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トウキョウトラカミキリ:禿げると黒化?

純正感のあるトウキョウトラカミキリ@東京



狭山丘陵では3月の終わりから5月の初めにかけて見かけるトラカミキリ。カミキリの仲間としては珍しく標準和名に「東京」とついているが、トウキョウトラカミキリの背中には「TokyoTora」の頭文字「T」をかたどった模様(錨模様)が入っている。頭文字をトレードマークに背負ったカミキリ──ということで、そのトレードマークを使った表記で↓。


特に東京に多いというわけでもさなそうだが、なぜゆえに「東京」なのか?──素人的にはそんな疑問が浮かばないでもないが(基産地がたまたま東京だったのだろうか?)……いずれにしても標準和名に「東京」がついているのだから、東京産が由緒正しい感じがしてしまう。「東京産トウキョウトラカミキリ」は純正っぽい感じがするけれど、「埼玉産トウキョウトラカミキリ」というと、なんだか「オーストラリア産神戸牛」みたいで、ちょっとばったもん臭い感じがしなくもない?(あくまでもイメージ)
このトウキョウトラカミキリを親しみを込めて呼ぶなら「東京のトラさん」。「東京のトラさん」といえば渥美清演ずる、東京は葛飾柴又の「フーテンの寅」が思い浮かぶ。トウキョウトラカミキリの上翅には2つの点があり、これを「ひい(1)ふう(2)みい(3)」の数え方で「フーテン(2点)」と読めば「フーテンのトラ(カミキリ)」と呼べなくもない。
また、上翅の模様は逆さして「フーテン(2点)」を眉に見立てれば「笑みを浮かべた人面」にも見える──という特典(?)もついている。


──というネタ豊富な(?)模様は黒っぽい上翅の表面に生えた白っぽい微毛の有無によって描かれている。昨年4月の画像から↓。




(※↑昨シーズンの【TokyoToraカミキリの模様】より再掲載)
上翅(黒地)表面の白い微毛が濃い(密度が高い)個体ほど模様のコントラストは際立つ。

消失した「T」マーク・禿げると黒化!?



埼玉県側でみつけたトウキョウトラカミキリ↑──背中がやけに黒っぽい……よく見ると、トレードマークの「T」模様周辺が黒くつぶれていた↓。


拡大してみると、本来あるはずの領域で白い微毛が無いところがある。


上翅の形成段階でこの部分の微毛が作られなかったのか、あるいは羽化の際に微毛が抜け殻側に貼り付くなどして剥離してしまったのか? それとも羽化後にスレて禿げてしまったのか……デザイン塗装の不備は純正(東京産)ではなく、埼玉県側で見つけたばったもんだからであろうか?──というのはもちろんジョーク。東京都側でも以前「T」マークが消失したトウキョウトラカミキリを見たことがあった↓。


(※↑【東京のトウキョウトラカミキリ】より再掲載)
この個体も「T」模様周辺が黒くつぶれている。この部分は禿げやすいのだろうか? こちらの方が微毛の脱落領域が広く人面模様の目から口まできれいに消失している──かつてのメキシコの覆面レスラー・暗黒仮面エル・レオン・ティニブラス(ティニエブラス)を思い浮かべてしまうのは僕だけであろうか?

アカスジキンカメムシは死んで潤いが失われると黒くなるようだが(*)、トウキョウトラカミキリは微毛が抜けると黒くなる。全部抜けたオールハゲが黒化型になるのだろうか?


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コメント

No title
ああ・・・折角のトレードマークなのに・・・

このTの字が入ったカミキリが欲しかったのに・・・

・・・なんて、一人ブツブツつぶやいてしまいそうです。

カミキリの仲間との出会いが少ない私など、Tの字が入ってないと、多種と見間違えてしまいそうです。
多くの出会いで、しっかりとした観察眼をお持ちの星谷さん!
流石ですね~~~☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

やっぱり(個人的には)トレードマークの「T」がシャキィィーンとシャープに出ている方がアッパレ感が増しますね(笑)。

今回の個体は「T」部分が消失していましたが、フーテン模様は残っていたのでトウキョウトラカミキリと判りました。これが完全に黒一色だったら、僕には識別できなかったと思います。
No title
白っぽい微毛の毛並み、アップで見ると美しいですね~。
やはりもようがはっきりした個体のほうが、見つけたときにうれしいですね。
剥げていくときにはフーテン模様のほうではなく
Tの模様のほうから剥げていくことが多いのでしょうか。。。
パッと見が似ているトゲヒゲトラカミキリも
同じように微毛で模様が描かれているのかな?と気になりました。
No title
> noriさん

黒っぽい(微毛が薄い)トウキョウトラカミキリはTマークの両側が側面の黒い模様とつながっていることがあるので、あるいは剥げるというより、Tマーク周辺は微毛の発生が遅れがち(?)なエリアなのかもしれませんね。

Tマークのトウキョウトラカミキリはチャンスがあれば模様のクローズアップにトライしていますが、ありがたみが薄い(?)トゲヒゲトラカミキリではまだ微毛ショットは撮っていなかったかも……。今年はまだみていませんが、出てきたらトライしてみたいと思います。
No title
16日に父と二人で狭山丘陵へトウキョウトラカミキリを探しに行ったのですが、見つかりませんでした・・・。
擬木やガードパイプを見ていき、ヒメスギカミキリとヨツボシチビヒラタカミキリは発見できました。
行ったのが午後(3時~)だったのがいけなかったのでしょうか・・?
カエデの花にも、粗朶にもいませんでした。
またチャレンジしたいと思っています!
No title
> はらモッコさん

昆虫は複数みつかるときもあれば全然見つからないときもあって、なかなか予想(期待)通りにいかないこともありますね。
時間帯のことはよくわかりませせんが……暖かい時間帯にはけっこう動いているようで、行きにいなかった場所で帰りに見るなんてコトもあります。
先日、カミキリ屋さんと話している数分の間に目の前の擬木にトウキョウトラカミキリが現われたなんてこともありました。
カエデの花ではまだ見たことがないのですが、ミズキが咲くと花に来ている姿は見ることもあります。開花すればミズキの花やその付近の擬木などで発見率が高まるかも。

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