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蜂擬態!?ムネグロメバエ

ハチに擬態!?ムネグロメバエ



葉の上にこんな虫↑がとまっていた。全体の印象はハチに似ている。しかし前翅の後ろには平均棍(後翅が変化した器官)がある──これは双翅目(カ・ガガンボ・ハエ・アブ・ブユなどを含むグループ)の特徴だ。一見ハチっぽく見える触角は、よく見るとY字型をしている──この特徴からハチモドキハナアブというハチ擬態のアブの仲間ではないかと予想。しかし調べてみるとハチモドキハナアブ(ハナアブ科)の仲間ではヒットしない……。更に調べてムネグロメバエ(メバエ科)という種類に行き着いた。


ふつうハエと言ったらこの姿は思い浮かばないだろう。ハチをイメージさせる容姿と関係があるのかどうか……ムネグロメバエは、なんとハラナガツチバチなどに寄生すると考えられているらしい。
効果のほどはわからないが……見た目の印象からすると、ムネグロメバエもやはりハチ擬態と見てよさそうな気がする。そう考えたくなるポイントの1つがY字型の触角だ。
一般的にハエやアブの触角はハチの触角より短い。腹にハチに似せた(?)黄と黒の警告色模様を持つアブはいるが、触角が短いとアブもしくはハエであることがバレがちだ。そこでハチっぽさをアピールするためには短い触角を長く見せる必要がある──ということなのだろう。ムネグロメバエ(やハチモドキハナアブ)は短い触角を長く見せるために触角の基部を伸ばしている……これは背を高く見せるために踵を上げ底にしたシークレットシューズと同じ!? シークレットシューズならぬシークレット触角と言ってもよいのではあるまいか。《無理して頑張ってる感》が伝わってくるような気がしないでもない!?

美しいヨダンハエトリ♂



《無理して頑張ってる感》がある虫ということで──昆虫ではないが、ハエトリグモの仲間のヨダンハエトリ♂──これは昨年5月、知らずに初めて見た時(*)は「日本にもこんな鮮やかなクモがいたのか!?」と驚いた。


ハエトリグモの仲間なのだから、獲物や天敵に対しては目立たぬ方が都合が良さそうなものを……派手な配色をしている。派手なのはオスだけであることから、この目立つ配色は繁殖活動にからんで獲得されてきた特徴なのだろうということが想像できる。獲物に逃げられやすくなったり天敵に見つかりやすくなったり……そういったリスクを背負ってでもメスにアピールする(モテる)特徴を発達させることの方がオスにとって(子孫を残す上で)重要だったのだろう。これはこれで《無理して頑張ってる感》があるような……。
ヒト目線で見たとき──《無理して頑張ってる感》のある虫はおもしろい。


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コメント

No title
こんばんは・・・
警戒色を持つハチに似る事で、逃れる効果が期待される(蛾)の例は、よく見聞きしますが・・・(ハエ目の一種)と言うところが、非常に面白いですね!
又、それをハエ目だと判別でき、酷似するものが多種存在するなかから、見事、種名を突き止められた!と言ったところに・・・
いつもながら(凄いなぁ~)と、ため息がもれます。
「ムネグロメバエ」と言うのですか・・・
こういった虫との出会いがあるからこそ尚更、虫観察はやめられませんね・・・
ヨダンハエトリも超・・・魅力的でチャ~~~ミングです!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

蜂擬態のカミキリや蜂擬態の蛾がいることは知っていて感心していましたが、ハエは意外でした。
知識として知っている虫に出会った時も「!」感がありますが、知らずにこんな虫に出会った時も「!」感がありますね。
身近な所にも、まだまだ「!」が隠れていそうです。

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