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紅葉モードのセアカツノカメムシ他

紅葉モードのセアカツノカメムシと臭腺開口部



ワイヤーフェンスの上部にとまっていたセアカツノカメムシ成虫♀は紅葉したかのように赤っぽくなっていた。本来はもっと緑色をしている──ということで、比較用に6月に撮影したセアカツノカメムシ成虫の♂と♀↓。


ワイヤーフェンスの上部にとまっていたセアカツノカメムシ成虫♀を腹面が見える角度で撮ってみると……、


ニオイ(カメムシ臭)物質を分泌する臭腺開口部(開孔部)は、成虫では中脚と後脚の付け根ふきん──後胸腹面に1対(2個)開口している。


成虫では胸の腹面に1対(2個)ある臭腺開口部(開孔部)だが、幼虫では腹部背面に3対(6個)開口している。7月に撮影したセアカツノカメムシ幼虫↓。


カメムシ幼虫の臭腺開口部(背板腺)は科によって位置や数に違いがあるが、ツノカメムシ科の種はキンカメムシ科と同じ──第4・5・6番目の体節の背中に各1対=計6個)開口している。アカスジキンカメムシ幼虫の臭腺開口部に比べると判りやすい。

最近目にした虫から



やはりワイヤーフェンスの上部にとまっていたハサミツノカメムシ成虫♂↑。あざやかな緑色をキープしていた。


ワイヤーフェンス支柱のトップにとまっていたモンキツノカメムシ↑。
そして、よく似たエサキモンキツノカメムシ↓。


モンキツノカメムシとエサキモンキツノカメムシは、紋の形が違うとされているが、まぎらわしい個体もいる(*)。
ワイヤーフェンスの上部には、ウバタマムシの姿も↓。


ウバタマムシはホストのマツでも見られる。






↑と同じ個体↓。


松の枝先を見ていくと、ウシカメムシの幼虫がとまっていた↓。


今シーズンはカメムシが多いという報道があったが、ウシカメムシ幼虫を見かける機会も今年は多めかも? 別個体↓。


ちょっとキレイなウスミドリナミシャク(蛾)↓。


10月にも何度か見かけていたウスミドリナミシャク。ホストはイヌマキらしいが、僕が見たウスミドリナミシャクはいずれもサクラの幹にとまっていた。


擬木の上にいたコブハサミムシ。ハサミムシは時々見かけるが、虫見を始める前は飛翔できる種類がいるとは思わなかった。(ハサミムシにしては)立派な翅が目立つコブハサミムシは飛ぶことができるそうな。コブハサミムシにはユニークな習性があって、それについて、Ohrwurmさんがブログで興味深い話を記されている↓。




擬木の上にいた人面蜘蛛的ビジョオニグモの♀↑。晩秋に時々見かける。
晩秋に見かけるといえば、この蛾もお馴染み↓。


ニトベエダシャクが見られるようになったので、ぼちぼちフユシャクも出てくるだろう。


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コメント

No title
面白かったです。モンキツノカメムシ2種いるの知らなかったです。ナイス!
No title
> 四季の風さん

僕も虫見を始めた頃はエサキモンキツノカメムシの方しか知らず、「長い名前ただなぁ……モンキツノカメムシで、いいんじゃないか?」なんて思ってみたり。でも、(ただの)モンキツノカメムシっていうのが既にいたんですね。
No title
こんばんは・・・
多種多様な虫の記録をお持ちであることに、いつもながら驚かされました。
今回も興味深い虫のオンパレードでした。が、その中で私が特に興味関心を抱いた種は、コブハサミムシでした。
孵化した幼虫が母親を食べて育つ過程(そういった生き残り方法を選んだ過程)に、何故でしょう?やはり、私も母親だからでしょうか?感情移入するところがあります。
「なんだ~!じゃあ、交尾後に♀によって食べられてしまう可能性のあるカマキリの♂や、同じくジョロウグモの♂の立場はどうなるのさっ?」となりますが・・・(両者の♂などは、あわよくば、交尾後に、ちゃっかり逃げてしまおう・・・の行動が見られます)
それに比べ、コブハサミムシの母親には、その(あわよくば)の行動が見られません・・・涙・・・
母親とはありがたいものだと・・・つい、非科学的なことを感じ想ってしまいました・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

その変わった生態については、Ohrwurmさんのブログで知っていたのですが、コブハサミムシを見たのは始めてでした。「ははあ、これが有名な……」と以前から知っていた有名人に初めて会ったみたいな気がしました(笑)。
ヒトから見ればビックリするような習性ですが、生活環境などから見れば理にかなっている……生存スタイルの多様性を感じますね。
No title
セアカツノカメムシは秋になると赤くなるのですか。そんな虫もいるのですね。ウシツノカメムシもまだ見たことがありません。迫力がありますね。
コブハサミムシにも出会って見たいです。
ナイス
No title
> トミさんさん

セアカツノカメムシでは赤っぽくなる個体と黄色っぽくなる個体がいるようです。
一方、緑色のまま越冬するカメムシもいるし……色々あって面白いですね。
ウシカメムシはツノカメムシのように肩のツノ(前胸背側角)がはりだしていますが、科が違うようですね。
No title
おはようございます。
「ヤニサシガメ」を教えていただきありがとうございます。
やはりカメムシだったのですね。
カメムシの仲間にはいろんな顔があっておもしろいですね、でもありふれた緑色しか見たことがありません。ニオイが気になってついつい遠ざけてしまうからでしょうか、いつか可愛い顔のカメムシを見つけてみたいと思っています。
ありがとうございました。
No title
> けい子さん

カメムシも種類が多くて、よくみると面白いです。
人面もようにみえる種類も少なからず。
見た目もバリエーションが豊富ですが、放つニオイも、中には青リンゴ風やバナナ風のものまであったりします。

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