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WM紋テントウ・地蔵カメムシ他

ウンモンテントウのWM紋など



ガードパイプの支柱上にいたウンモンテントウ。小雨の後で水滴がついている。テントウムシの中ではやや大きめの種類で、ナナホシテントウと同じかやや大きいくらい(8~9mm)。山地性らしいが、狭山丘陵でも時々目にする。食性についてはよくわかっていないらしい。




ということで──ウンモンテントウの前胸背板にある黒い模様は、アルファベットの《W》や《M》に見えなくもない。


《W》もしくは《M》型の紋を持つテントウムシということで【WM紋(うんもん)テントウ】──というのはジョークで、「ウンモン」は漢字表記では「雲紋」。上翅(翅鞘)の紋の輪郭が雲のようにぼやけているのが名前の由来だろうか。
他に最近見たテントウムシの中でインパクトが強かったものといえば──、


カメノコテントウはデザインの美しさもさることながら、目に入ったときの「大きさ」にインパクトを受ける。日本最大級のテントウムシ(11~13mm)だそうで、これも山地性だが狭山丘陵ではしばしば見かける。幼虫がエサとしているのはクルミハムシやドロノキハムシなどの幼虫で、幼虫が他の甲虫を食べるテントウムシは日本ではカメノコテントウだけだそうだ。


カメノコテントウも大きいが、これ↓も大きかった。


デザインはナミテントウ(7~8mm前後)っぽい感じだが、実際に見ると「でかい!」──ハラグロオオテントウ(12mm前後)も日本最大級のテントウムシで、クワキジラミなどを食べるらしい。


空目系カメムシなど



擬木の上を歩いていたアカスジキンカメムシ終齢(5齢)幼虫。むかし知らずに初めてこの虫を見たときは、体型からテントウムシの仲間かと思った。これまで何度も記事にしてきた(*)今ではお馴染みのカメムシ。成虫も幼虫も「笑った顔」に見えたりする。


空目系カメムシつながりで──↓。


アカシマサシガメも何度となくネタにしてきたカメムシだが、見つけるとつい撮ってしまう空目昆虫。このカメムシは地蔵に見えてしまう。


カメムシの仲間もけっこうバリエーションが豊富なのでおもしろい。
擬木の上でしばしば出会う、カッコ良い系のカメムシ──ウシカメムシ↓。








いかつい肩のツノは、鳥やトカゲ・カエルなどの天敵に呑み込まれそうになったときに、口内や喉にひっかかり「オエッ」と吐き出されやすくなる──みたいなことで生存率を高めるような効果でもあるのだろうか?
ウシカメムシの名前の由来は、成虫の姿が牛の頭に見えるからではないかと想像するが……空目的には幼虫の姿もおもしろい。キアイを入れればソンブレロをかぶった仮面のオッサンっぽく見えなくもない。頭を下にすると背中の模様が両手(前脚)を広げた黒猫っぽくも見えたりする。


ウシカメムシは容姿がユニークなカメムシだが、生活史がユニークなカメムシということで──↓。


狭山丘陵でも時々見かけるコガシラコバネナガカメムシ。初めて見た時は「ちょっとキレイなカメムシ」程度の印象だったが、Ohrwurmさんのブログ記事で、笹の稈(イネ科植物でタケや麦のような節間(せっかん)が中空で節に隔壁がある茎)の中で暮らすユニークな昆虫だと知って、「へえ!?」と驚いた。
コガシラコバネナガカメムシについては高橋敬一氏も詳しく記している。コガシラコバネナガカメムシは自力でタケやササに穴をあけるのではなく、他の虫があけた穴(ヤガ等の脱出孔)を利用して入り込むらしい。
稈(かん)の中は安全だということは解るが、穴の開いた(他の虫が孔を開けた)物件に依存した生活史が成立するというのが意外で不思議だった。孔があっても枯れたタケやササではコガシラコバネナガカメムシが生活することはできない(吸汁するため)。稈に孔があけられた新鮮な竹はどの程度の密度で存在するのだろう。孔をあけた虫は、たくさんあるタケ・ササの中から自由にターゲットを選ぶことができるが、コガシラコバネナガカメムシはタケ・ササの中から穴の開いた竹・笹(しかも枯れてないもの)を探し出さなくてはならないわけだから、ちょっと考えると大変(非効率)な気もする。ホストの竹や笹が必要なことはもちろん、これに孔をあける先住昆虫(ヤガ類?/新鮮な稈に孔をあける昆虫は少なそう?)がいなければコガシラコバネナガカメムシの生活史も成立しえない……のだとすると、問題のヤガ類(?)と一蓮托生感があって危うい感じがしないでもない。条件にかなう限られた物件を探すのも大変そうな気がするし、苦労して(?)見つけたとしても、稈内の限られたスペースでは繁殖しうる個体数にも限界があるだろう。
それでも、こうして生存しているのだから、コガシラコバネナガカメムシにとっては、この生活スタイルは有効ということなのだろうか……。


アカスジキンカメムシの臭腺開口部 ※カメムシ臭を放つ部分
アカスジキンカメムシぷち実験で輝き復活 ※黒化した死骸がメタルグリーに復活
アカスジキンカメムシの羽化《抜け殻残し》のケース ※羽化のようす
アカスジキンカメムシ:羽化~抜け殻落とし ※羽化後の抜け殻落とし

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コメント

No title
ウンモンテントウとカメノコテントウ両方とも見たことがありません。
やっぱり関東と九州では植生が若干違うのかもしれませんね。
ウンモンテントウインパクトすごいですね。ぜひ出会ってみたいです
ウシカメムシ一回見て以来全く見たことがありません、平面的にも立体的にも美しいカメムシなのでこの虫も出会ってみたいのですが、なかなか見れません・・・。
ナイス!です。
No title
ウンモンテントウは何度か採ってますが、ハラグロオオは出会ったことがないです。

いるんですねぇ
No title
> タイコウッチさん

ウンモンテントウは擬木ウォッチでたまに見るのですが……けっこう立派なテントウムシなのに、まだ食性もよくわかっていないようですね。

僕の虫見フィールドは限られているので、他の地域と比較してどうなのかはよくわからずにいます。
普通種といわれている昆虫でもまだ見たことがないのが、ずいぶんいたりします。
No title
> ともっくさん

ハラグロオオテントウは今回はじめて見たような気がします。
近くにクワがあったような気がするので、そこでクワキジラミを食べていたのかも?

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