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ぷち天牛:ヘリグロチビコブカミキリ他

4月のヘリグロチビコブカミキリ



4月に入ったので、桜が咲く頃に現れるヨツボシチビヒラタカミキリが、そろそろ出ているのではないかと思い、ギボッチ(擬木ウォッチ)にでかけてみた(2013年~2016年は3月中に確認している)。都心より遅れて開花する狭山丘陵の桜はまだ咲き始め。ヨツボシチビヒラタカミキリは見つからなかったが、かわりに(?)ヘリグロチビコブカミキリが見つかった。これまでヘリグロチビコブカミキリを擬木や欄干などで見かけるのは、もっぱら冬(3月まで)だったので、ちょっと意外……4月に入ってから見たのはこれが初めてだ。
今回、ヘリグロチビコブカミキリを見つけた時の状況↓。


ヘリグロチビコブカミキリは体長4mmほどのプチカミキリ。小さい上に上翅の白い部分が《背中でたたまれた膜質の翅》っぽくも見え、遠目には極小蜂あるいはユスリカでも止まっているのかのように見えてしまう──擬木のふちにとまっていても、ちょっとそれがカミキリだとは気づきにくい。


この虫は(も)カメラを近づけると動きだし、撮るのに苦労することが多い。しかし、今回は接写しようとすると触角をたたんで(体に沿わせて)静止モードに入ったので、チャンスとばかりに撮りまくる(が、イマイチ画像を量産……)。


背中(上翅)には肩甲骨を思わせる隆起がある。肩甲骨状隆起といえばハイイロヤハズカミキリが思い浮かぶが、こうした隆起は上翅の強度を増すような構造的意味でもあるのだうか。


背中(上翅)の白っぽく見える部分は密生した微毛で、見る角度によって(キマダラミヤマカミキリほどではないが)明るさやその領域が変化する。この白い部分がパッと見は膜質の翅っぽく、遠目には極小蜂やユスリカのようにも見えてしまう。


触角をたたんだ静止モードでいることに油断していたところ、突然ポロッと落下──1度は見失ってしまうが、地面の上で動き出したところを幸いにも見つけることができた。葉に乗せて撮影再開するも、今度は触角を広げて活動モードに入ってしまい、なかなか思うように撮らせてくれない……。


触角を広げ、前に向けている時はよく動く。


こんな状況↑が続き、冒頭の1枚が撮れたしだい。
ヘリグロチビコブカミキリは前胸の両側面には棘状の突起があるが、体自体が小さく黒いこともあって画像では前脚と重なってわかりづらくなりがち。その突起が見えるアングルから……。


このあとはじっとしていないので撮影を終了。静止モードの時に撮っていた、恒例の1円硬貨との大きさ比較↓。


擬木上の昆虫



短吻類のゾウムシがいたので、先日の牙付きマツトビゾウムシのように脱落性牙状大顎付属突起をつけていないかチェック。キバはすでに脱落していた。カシワクチブトゾウムシだろうと思って撮っていたのだが、帰宅後確かめるとコカシワクチブトゾウムシというよく似た種類もいるらしい。僕には違いがよくわからないので、とりあえずクチブトゾウムシの仲間ということにしておく。


擬木の上でちょくちょく見かけるクロオビカサハラハムシ↓。これも4mmほど。


擬木の上に、ちょっとカラフルなハチがいた↓。


「どうせ飛んで逃げるだろうな……」とダメ元でカメラを近づけると……撮れた。ツヤヒラタハバチというキイチゴ類をホストとするハバチのようだ。



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コメント

No title
ヘリグロチビコブカミキリは今くらいの時期でも見られるんですね!
クチブトゾウムシは、コカシワクチブトゾウムシと思います。
最近気づいたのですが、鱗片、とくに前胸背の鱗片が
カシワとコカシワでは違うんですよね。

最近何度か擬木歩きをしていますが
当たりの日とハズレの日があって
平日にも出動したいな~とうずうずしています。
No title
> noriさん

ヘリグロチビコブカミキリが擬木で見られる時期は終わったと思っていたので僕も見つけた時は意外に感じました。
ゾウムシはコカシワクチブトゾウムシの方でしたか。ありがとうございます。似た種類がいる虫は迷うことが多いです……。

ギボッチ・コースは日によって当たり外れがありますね。以前は少ない日でもそれなりに色々いましたが……フェンス沿いの木が切られ擬木上に張り出していた枝がだいぶ切られてしまったことで、枝から落ちて擬木に上がってくる虫が減ったように思います。
No title
先日このハムシを杭で見かけたのですが名前が分からなくて、ありがとうございました。
それにしても星谷さんの擬木での虫探しすごいな~~って思って楽しませてもらってます。
No title
> ピンちゃんのママさん

ハムシも種類が多くて種類の特定には難儀しがちですね。
この擬木コースは森を分断するように続いているので(森の断面?)、色々な虫が見られます。
ただ最近は緑地管理が過剰ぎみで以前に比べるとギボッチで見つかる虫が少なくなったような……。
とはいっても、これから出てくる虫も多いので期待しています。
No title
初めまして。先日はコメントをありがとうございました。
なかなか虫のことは詳しくありませんが、何かを起点に興味を持つことはいいことですよね。
このような小さいカミキリがいるのですね!
No title
> もときさん

僕が虫のことを調べるようになったのは、以前飼っていたフェレットの散歩がきっかけでした(出会う虫が有害昆虫であるかどうか等)。注意して見ると昆虫もなかなかおもしろく、積極的に虫を見るようになったしだいです。

僕も以前はカミキリといえばシロスジカミキリやゴマダラカミキリ──あのサイズの昆虫をイメージしていたので、極小カミキリを初めて見た時は「こんなに小さいのにちゃんとカミキリしてる!」と驚きました。

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