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コノハムシの羽化

9月19日に脱皮して9齢になったコノハムシのが10月15日に羽化した(この個体は10齢=成虫だったが、この個体より後に孵化して先に8齢で成虫になった個体もある)。
今回も羽化のようすを記録しようと少し早めに簡易撮影セットに移動していた。


この時点では、まだ葉を食べ糞をしていた(※脱皮や羽化が近づくと絶食しその後糞がとまる)。通常のコノハムシの姿勢はこんな感じだが、羽化(を含む脱皮)がいよいよ近づくと体を大きく反らした姿勢になってくる(↓)。


羽化の様子を記録するつもりだったが、残念ながら今回は開始部分を撮り逃してしまった。
脱皮や羽化はひとたび始まってしまうと中断できないようで、途中でカメラを向けても問題無いが、開始直前にカメラを向けると警戒して(?)止めてしまう感がある(?)。
脱皮や孵化の直前には腹をあおるような行動が見られるが、そのタイミングでスタンバイすると、中断してしまいがちだ(先延ばしになる)。
いよいよ脱皮あるいは羽化が始まるまで脅かさずに待つのが良いのかもしれない。
 


今回は「先延ばし」の後、気づいた時は脱皮が始まっていた。画像下の数字は[時:分]。羽化開始から10分ほど経過──というところだろうか。
 


幅の広い腹はロールしてでてくる(前回の脱皮参照)。小さな前翅が垂れ下がっているのがわかる。この時点では濃い色をしている。
 


腹端を抜け殻にひっかけて逆さ吊りのような形になる。
 


逆さ吊りの体勢から前屈して葉や抜け殻に脚をかけ、腹端を抜け殻から外す。
 


頭を上にとまりなおして、しばらくじっとしており、この間に翅が広がる。濃い緑色をしていた前翅が根本あたりからペンシルバルーンが膨らむように広がっていき、広がった部分は白っぽくなっていく。
 


翅の先端の濃い緑の部分(まだ広がっていない部分)がどんどん小さくなっていく。
 


だいぶコノハムシの翅らしくなってきた。ちなみに葉に似ているのはメス(この個体はメス)。オスはもっと細くスタイルがずいぶん違う。
 


ほぼ完全に翅が広がると、その後ぬけ殻を食い始める。
 


抜け殻を食う時は、葉を食うときと同様に触覚を倒す。約30分ほどで完食。
 
【脱皮前と脱皮後】
脱皮後は一回り体が大きくなったように見え、最初はビックリした。質量自体が増えるはずは無いので体表面積が広くなったということなのだろう。
しかし、更に驚いたのが、羽化(脱皮)後には、とまっていた葉のたわみが大きくなり、体重が増えたかのように見えてしまうことである。


これは今回の羽化の前後の比較画像。コノハムシがとまっているのは同じ葉だが、成虫がとまった方が葉が(重さで)大きくかしいでいる。
もちろん脱皮や羽化の前から餌は食べていないので体重か増えるはずは無い(食べずに糞を排出するのでむしろ体重は絶食前より減っているはず)。
仮に葉の同じところにとまったとして──羽化(脱皮)後は体が大きくなったぶん、コノハムシの重心は葉の付け根から外側に遠くなる。シーソーで外側に座るのと同じように、葉を押し下げる力が見かけ上ふえたように作用するためだろう(てこの原理)。
 


羽化翌日のコノハムシ成虫(メス)。翅には葉脈のような模様がある。
 
【9齢幼虫(9月19日に前回の脱皮をした個体)の羽化の経緯】
・10月09日・・・・・葉を食べなくなる。
・10月11日・・・・・小さめの糞を少量する。
・10月12日・・・・・糞が止まる。
・10月15日・・・・・羽化。
 
・8:02既に羽化が始まっていた(前回の脱皮でいうと開始から10分程経過?)。
・古い皮の背をやぶって新しい体がでてきて腹端で逆さにぶらさがる。
 (幅の広い腹や脚が抜けるようすは前回のコノハムシの脱皮参照)
・逆さ懸垂状態から前屈し抜け殻から腹端を外す・・・08:33。
・翅がのびるのを待つ
・抜け殻を食べ始める・・・・・・・・・・・・・・・10:15。
・抜け殻を完食・・・・・・・・・・・・・・・・・・11:16。
・脱皮翌日(10月15日)、葉を食う。
 
今回の羽化のようすをHatenaFotolifeに59枚ほどアップしてみた(9齢~成虫)。
スライドショー
フォト一覧
 
●本個体の成長記録(コノハムシ3代目1号♀)
・2009年01月19日・・・・孵化(2008.09.19~2008.09.26産卵分から)
・2009年02月27日・・・・脱皮/2齢となる。
・2009年03月26日・・・・脱皮/3齢となる。
・2009年04月22日・・・・脱皮/4齢となる。
・2009年05月22日・・・・脱皮/5齢となる。
・2009年06月30日・・・・脱皮/6齢となる。
・2009年08月06日・・・・脱皮/7齢となる。
・2009年08月29日・・・・脱皮/8齢となる。
・2009年09月19日・・・・脱皮/9齢(幼虫)となる。
・2009年10月15日・・・・羽化/成虫(10齢)となる。
 
コノハムシ~卵から成虫まで~ ※タイ産コノハムシ まとめ編

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コメント

No title
完璧な画像データで素晴らしいですね!!

良く撮影できるなあ~と思いますよ^^
No title
かわはぎさん、コメントありがとうございます。

デジカメが古く、内蔵フラッシュも壊れてしまっているので、今回も室内の照明のみで撮影しました(100円ショップで買った保温シートをレフ板がわりに使っています)。
羽化を最初から撮りたかったんですけどねぇ……今回は失敗。

外部の日記ですが、羽化を最初から撮ったものがあります。

・コノハムシ:羽化/9齢で成虫
http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogEntryFront/user_id/5997720/blog_id/86756
・コノハムシ:羽化でアクシデント…
http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogEntryFront/user_id/5997720/blog_id/88498

このときはフラッシュ撮影ができたのですが、ちょっと暗くなってしまいました。
きれいに撮るのは難しいですね……。
No title
脱帽ですよ~!!

本でも作りますか?
No title
かわはぎさんこそ、色々な種類を飼育されているので感心しています。
僕は1種類だけでもアタフタしているので(笑)。
しかし、実際に飼育してみると、昆虫の凄さや面白さを実感しますね。
No title
大きいほうの木の葉とかはいないんですか?
No title
僕が飼育しているのはこれ1種類だけです(タイ産らしい)。
それも♀ばかり(初代は3匹が孵化したのですが全て♀だったので)。
昆虫飼育の経験はほとんどなかったりします。
(カミキリなど成虫を飼育した事が、ほんのちょっとあるていど)
No title
すごい・・・
見れば見るほど不思議です。しかもここまで記録されてるとは。
8令で羽化だったり10令まで加齢したりするとは面白いですね。
No title
成長の速度もバラバラですが、産卵から孵化までの期間もバラバラでした。
一年中繁殖できる地域の昆虫は、この方が生存リスクを分散できていいのかもしれませんね。
ウチでは飼育環境が悪くて蛍光灯の照明のみで飼育しているのですが、光(日光が必要という説?もあったような)や温度の管理をきちんとしているところではもっと成長も早いかもしれません。
No title
日光は必要と思いますが蛍光灯だけでも生存は出来るんですね。
うちのコノハたちはエアコンの部屋に入れてからぽちぽちと☆に
なるのがでてきてます。もう2令になってきているのもいますので
良いのですがエアコンで乾燥するのはやはりまずいですね!
温度管理はどうされてます?
No title
ウチでは、初代が3匹孵化し3匹とも羽化しましたが、2代目・3代目は夏に1齢・2齢がだいぶ死んでしまいました。クーラーを入れていた時期だったので、やはり乾燥が(も?)まずかったのかもしれませんね。

ウチでは温度管理は適当で、部屋の高い位置にプラケを置いて、ホットカーペット(人間用/その上に直接置くと底面が熱くなるので、少し浮かせてプラケを設置)と室内の暖房でしのいでいます。冬には一時的に20℃を下回ってしまうこともありましたが、冬に死亡したのは1匹(羽化して3ヶ月以上生きていた成虫なので寿命?)だけです。

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