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ハリサシガメ幼虫のデコレーション&コーティング

ハリサシガメ幼虫は後脚でデコる



捕食したアリの体液を吸っていたハリサシガメ幼虫。途中で前脚と中脚を使って獲物を押さえて口吻を引き抜き、位置を変えて口吻を刺しなおす。上の画像は口吻を引き抜いたところ。画像ではわからないがアリが前脚と中脚で抱えられている。アリの向きを変えて口吻を刺しなおしながら食事は続く↓。


やがて口吻を刺しなおす間隔が短くなり、前脚・中脚で獲物を抱えなおす頻度が高くなると食事終了が近い。


食事を終えると、アリの死骸を腹の下を通して後脚に受け渡す。この動きが、ちょっとアメフトの攻撃開始(中央の選手が股を通してボールを後ろの選手に渡す)を思わせる。


後脚で受け取ったアリの死骸を背中のデコレーションに押し込む。


すでに同じようなアリがいくつもデコられていてどの位置に追加されたのか、今回はよくわからなかった。
デコレーション作業中に向きを変えたハリサシガメ幼虫↓。


後脚を使ってデコレーションをととのえる。


この時も、接着剤にあたる粘着物質(?)の塗布のような処理がどの段階で行なわれるのか(行なわれないのか?)はよくわからなかった。


ハリサシガメ幼虫が捕食したアリをデコレーションするシーンは何度か目にする機会があったものの、土粒まみれの脚の陰になってアリがどうなっているのか見えないことが多い。デコレーション行動は【ハリサシガメ幼虫の装飾行動】でも記しているが、やはりわかりにくかった。もう少し判りやすい画像で記録できないものかと思っているのだが、なかなかうまくいかずにいる。

土粒コーティング行動?

5月末に今年初個体を確認してから、ずいぶん大きく育ってきたハリサシガメ幼虫(小さな個体も混在している)。その背中にデコられている素材にも変化(季節感?)が現われてきているような。最近は甲虫類のパーツが増えてきたように感じる。中にはけっこうリッパなコレクションをまとっているものも──。


甲虫類の脚や前胸・頭部であることがわかる。倒した大物をかざして己の強さをアピールしている──のではなく、これはアリが廃棄した残骸だろう。これだけ大きな相手を捕食したり分解する能力がこのハリサシガメ幼虫にあるとは思えない。同じ被写体の別アングル↓。


アリを捕食するシーンを期待して眺めていると、立派なデコレーションを傾けて、脚で地面をかくような動きを始めた。


土がたまった部分で後脚をかくようなしぐさは何度か目にしている。土粒をかき集めて体にコーティングしているようにも見える。


土粒で体の表面を覆い隠すのは、アリが接触してきた時の隠蔽偽装だと僕は考えている。デコレーション素材も(アリがスルーする)アリの廃棄物を隠れ蓑に利用しているのではないかという気がする。エサであるアリに気づかれることなく接近するための装備。
じっさい、このハリサシガメ幼虫のすぐわきをアリ達が行き交っていたが、皆ハリサシガメ幼虫には無反応だった。


アリがすぐわきを行き交っていたのは偶然ではないだろう。おそらくこのハリサシガメ幼虫は狩りをするためにアリの通路に近づいた──そして、狩りの合間に(?)土粒コーティングを行なっていたのではないかと思う。


昆虫のグルーミング──体に付着したゴミをとりのぞく行動はよく見るが、ハリサシガメ幼虫の場合は土粒コーティングを保つことがグルーミングなのかもしれない。

今季3つ目のハリサシガメ幼虫の抜け殻(脱皮殻)



石垣の間にハリサシガメ幼虫の抜け殻が残されていた。今シーズン3つ目。落ち葉の上に移動して撮影しようとしたところ、突風で飛ばされてしまった……。


この画像からもわかるように、この抜け殻(まだ小さかったので羽化ではない)も、幼虫がデコっていたはずのデコレーション素材をつけていない──脱皮した幼虫が剥ぎ取っていったのだろう(*荷移し行動)。

エゴヒゲナガゾウムシも出ていた



(ホストのエゴノキではない草の)葉の上にエゴヒゲナガゾウムシ(*)の姿があった。小ぶりのオスで、オスの特徴である眼の離れ具合も小さめ。オスのユニークな顔を見ると、つい撮ってしまう。


そいうえば、昨年8月にはエゴヒゲナガゾウムシの死骸をデコったハリサシガメ終齢幼虫の姿も見ている。


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