小型容器に入れ、シェンクしたのち嗅いでみた。


この個体↑(右中脚が欠けていた)を含めて2匹で試してみたが、今回はニオイは感じられなかった(同じ種類のカメムシでも、そのときのコンディションによって発するニオイの強さ=分泌量はまちまち)。
ちなみにフルーティーな匂いがするカメムシは僕も過去に確認している↓
真・青リンゴの香り/キバラヘリカメムシ
オオトビサシガメのバナナ臭

※【追記】松の球果(松かさ)にとまり、針のような口吻を刺して汁を吸うマツヘリカメムシ成虫の画像を追加↓。


同個体を別アングルで──↓。


【追記】松の球果上の終齢幼虫&成虫の人面もよう



松の球果(松かさ)で汁を吸うマツヘリカメムシ終齢幼虫↑と成虫↓。


キアイを入れれば、白い菱形フレームのメガネをかけた顔に見える成虫↓




スポンサーサイト



コメント

No title
こんばんは・・・
一種に関して、これほどまでに多様なシーンや、匂いなどの詳細な記録に、いつものことながら驚かされるばかりです。
松の葉に沿うように並ぶマツヘリカメムシの卵がとってもユニークですね!ユニークと言うより絶妙な並びに関心させられます。
・・・未だ、目にしたことのない種ですがマツヘリカメムシは(も)なかなか興味深い種ですね・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

比較的最近、侵入してきたカメムシなので、まだいない地域も多いのでしょうが……発生している地域では、もはや普通種だろうという感覚でいました。
成虫の画像は昆虫ブログでもちょくちょく目にしますし、それなりに卵や幼虫の情報もあるのだろうと思っていたのですが……意外に画像検索では出てこない!?
知りたい情報が少ないようなので、とりあえず、自分でわかる部分の情報をあげておくこととにしました。

卵に関しては、これまでの「カメムシの卵」のイメージを越えたデザインに驚かされました。もっと注目されてもよさそうな気もするんですが……。
No title
見たことがないです。探してみたことがないからでしょうが面白い卵ですね。マツの葉に直線的に連続している姿は芋虫が止まっているのかと思いました。
No title
> やすこさん

円筒形の卵というのはわかりますが、それを直列的に並べて、円柱の側面に円いフタがある──という構造には驚きました。
まだ侵入していない地域も多いのでしょうが……入ってくると定着するのは早そうな気がします。
こちらで目につくようになったのは冬──越冬個体と思われる成虫が、擬木や地面に落ちているのを見かけるようになったのが始まりでした。
No title
初めて拝見しました。松ですね、今度探して見ます。ナイス!!
No title
> 四季の風さん

現在、どのあたりまで侵出しているのかわかりませんが、見かけるのは松の近くであることが多いですね。
No title
※松の球果で吸汁するマツヘリカメムシ成虫の画像を追加。
No title
さらに人面風画像などを追加した。
No title
ヒェェ~ ヾ(。><)シ

生きてるのはとてもとても、(;´Д`)
でも、じ~と観てたら 涼しくなりました
では、ヘ(;^^)ノ スタコラサッサ....
No title
> 東風さん

夏にクーラーが壊れて、その中から大量の虫がぞわぞわ~と這い出して来たら、……クーラー以上に涼しくなるかも?

管理者のみに表示

トラックバック