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松葉を食べるウバタマムシ他

松の枝先で食事するウバタマムシ

先日、エノキの葉の上でウバタマムシの美麗個体を見かけたが、ウバタマムシの成虫が後食するのはマツ類の葉や樹皮らしい(幼虫はマツの枯木に穿孔するそうな)。ということで、本家の(?)ホストであるマツをのぞいてみると──、


マツの枝先に、松葉に隠れるようにウバタマムシがとまっていた。しかしこれでは何だかわからないので、もう少し撮りやすい角度を得るために枝をつかんで引き寄せたところ、ウバタマムシは動き始めて、球果(まつかさ)に移動──。


球果から、さらに枝をつかんだ僕の手に移動してきたので、全身ショットを。


他にはいないかと探してみると、近くの枝先に別個体が↓。


同じマツの別の枝先にもウバタマムシの姿があった↓。


こちらの枝先↓では、ウバタマムシがマツの葉をかじっていた。


ウバタマムシが松葉を食うシーンを見たのは初めて。
角度を変えて、松葉をかじるようす↓。


ヤマトタマムシがエノキの葉を食べるのは見たことがあったが……同じような体格のウバタマムシが細い松の葉にとまって食す姿が、これまでなんとなくイメージできずにいた。このシーンを見て「こんなふうにして食べるのか」と納得。

脱皮後のヤニサシガメ幼虫



マツといえば、ヤニサシガメ。ウバタマムシがいたマツで、まだ小さなヤニサシガメ幼虫も見ることができた。体の色はすでに黒くなっていたが(脱皮直後は淡い色をしている)近くに抜け殻があったので、脱皮してさほど経っていない個体だろう。




フトハサミツノカメムシ♀の歯状突起



サクラの幹には緑色が鮮やかなフトハサミツノカメムシのメスがとまっていた。ハサミツノカメムシの仲間は、オスには腹端に1対の突起があって、その形で種類を判別できるが、メスにはこの特徴的な突起がないのでまぎらわしかったりする。『日本原色カメムシ図鑑』(安永智秀ほか/全国農村教育協会/1993年)によると──フトハサミツノカメムシは《前胸背の後側縁に顕著な歯状突起があるので、雌でも近似種との識別は容易である》とのこと。撮った画像を拡大すると、それらしきものが確認できる。


もう少しこの《歯状突起》をアップで撮っておきたがったのだが……カメラを近づけると、このフトハサミカメムシ♀は飛び去ってしまった。
ちなみに、過去に撮影した──良く似たヒメハサミツノカメムシ♀↓。


ヒメハサミツノカメムシ♀↑の前胸背の後側縁に《歯状突起》はない。
ついでにハサミツノカメムシ♀↓。


ハサミツノカメムシ♀↑にも《歯状突起》はないのがわかる。
ちなみに、フトハサミツノカメムシのオスは腹端に太く短いハサミ(?)がある──これは咋年11月に撮ったもの↓。越冬前後の個体なので、黄葉したかのような色をしている。


『日本原色カメムシ図鑑』ではフトハサミツノカメムシについて《ツノカメムシ類のなかでは非常に少ない種である》と記されているが、時々みかける。

アカスジキンカメムシ5齢@ゴンズイ



先日、脱皮後の抜け殻落としを確認したアカスジキンカメムシがいたゴンズイにて。白い模様(成長すると広がる)部分が狭いのでまだ若い終齢(5齢)幼虫。





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コメント

No title
ウバタマムシあちこち探すのですが、まったく出会えません。
No title
> カメレオンアームスさん

ウバタマムシは「日本のレッドデータ検索システム」のサイトでみると、東京では絶滅危惧I類になってたりしますね。東京の外れとは言っても、こちらではちょくちょく見かけます。見かける場所もあちこちで限定的という感じてもないのですが……地域によって生息密度は格差があるのかもしれませんね。

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