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ファンタジー童話『雨の日の通信』



雨の日の通信(短編版)



 


 


 


 


 



『雨の日の通信』作・星谷 仁

たあいもない話だが、個人的には想い出深い作品。
まだ携帯電話もポケベルもなかった時代に書いた通信もの(?)だ。

これを書いたのは児童文芸の研究会に参加したばかりのころで、合評用簡易冊子《児童文学作品集15》に『こうもりがさの秘密』というタイトルで発表。
自分としては気に入っており、このエピソードを序章とする長編が書けないかとストーリーを模索した。「男の子は、なぜ《カサの通信》を知っていたのか?」「《カサの通信》を物語の中でどう使うか?(この通信法ならではの展開や解決策)」を主軸に「必然性を備えた意外性」を検討しつつ試行錯誤をくり返した。

その頃にイメージづくりと気晴らしを兼ねて(?)描いたのが冒頭のヘタクソなイラストである。あわいイメージの絵が描きたかったのだが技術も知識もなかったので、製図用の極細ペンを使い点描で描いている。ちなみにこのペンは個人誌の文字書き用(当時はワープロも無く、活字化するにはお金がかかったため、手書きの文字を印刷していた)。

ああでもないこうでもないと悩みながら、なんとか書き上げた長編だったが、ふり返ってみると、つじつまあわせに振り回されて、当初の雰囲気から離れた方向に走ってしまった印象が強い。長編版『雨の日の通信』は、1981年の第22回講談社児童文学新人賞に応募、最終候補作8編に中に残ったが落選。
短編版(本作品)は東海ラジオ放送<ミッドナイト東海>(兵藤ゆきの童話コーナー)で放送され(1982年10月16日)、この年のリスナー投票による童話大賞第2位に選ばれている。

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コメント

No title
どこから、何から語っていいのか迷う程・・・
「全てが、素晴らしい」と、ため息をつきました・・・

以前、星谷さんがお描きに成ってらっしゃった四コマ漫画的な絵のタッチとは又異なった雰囲気の挿絵にも仰天!ため息!・・・
「素晴らしい~~~」

「雨の日の通信」のファンタジーの発想に、驚かされました!
・・・どこをどうひねれば、この様な発想が生まれるのか!?
私、読んでて体にジンマジックが・・・ジンマシンが・・・
驚き、驚愕、感動のジンマジック!が出て参りました!!!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ありがとうございます。自分でも好きな作品なので、嬉しいです。
ファンタジーというと剣と魔法の世界──みたいなイメージを持たれがちな気もしますが、何気ない日常の中に「ふしぎ」を発見する──そんなスタイルが僕の好みです。
これは身近に暮らす虫の世界に「おどろき」を発見するというのと近い感覚ですね。

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