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ミミズクとエゴシギゾウムシ

ユニークな昆虫・ミミズク(耳蝉)



ガードパイプの支柱の上にミミズク成虫がとまっていた。「ミミズク」というと鳥(木菟)を連想しがちだが、これは植物の汁を吸う半翅目(カメムシ目)の昆虫。なんといっても前胸背にある耳介状の突起が目をひく。これがミミズク(木菟)の羽角っぽいということでこう呼ばれるようになったらしい。昆虫のミミズクは漢字では「耳蝉」と記す。


カメラを近づけると体を起こし、ミミズクのダンスを始めた。


体をゆっくりと左右にスライドさせるミミズク・ダンス……警戒した時の動きのようだが、この行動の意味については「動いて相手の反応(ミミズクの動きを追尾しているか)」をうかがっている(ジャンプして逃げる必要があるかないかの見極めをしている)のではないかと僕は考えている(*素人想像)。


ユーモラスな脱力系ダンスに見えなくもないが、ふかわりょうの小心者克服講座ではない。


体を伏せれば、葉や樹皮にぴったりはりつくことができるデザイン。翅の先端付近は半透明で、とまった樹皮の色が透けて輪郭を隠蔽する効果がある。さすがにガードパイプの上ではバレバレだが、木に止まっていれば、ちょっと気づかない。


なんともユニークな風貌……。成虫の体長は14~18mmほど。


おもしろい昆虫だが、その生活史はきっちり解明されているわけではないらしい。ネット上には「成虫越冬」とする情報もあるが、僕の見たところでは幼虫で越冬しているものもいるようだ。幼虫は遅くて11月まで、早くは2月から見ている。終齢幼虫と思われる個体は4月~5月にも見ているので、幼虫での越冬は確かだろう。


これも↑、これも↓、大きさからしておそらく終齢幼虫。「幼虫越冬」の個体に違いない。


この幼虫の姿がヒトの顔に見えて仕方ない……というコトは何度か記した通り。


※↑【眠れる森の長老!?ミミズク幼虫】より

鴫(シギ)っぽい象?エコシギゾウムシ



ミミズクではないが、鳥の名前が入った昆虫にシギゾウムシがいる。ゾウムシの仲間だが、細長い口吻が(ゾウの鼻というより)シギ(鴫)のクチバシに似ていることからつけられたのだろう。シギゾウムシの1つ、エゴシギゾウムシがやはりガードパイプの支柱の上にとまっていた。
カメラを近づけると──こちらはダンスではなく、体を膨らませた!?


ふだんシギゾウムシの仲間を見て鳥(シギ)を連想することはないのだが、体を膨らます姿を見て、なんだか鳥っぽい仕草だと感じた。鳥は毛を逆立てて膨れたように見えることがあるが、そんなイメージが重なる。昆虫の体は固い装甲(外骨格)でかっちり固められているイメージがあるが、組まれたパーツの隙間がひろがって膨れて見えるようだ。


体を膨らませることの意味はよくわからないが……ちょっと鳥っぽく感じたので「へえ?」と思ったしだい。

ついでに、やはりガードパイプの支柱の上にとまっていたシナノクロフカミキリ↓。


擬木の上にいた、ヒメスギカミキリ↓







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コメント

No title
こんばんは・・・
ミミズクなどの非常に見付けづらい昆虫にも関わらず、鮮明に模様色彩が写し出されていて、思わず頭を右に左に倒し(はぁ~~~美しい!)とため息つきつつ見入ってしまいました。
特に、この翅に微妙な色彩変化を持つミミズクに強く心揺さぶられました。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・身体を左右に揺らすその理由を!
私は勝手に、「自分は、風に揺れる枯葉、ゴミ、とにかく生物ではありませんからね~食べないで!」を表現しているものだとばかり思っておりました。
・・・カマキリは、餌を見付けると、ゆらりゆらりと身体を左右に揺らしながら近づくそうです。
何故、ゆらりゆらり揺れるのかと言うと・・・
「昆虫の複眼は、動体視力は非常に優れているにも関わらず、ゆっくりとした動きには反応が遅れる場合がある。」らしく、餌に気付かれないために、ゆらりゆらり動く・・・との説もあるらしいのです。・・・
だとすると、ゆらりゆらりと身を隠している(つもり?)に成って居る・・・可能性も無きにしも非ず・・・???☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ミミズクやコミミズクは木にいるのを見つけるのは難しいですが、人工物にとまっていると、けっこう目につきやすかったりします。

カマキリが獲物に近づくときの動き(体を前後に揺らす)って、カメレオンが獲物に近づく時の動きとよく似ています(カメレオンは以前飼っていたことがあります)。獲物の「逃げる」判断を遅らせるような動きなのだろうと漠然と思っていました。獲物の昆虫にしてみると、体を前後に小刻みに揺らす相手は近づいているのか遠ざかっているのか測定しにくいのだろうか?……などと想像してみたり?
No title
ミミズクをここ何年も探してますが、いまだ発見できず。ツノゼミは念願かなって発見できたのを思い出します。ナイス!
No title
> 四季の風さん

ミミズクは面白いですね。こちらでは雑木林沿いの擬木やガードパイプなどで見かけることが多いです。
見たいと思っていた虫に遭遇するとテンションが上がりますね。

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