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エゴヒゲナガゾウムシ白雲木育ちは大きい!?

ハクウンボク育ちのエゴヒゲナガゾウムシは大型化!?



エゴノキをホストとするエゴヒゲナガゾウムシ──が、ハクウンボクの果実にも産卵していることを前回記した。


定番のエゴノキの実に産卵する♀↑と、より大きなハクウンボクの実に産卵孔をあける♀↓


前回の記事に対し、虫屋さんから《一頭当たりの餌の量は実のサイズに比例→よりでかいハクウンボクで育った方が[よりでかくなれる]のでは》というようなコメントをいただいた。
もっともなハナシで、調べてみると、こんなサイトがみつかった↓。
エゴヒゲナガゾウムシの生活史
これによると、エゴノキの種子あたり幼虫1個体のみ成長が可能で、《体の大きさは種子の大きさによって制限されている》とのこと。《幼虫は種子の内容を全て摂食して成長し、種子の中で幼虫越冬する。翌年の初夏に蛹化し羽化して、種子に脱出口を開け出現する》そうだ。

《体の大きさは種子の大きさによって制限されている》のであれば、エゴノキよりも大きなハクウンボクの種子で育ったエゴヒゲナガゾウムシは、より大きくなれるはず──それを確かめるために、エゴノキとハクウンボクそれぞれの木の下に落ちている種子の中から脱出孔のあるものを拾って、その大きさを比較してみることにした。


例によって直径20mmの一円硬貨との比較。とりあえず見つかった種子を比べてみると↑(上段3つがエゴノキの種子/下段3つがハクウンボクの種子)──小さな種子の脱出孔は小さく、大きな種子の脱出孔は大きい傾向がありそうだ。大きなハクウンボクの種子の方が脱出孔も大きい。脱出孔が大きいということは羽化した成虫も大きいということだろう。


大きな種子で育った大きなオスは《離眼距離》も大きいだろうしオス同士の争いで有利なはず。大きなメスはより多くの卵を産めるだろう(先のサイトでは《生涯で17個産み得る》と記されている)。
エゴノキに比べればハクウンボクは少ないし、大きな果実に産卵孔をあけるのはメスとって大変かもしれないが……ハクウンボクで育った個体はエゴノキで育った個体よりも大型化しやすく、そのぶん優位といえそうだ。
ハクウンボクは房状に咲く花がみごとで、連なる果実のボリュームや大きな葉も立派──エゴノキよりもゴーチャスな印象を受ける。そこで育つエゴヒゲナガゾウムシも裕福なのかもしれない。多数派のエゴノキ育ちを庶民とするなら、小数派のハクウンボク育ちは物資豊富な富裕層──そんな感じがしないでもない……。

※【追記】ハクウンボクとエゴノキの果実が落ちていたのでエゴヒゲナガゾウムシの産卵痕があるものを比較してみた。




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コメント

No title
ハクウンボクにもくるとは思いませんでした。エゴノキの見は落ちるので、落ちた後どうなるんでしょうね。大好きなゾウムシです。先日桜ヶ丘公園にて撮影しました。ナイス!!
No title
こんばんは・・・
非常に興味深い現象ですね!
そうなりますと、様々なパターン(世界)が想像できます・・・
例えば、ハクウンボク育ちの富裕層は、富裕層同士で結びつき御子息御令嬢は(帰巣本能?)で、またハクウンボクの世界でお育ちに成る・・・か!
富裕層のハクウンボク育ちとエゴノキ育ちとが繋がり、その種の姿・大きさ・形が少しずつ進化していく・・・など!
そのうち、「昔はね、エゴヒゲナガゾウムシってよばれていたんだけどね、今は、ハクウンボクヒゲナガゾウムシって・・・ますます名前が長くなっちゃったわね!」って話になるやも?・・・?・・・☆
No title
> 四季の風さん

エゴノキの実もハクウンボクの実も、産卵後果皮が剥がれて種子が落ちていますね。今回は枝の下を探して脱出孔のあるものをピックアップしてみました。
脱出孔がない産卵痕だけのものもありましたが、これは最近落ちたものなのでしょうね。この中で幼虫が育つようです。
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

今回のハクウンボクはエゴノキのすぐ近くにあって、成虫が行き来できる距離なので、ハクウンボク育ちのオス同士の争いで負けた個体もとなりのエゴノキに行けば優位に立てるのかも……なんて思ってしまいました。

エゴノキは多いので拡散・繁栄するには有利で、ハクウンボクは少ないけど繁殖力の強い個体が育つという、それぞれに違った利点があるのかもしれませんね。

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