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シモフリトゲエダシャクペア&ヒロバフユエダシャク

シモフリトゲエダシャク・ペアふたたび

2月上旬に初めてシモフリトゲエダシャクの交尾を目にしたが、その時は撮るには高い位置にいた。プチ木登りを敢行して撮影したものの、画像はイマイチ……「もっと撮りやすいところにいてくれないものか」などと思ってはみたものの、シモフリトゲエダシャクは夜行性。しかもペアは樹幹の上方へ移動する傾向があるらしい。日中に虫見をする僕がふたたび遭遇するチャンスは少ないかもしれない。あまり期待せずに撮り直しの機会を待っていたのだが、そのチャンスは意外に早くめぐってきた。




シモフリトゲエダシャクのペアが見つかったのは、やはりサクラの幹。今回は意外に低い位置にとまっていた。シモフリトゲエダシャクを含むフユシャク(冬尺蛾:年1回冬に発生し、メスは翅が退化して飛ぶことができないという特徴を持ったシャクガ科の蛾の総称)のユニークな点は、昆虫なのにわざわざ冬に繁殖活動を行い、蛾なのにメスは翅が退化して飛ぶことができない──オスとメスの容姿がかけ離れていることだろう。ペア・ショットはその特徴が一見してわかるので、お得感(?)がある。








初めてシモフリトゲエダシャクのメスを見た時は、ユキヒョウのイメージを連想した。気高い獣の毛皮を思わせるような毛足の長い鱗毛がゴーチャス感をかもしだしている。

今シーズンのシモフリトゲエダシャク
シモフリトゲエダシャク・シロフフユエダシャク
シモフリトゲエダシャクのペア他
産卵後のシモフリトゲエダシャクと産卵中のシロフフユエダシャク
シモフリトゲエダシャク♀@桜
フユがつかない冬尺蛾

卒の字的ヒロバフユエダシャク♀



サクラの幹にとまっていたヒロバフユエダシャク♀。やはりフユシャクの1つでメスの翅は退化して小さい。その小さな翅を展翅したかのようにビシッと広げている姿には凛々しさを感じる。その独特のフォルムが、離れた所から見ると「卒」の字の輪郭に似ている……そんな気がするのは僕だけであろうか?




小さいながら凛々しさをかもしだしているヒロバフユエダシャク♀の翅。ネット上には「長いほうが前翅で、短いほうが後翅」という情報もあるが、どう見ても「短い方が前翅・長い方が後翅」だろう。
ちなみにヒロバフユエダシャクのオスは、こんな姿↓。






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コメント

No title
シモフリトゲエダシャクの交尾、低いところでも見られたんですね!
今の時期でもまだ見られるんですね。
私はきのう短時間でしたがギボッチ歩きをして
シロトゲの♂ばかりをたくさん見ました。
卒の字ヒロバフユエダシャクは、♂も♀も樹皮に溶け込んで見つけづらそうなのによく見つけますね~。
No title
> noriさん

今回はラッキーなことに撮りやすい高さにいるペアを見つけることができました。シモフリトゲエダシャクはたくさん卵を産むようなので、おそらく同じ木でたくさん育っていると思うのですが、ほとんどは見えにくい高さに登っているのかもしれませんね。
イチモジフユナミシャクなどは発生時期が短くて一時期に密度が高まる感じがしますが、シモフリトゲエダシャクはチビチビと意外に長く出ているような気がします。
ヒロバフユエダシャクは個体によって体色が色々ですが、ちょうど同じような明るさの背景にとまっていると気づきにくいですね。♀探しでは、やっぱり「卒」のイメージで視野検索するのがいいかも?(笑)
No title
フユシャク蛾の特に♀の姿形は、(虫の進化の謎)を解き明かすカギと言えるのでは?と想いつつお写真を拝見させて頂きました。
・・・「種の保存を命題にしている!」とも言われている虫の世界では、命をつなぐこと、種を保存することに全てをかけている・・・とも想えます。
そのための策として、周りの景色への同化で姿を隠し、♀の姿形を↑のように進化させ(?)、尚且つ活動の季節として冬季を選んだ・・・(?)
(虫の進化の謎解明)につながるのでは?と想えるフユシャク蛾を、見事にお見つけになり詳細に観察してらっしゃる星谷さんに!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

フユシャクの存在を初めて知った時には、普通に考えれば昆虫が活動するには不向きな冬に活動するのは「なぜ?」・メスが飛翔能力を捨てたのは「なぜ?」など、意外性のある進化に興味を覚えました。
色々なフユシャクを見ながら、色々なことを感じたり考えたりしてきましたが、冬になると、やはりフユシャク(特に♀)のユニークな姿を探してしまいます。

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