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ピッカピカのアオオサムシ

メタルグリーンに輝くアオオサムシ



雑木林のふちでみつけたアオオサムシ。ミミズや昆虫などを捕食する地表徘徊性甲虫。よく見かける美しい昆虫なのだが、接写しようと近づくと草陰や落葉の下に隠れてしまうので、たいていうまく撮れない……。これが出会う機会の少ない昆虫なら、粘ってでも撮ろうと頑張るのだろうが……ちょくちょく目にするので「もっと撮りやすい条件のときに撮ればいいか……」と簡単に撮影をあきらめてしまうため……OK画像が少ない虫だったりする。それが今回はほぼ全身見えるところでじっとしていたので撮ることができた。




画像ではきらめき感がだいぶ目減りしているのだが(光沢昆虫の撮影はいつもそう…)、緑色に輝くボディーが美しい。しかし、よく見ると、この個体は上翅に外傷がある。


さらによく見ると、ピッカピカの前胸背板も、わずかに陥没しているように見えなくもない? 鳥にでも襲われた痕だろうか? 周辺ではカラスに腹を食われたカブトムシの残骸がよくみつかるが……あるいはカラスにつかまりかけながら逃げることに成功した強者なのかもしれない?
オサムシ類は「イタチの最後っ屁」のようにピンチの時に尻から刺激臭のする酸液を放つ。これが皮膚に付くとヒリヒリ痛み、目に入れば激痛となるらしい。カラスにくわえられ絶体絶命のピンチを迎えて、この秘密兵器(秘密屁器?)を駆使して脱出したのではあるまいか? 酸液が口内の粘膜を直撃すればカラスといえどもひるむだろう──そんなアッパレな想像が展開した。


「イタチの最後っ屁」ならぬ「オサムシの最後っ屁」(いずれも正確には屁ではない)──オサムシを捕まえると放つ酸臭液は、防衛用の武器なのだろうということは誰でも想像がつく。しかし、実際にこの秘密屁器が役に立っているシーンを確認した人は、そう多くないのではなかろうか? 動物の糞の中にオサムシの残骸が混じっているのを見て、「結局、食われちゃってるんだから、秘密屁器は役に立っていないんじゃないの?」とその効力に疑問を持っている人もいるかもしれない。
僕は虫見を始める前に、アオオサムシの秘密屁器が効果を発揮するシーンを目の当たりにしたことがある。それは元祖・イタチの最後っ屁を装備したフェレット(家畜化されたケナガイタチ)↓を散歩させていた時のことだ。


アオオサムシと、かつて飼っていたフェレット・グランジのエピソードは【フェレット漫画:最後っ屁対決!?】に記してあるが、その場面(22コマ目~29コマ目)を再掲載↓。





元祖・イタチの最後っ屁を装備したグランジを撃退するとは、アオオサムシの最後っ屁、おそるべしっ!──その効果に感心したものだ。
タヌキやアナグマ、イタチ・テンなどは、おそらく同じように嗅覚を駆使して葉陰に隠れた獲物をみつけだすのだろう。その鼻先に酸臭液をかませば、レーダーとしての鼻は嗅覚的眩惑状態となり、追跡不能に陥るだろう。直撃をくらえば痛みもあるだろうし、眼に入れば視覚もシャットダウンしてしまうだろう。経験豊富な捕食者は、これをかわす術を持ちうるのかもしれないが……少なくとも捕食者に対してかなり有効な防衛屁器であることは実感できた。

余談だが……フェレットの散歩中に遭遇したオサムシやケバエ幼虫(【フェレット漫画:超魔術イタチ!?】に掲載)などがきっかけとなって、僕は虫見を始めるようになった。

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コメント

No title
アオオサムシ、ピッカピカできれいですね!
気にして見ると雑木林にいるのですかね?
たいがい素早く隠れてしまって、撮れるチャンスが少なそうです。
そして構造色の甲虫って、意外とピントが合ってくれなかったりしますよね。
AFが効かないといいますか…
虫を見はじめるきっかけはフェレットのお散歩だったんですね。
No title
> のりさん

アオオサムシ──意外に(?)キレイなんですよね。雑木林やその周辺でよくみかけます。カタビロオサムシ(飛翔能力がある)は擬木の上でも見かけますが、アオオサムシ(飛べない)を見るのはもっぱら地表のような。見かける割に(すぐ物陰に隠れるので)意外に画像のストックが少ないんですよね……。

フェレットの散歩では他にアカスジキンカメムシやセンチコガネ、シャチホコガの幼虫などに出会っています。そうした虫を調べているうち、ケバエの幼虫だけが正体が判らず……ネットの昆虫フォーラムで質問したのがきっかけで虫屋さんと交流するようになりました。
(それ以前から昆虫写真家の海野和男さんとは某クラブで一緒でしたが)

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