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エゴヒゲナガゾウムシ@ハクウンボクでも

エゴヒゲナガゾウムシ@エゴノキ

エゴノキの枝にぶさ下がる丸い果実。よくを見ると孔があいたものがあちらこちらに──これはエゴヒゲナガゾウムシ(ウシヅラヒゲナガゾウムシ)の産卵痕。探すとすぐに作業中のエゴヒゲナガゾウムシが見つかった。






エゴヒゲナガゾウムシはメスもオスも平たい顔をしており、ちょっと変わっている。オスはさらにユニークで、左右の眼が顔から飛び出して離れている。


エゴヒゲナガゾウムシのメスはこんな顔↑だが、オスはこんな顔↓。


オスの眼の位置はメスとは違うスペシャル仕様!? オスはエゴノキの果実で産卵行動をとるメスを見守っていることが多いが、ライバルのオスが近づかないようにスタンバっているのだろう。オスの眼の位置が高く離れているのは丸い果実の陰から近づくライバルをいち早く見つけられる監視台仕様なのではないか──という気もする(個人的想像)。
また、メスをめぐってオス同士が顔を突き合わせて争うことがあるが、このとき眼の離れぐあい──《離眼距離》を競い合っているようにも見える。オス同士が体の大きさ(強さ)をアピールし合って勝負を決することは動物界にはよくあることだ。実際に闘って怪我をしたり体力を消耗するよりは、「大きさ勝負」で勝敗を決した方が手っ取り早くリスクも少なくてすむのかもしれない。
エゴヒゲナガゾウムシ♂の場合は、顔をつき合わせ、眼の離れ具合を比べて互いの大きさ(強さ)を判断している──顔が平たいのも顔を密着させて《離眼距離》を比べやすくするための構造だと考えれば合点がいく。

こんなオスに見守られて(監視されて?)メスはエゴノキの果実を齧り、産卵のための孔をあける。孔は種子まで達し、卵は種子の中に産みつけられる。やがて果実の表面が剥がれ、種子は落下。エゴヒゲナガゾウムシの幼虫は種子の内部を食べて育つ──ということらしい。


なんちゃってエゴノキ!?ハクウンボクでも産卵

ところで、エゴノキの近くにエゴノキの果実に似た実をつける木があった。丸い果実はエゴノキよりもやや大きめで、つき方も違っている(房状に連なっている)。葉の形や大きさも違うのでエゴノキではないことは植物にウトい僕でもすぐわかる。が、この「なんちゃってエゴノキ」の果実にもエゴヒゲナガゾウムシの産卵痕と思われるものがついていた。
エゴヒゲナガゾウムシのホストはその名のとおりエゴノキ──だけだと思っていたので、意外に感じた。探して見ると産卵孔をあけているエゴヒゲナガゾウムシ♀の姿が確認できた。




高い位置で撮りづらかったのだが……とりあえず証拠画像↑。帰宅後調べてみると「なんちゃってエゴノキ」は「ハクウンボク(白雲木)」というらしい。エゴノキと同じエゴノキ科エゴノキ属の植物だとわかった。どうりで果実が似ているわけだ。エゴノキとハクウンボクの木の下に落ちていた種子を拾って大きさを比較してみた↓。


果実と同様、種子も形や色はエゴノキに似ているが、ハクウンボクの方が大きい。ハクウンボクの種子には脱出孔があけられているものがあったが、これがエゴヒゲナガゾウムシのものであったとすれば、ハクウンボクでもちゃんと育つということだろう。
エゴヒゲナガゾウムシにエゴノキ以外のホストがあるとは知らなかった。

ハリサシガメ:成虫&幼虫

7月下旬から成虫が見られるようになった石垣上のハリサシガメ。






まだ成虫は少なく幼虫の方が多い。晴れた日・暑い日には焼けた石垣は閑散としているが、雨上がりや曇って気温が低めの日には見ることができる。




アリの通り道のそばで狩りをしていたハリサシガメ幼虫↓。


小さなアリを捕らえ、アリの列から少し離れて食事をしているところ。例によって行き交うアリはハリサシガメ幼虫に気づかぬように無反応。


アリやハリサシガメが見られるコンディションではヒガシニホントカゲの活動もさかん。ゴキブリを捕らえたヒガシニホントカゲ↓。




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コメント

No title
こんばんは・・・
「虫を観察するには先ずは植物から・・・」って・・・
いつも後悔し、反省しているのですが・・・
図鑑を観るなら(虫の図鑑ばかり!)で、実のところ、エゴノキもハクウンボクもいまだ確認できておらず(涙)
がしかし、顔の違いで雄雌が判別できるこの魅惑的なエゴヒゲナガゾウムシを観るためにも・・・何とか!
戦いのリスクを避けるため大きさで争う!・・・虫の世界、野生動物の世界ではありそうですね!

虫と気象の繋がり・関係は、環境に敏感なだけに濃く、奥深そうでもありますね・・・
それを見破れる星谷さんの観察眼に!!!☆・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

僕も昆虫の食草であるところの植物については知っておかないと……と思いつつ、なかなか覚えられずにいます。結局、その葉を食っている虫を見て、「ああ、この植物が食草の○○か」と確認できる程度……。
エゴノキも、エゴヒゲナガゾウムシが産卵しているからエゴノキ──という認識でした。

同じ場所で虫見をしていると、時間帯や気象の影響を感じますね。
No title
このゾウムシは不思議な形で、エゴノキばかり探していましたが、ハクウンボクも探して見ます。ただハクウンボクは大きな木が多いので見つけるのは大変かもしれないです。
オスメスはっきりわかってよかったです。ナイス!
No title
> 四季の風さん

このハクウンボクも近くのエゴノキより枝が高かったので、撮るのが大変でした。
エゴノキの方が見つけやすく観察しやすいかもしれません。
果実に産卵痕がある木を探すといいのではないかと思います。
No title
今晩は~!

先程は、カメムシくんの事を教えて頂きまして、ありがとうございました。
てっきり、成虫かと思っておりました。
タマゴの感触が、知りたかったなぁ~!
っと、少し後悔をしております。
カメムシくんって、フタ付きのタマゴといい、カメムシの姿といい、芸術的ですよね~!

ゾウムシくんは、我が家には身近なムシでしたね~~!
台所の小豆を食べていましたから~!
エゴノキも、よく聞く名前です。
木によって、つく虫がちがいますが、
ここ数年の暑さで、虫たちも必死なのでしょうね~!幅をひろげています。
トカゲが、ゴキちゃんを食べるんだ~
それは、まだ、見たことないですね~!
観察してみよう!😃
No title
> mamadakkuさん

キマダラカメムシはこちら(東京)でも近年増えてきました。孵化したばかりの幼虫と少し育った幼虫は、知らなければ別の虫のように思えるかもしれません。成虫はカメムシの中では大きめで、けっこうキレイです。

エゴヒゲナガゾウムシはエゴノキがあれば実を注意してみれば、見つかるかもしれません(こちらではもう終盤の感じがしますが)。発生していれば産卵痕(孔)があいた実が目につくはずです。

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