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ヒガシニホントカゲの捕食

ヒガシニホントカゲの捕食など



獲物(虫)を探して歩きまわるヒガシニホントカゲの幼体。ヒガシニホントカゲは幼体のときがとびきり美しい。黒い体に縦に走る金色のライン──それが尾では鮮やかな青い輝きを放つ。


雑木林ふちの石垣では日光浴する姿やエサを探して徘徊する姿がよくみられる。捕食シーンを目にすることも、しばしば。












石垣やその周辺につもった落ち葉、くさむらで狩りをしている。






ときには、「それ、食えるのか?」と思うような大きな獲物をくわえていることもある。ヘビなら自分の頭よりも大きな獲物を丸呑みにできるが(*)、ヒガシニホントカゲの場合、どの程度の大きさまで対応できるのだろうか? くわえた獲物とともに石垣の隙間や落ち葉の中に姿を消してしまいがちなので「ちゃんと食えたのか」見届けられないことが多い。
どん欲な食欲をみせるヒガシニホントカゲだが、同じ石垣でくらすハリサシガメの幼虫には見向きもしない。




(※【捕食したアリをデコるハリサシガメ幼虫】より再掲載↑)
ハリサシガメの幼虫に接触するほど接近することもあるのに、まったく眼中に無く、獲物探しを続けているのが不思議な気もする……。

ヒガシニホントカゲの幼体は美しさもさることながら、そのプチサイズな大きさ(小ささ)が可愛らしい。サイズの感覚が判るように直径20mmの1円硬貨との比較画像を撮ってみたいところだが……警戒心が強く、すこぶる敏捷なので、近づくことが難しい。とても1円ショットは無理だろうとあきらめかけていた。が、あるとき、炎天下の地面にしゃがみ込んで別の虫を観察していると──路面に出てきたヒガシニホントカゲ幼体が、なんと僕の足元によってきた。日に焼かれた路面の暑さを嫌い、僕の影に入ってきたのだろう。ふだんは、そっと近づこうとしても逃げてしまうヒガシニホントカゲ幼体が、自分から僕の足元にすり寄ってきたのでビックリ! 小さな獲物でも動くものにはすばやく反応するが、大きな人間も動いていなければヒト(敵)と認識できないのかもしれない。足元でくつろぐ幼体はまったく警戒心をみせない……むしろ物陰にいることで安心しているようにも見える。そこでトライし実現したのがこの↓1円ショットだった。


このときは、ヒガシニホントカゲは「動かぬ相手は認識できない」のではないか──そう感じ、彼らがハリサシガメ幼虫に気づかなかったのは、ハリサシガメ幼虫がじっと動かないでいたためではないか……などと考えたりした。

しかし、その後「動かぬ相手は認識できない」ことを否定する、次のようなシーンを目にした。石垣の隙間で獲物を探していたヒガシニホントカゲが木の枝のようなものをくわえ、ハイテンションで現われた。


何をくわえているのかとよく見ると……どうやら干からびたミミズっぽい。少なくともこれが「動く獲物」であるとは到底思えない。こんな小枝は周囲にはいくらでも落ちているだろう。その中でミミズの干物をエサと認識したたのは、おそらくニオイを確かめてのことではないかという気がする。
同じような「動かぬ獲物」をくわえていた別ケース↓。


こうしたケースを見ると、「動かぬ相手は認識できない」というわけでもなさそうだ。
ところで、ヒガシニホントカゲの密度が高いこの石垣では、アリも多く活動している。ところが、ヒガシニホントカゲは「(目の前で)動くアリ」には無反応。これはアリを認識できていないのではく、「狩りの対象ではない=NGエサ」として認識してスルーしているということなのだろう。蟻酸を持つアリは獲物からはじかれているのかもしれない。とすれば、アリを背負ったハリサシガメ幼虫もアリの延長で(存在に気づかないのではなく)NGエサとして認識&スルーという扱いなのかもしれない。あるいは土粒まみれのハリサシガメ幼虫はジャリジャリして(?)食べにくくて敬遠されていたりして?


だとすれば、ハリサシガメ幼虫の蟻デコレーションや土粒コーティングには、トカゲ除けの効果があったりするのかも知れない?──そんなコトを漠然と考えた。
この石垣ではヒガシニホントカゲが多いが、ニホンカナヘビも時々姿を見せる。


ニホンカナヘビはヒガシニホントカゲに比べ雑木林で見かけること多い。ニホンカナヘビはよく木の枝の上で日光浴していたりもする(活動空間が立体的)が、ヒガシニホントカゲはもっぱら石垣壁面や地上付近で見かける。
同じトカゲの仲間では、ニホンヤモリもこの石垣では見かける。



穴を掘るヒガシニホントカゲ ※穴を掘ってコガネムシの幼虫を狩る
ヒバカリ幼蛇の捕食(頭よりも大きなオタマジャクシを丸呑みにする)

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コメント

No title
ハリサシガメの幼虫がアリの死骸や土粒をつけている理由が論理的で「なるほどー」と思いました。
No title
> shinoさん

生き物を見ていると、あれやこれや想像がめぐります。
こんな解釈も考えられるのではないかと思って記してみたしだいです。
No title
ヒガシニホントカゲはなんでも食べるんですね!
棒のように乾いたミミズはさすがに飲みこめなそうですが…
「干物系」と言われると、たしかに保存食のように見えてきます。
ゴテゴテにデコレーションしたハリサシガメ幼虫はやはりまったく興味を示さないんですね~。
たしかに回りのゴミが、殻のようになっていて食べづらそうです。
トカゲやカナヘビやヤモリなど、観察しがいのある石垣、いいですね!
No title
> noriさん

この石垣、もともとはヒガシニホントカゲの密度が高いことに気づいて、トカゲ撮影をしようとギボッチ(擬木ウォッチ)ならぬイシガキッチ(石垣ウォッチ)を始めたのですが……ハリサシガメと出会い、それからはハリサシガメをメインに見るようになりました。今ではハリサシガメ観察のついでに(?)トカゲを見るといった感じです。ヒガシニホントカゲの大胆な捕食シーンを何度も見ているので、ハリサシガメ幼虫をスルーするときのクールさが不思議な気がしていました。
雑木林の縁なので他にも虫が見られたり、ちょっと面白い環境だと思っています。
No title
こんにちは・・・
驚いたのは、ヒガシニホントカゲが(干し物?)を咥えているシーンです。何故なら、(動きのあるもの)にしか目が行かない!と思い込んでいたからです。餌として認識しているのであれば、あれを食べるのでしょうかね?・・・やっぱり!・・・?
・・・主に、アリの死骸を身にまとうハリサシガメの生き残り作戦を垣間見た想いです・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

僕も棒状の物体をくわえて現われた個体を見た時は驚きました。「なんで小枝をくわえているのだろう?」──最初はそう思って、「イモムシと見間違えたのだろうか?」なんて考えました。でも、執拗にキープし、くわえなおしていたので疑問に感じ、撮った画像をチェックして、干からびたミミズらしいと気がついたしだいです。
硬そうだったので、果たして食べることができたのかは判りませんが……エサとして認識していた(食おうとしていた)のは確かだろうと思います。

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