FC2ブログ

フユがつかない冬尺蛾

シロトゲエダシャクも出てきた







1週間程前から目につくようになったシロトゲエダシャクのオス↑。シロトゲエダシャクもシモフリトゲエダシャク同様、標準和名に「フユ」は入っていないが冬に活動するフユシャク(冬尺蛾)のひとつ。オスは特に変わったところのない普通の蛾に見えるが、メスは翅が退化してとても同じ種類とは思えない姿をしている。オスを見かけるようになったので、メスもそろそろ──と思っていたら、擬木の上にでていた↓。




目に入った瞬間、腹にあざやかな緑色の配色が美しい──と感じたが、緑色に見える部分は鱗粉による模様ではなく、腹節の継ぎ目で鱗粉がない部分。卵を抱えて腹がはちきれんばかりにふくらんでいるため、丈の短いTシャツの裾から豊満な腹がはみ出て露出した「はみ腹」状態。薄い皮膚を通して卵の色(緑)が透けて見えるのだろう。


フユシャクの特徴の1つ──「メスの翅が退化して飛ぶことができない」↓。


シロトゲエダシャクはフユシャクの中では大きめで、存在感がある。


シモフリトゲエダシャク





やはり「フユ」がつかないものの立派なフユシャク──その特徴が顕著なシモフリトゲエダシャクのメス。つい先日も取り上げたばかりだが、好きなフユシャクなので見つけると撮ってしまう。




ちなみにシモフリトゲエダシャクのオスは、こんな姿↓。





他に「フユ」のつかないフユシャク(冬尺蛾)ではフチグロトゲエダシャクというのがいて、これは過去に一度だけ遭遇したことがある。そのときの画像↓(2012年3月28日)。




おそらく発生場所は立入禁止エリア内。フユシャクのメスは意外に脚が達者なようだが、たまたまエリアの外まで迷い出てしまったメスがいて、そのフェロモンに誘引されたオスがやってきたという状況だったのだろう。
「フユ」がつかないフユシャク仲間(トゲエダシャクがつく仲間)のシロトゲエダシャクやシモフリトゲエダシャクとは、オスもメスもずいぶんイメージが違っている。


スポンサーサイト



コメント

No title
多種多様なフユシャク蛾をお見つけになる観察眼に驚かされっぱなしです!
また、多方面から撮影された(交尾シーン)のなんと素晴らしいことか!詳細な・・・なんて言ってイイのかなぁ~~~・・・とっ・とにかく凄いですね!
・・・シロトゲエダシャク♀のはみ腹の美しい緑にも惹きつけられます、卵の色が透けて見えるのだとしたら・・・その場面を目にした瞬間を想像しただけでも心高鳴ります!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

フユシャクの♀(チャバネフユエダシャクでした)を初めて見た時は何の仲間かすら判らず……正体を知って、昆虫なのに冬を選んで繁殖活動すること、蛾なのにメスは翅が退化して飛べないこと、オスとメスで姿がまるっきり違うことなど、意外性に満ちた存在に驚きました。自然界に存在する意外性は必然性に裏打ちされているはずで、気になる昆虫のひとつとなりました。
冬になると「(見られるきに)見ておかねば」と思うようになったしだいです。
フユシャクも、色々あっておもしろいですね。

管理者のみに表示

トラックバック