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雪とウバタマムシ&1年中

初雪とウバタマムシ

今シーズンはフユシャクの発生が遅れている……と思っていたら、その前に雪が降った。東京で11月に初雪が観測されるのは1962年以来54年ぶりだとか。そんな初雪が残る中、松葉にもぐって寒さに耐えるウバタマムシの姿があった──。


松葉がじゃまして見えにくいので、角度を変えて↓。


ウバタマムシのホストはマツ。幼虫はマツの枯木に穿孔し、成虫になるとマツ類の葉や樹皮を後食するという。このあたりでは成虫で越冬する個体が見られる。
松葉の寝床(?)から引っ張り出すのも気の毒なのでそのまま撮影したが、これ↑ではわかりづらいので、数日前に撮った落葉の上にいたウバタマムシを↓。


体長:24~40mmと、この時期に見かける昆虫の中ではボリュームがある。カメラを近づけると触角をたたんだ。


ウバタマムシは日本のレッドデータ検索システムで見ると、東京都では「絶滅危惧Ⅰ類」・埼玉県では「準絶滅危惧種」ということになっている。しかし狭山丘陵では東京都側でも埼玉県側でもしばしば目にする昆虫で、希少という印象は無い。

オールシーズンなウバタマムシの1月~12月まで

(僕の虫見散歩では)1年を通して成虫の姿が確認できているのはウバタマムシくらいではないか……そんな気がする。そこで過去に撮影した1月~12月すべての月でのウバタマムシ画像をそろえてみた(撮影した年はバラバラ)。

【1月のウバタマムシ】──まずは元日のものから↓。



【2月のウバタマムシ】


※↑【2月のウバタマムシ&冬尺蛾】より再掲載。冬でも陽が射すと擬木の上などで日光浴している姿が見られる。
2月に撮った画像の中にも背景に雪が写っているものがあった↓。


※【絶滅危惧!?東京のウバタマムシ】より再掲載。

【3月のウバタマムシ】


※【3月のカミキリ・ウバタマムシ~牙ゾウムシ!?】より再掲載。

【4月のウバタマムシ】



【5月のウバタマムシ】


※【ニイジマチビカミキリ~ウバタマムシ】より再掲載。

【6月のウバタマムシ】



【7月のウバタマムシ】


埼玉県側で撮影した個体↑。東京都側で撮影した個体↓。



【8月のウバタマムシ】



【9月のウバタマムシ】



【10月のウバタマムシ】


※【10月前半の空目&人面虫ほか】より再掲載。

【11月のウバタマムシ】






※↑【ウバタマムシ@松~初ケバエ幼虫集団】より再掲載。この日はマツの枝先で6匹見られた。

【12月のウバタマムシ】


ウバタマムシは比較的大きな昆虫だが、虫が少ない時期に遭遇すると、いっそう立派に見える。出会うと嬉しい昆虫の1つだ。


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コメント

No title
確かにフユシャクは遅れ気味な感じですね。
今日、友人が神奈川でクロスジ♂を見つけてました。
No title
> ともっくさん

今シーズン、僕はまだフユシャクを見ていませんし、フユシャク直前にあちこちでみかけるだろうと思っていたニトベエダシャクもまだ1匹しか見ていません。
フユシャクのあたりで見られる他の冬の蛾も少ないような……。
No title
最近昆虫にあまり会えないです。ナイス!
No title
> 四季の風さん

目にする昆虫が少ない時期になりましたね。
そろそろフユシャクが出てくると思います。
No title
スゴイ観察力ですねぇー👏👏👏
No title
> あじちゃんさん

いえいえ……何度か見て目が(脳が?)なれてくると、「見える」ようになってきます。
No title
こんにちは・・・
一生のうち、一度もウバタマムシに出会った経験の無い私にとっては・・・絶滅種そのもの・・・

一年間で、これだけの観察記録をおとりに成ってるあたり・・・
いつもの事ですが、頭が下がるばかりです。
「一度出会えると・・・」
そう言うものですか!
私も・・・と言いたいところですが・・・
当分、虫探しに出掛けられそうにない・・・実に無念です。
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

生息環境ではちょくちょく出会うのに、いないところでは全然見かけない(当たり前ですが)……という虫はけっこういるのかもしれませんね。ウバタマムシもその1つなのかも……。

今回使った画像には過去(昨年以前)のものも含まれているのですが、どの月にも撮影している昆虫(成虫)なので、これも「特徴」といえるのではないかと思い1月~12月まで並べてみました。
No title
こんにちは。絶滅危惧は、以前よりの減少率で決定します。なので、メダカの様にまだ沢山居ても絶滅危惧種に指定されます。
No title
> yam*****さん

レッドデータ・カテゴリでは「絶滅危惧I類」を「絶滅の危機に瀕している種」としているので、僕の実感とはギャップがあるな……と感じたところを記したしだいです。
改めてレッドデータ・カテゴリを見てみると、「減少率」も加味されるみたいですね(メダカが減ったという実感はあったので、絶滅危惧種に指定されたというニュースを知った時は驚きましたが納得感はありました)。

レッドデータについては他にも「ホントかな?」と感じる(実感とギャップがある)ことが度々あって……例えばテングチョウなどは(東京でも)よく見かける蝶なのに、Wikipediaには(レッドリストの指定を受けて)「東京で絶滅」なんて記されており驚いたこともありました(日本のレッドデータ検索システムでも「東京都・神奈川県では最も危惧度の高いカテゴリーを表示しています」とあります)。
No title
一年を通してのウバタマムシ、おもしろいです~。
個体差もいろいろですね。
雪の日にも、松の葉の中にもぐって寒さをしのいでいるんですね。
がんばれーと応援したくなります。
他のタマムシと比べて、どうしてこんなに寒さに強いのでしょう…
個人的にはウバタマムシってわりと縁がないほうで
擬木であまり会ったことがないんです…。
No title
> noriさん

同じ時期に見られる個体でもスレ具合(?/微毛のハゲ具合?)に差があるようなので、羽化する時期にバラツキがあるのかもしれませんね。
あの界隈で見られるタマムシの仲間はいろいろいますが、1年通して成虫にであうのはウバタマムシだけ。ホントに不思議です。
とはいっても、いつも見られるというわけでもないので、出会った時には得した気分が味わえます(笑)。

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