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紅葉・黄葉するカメムシ!?

紅葉・黄葉する!?ツノカメムシ

紅葉・黄葉が進む今日この頃。最近見かけたカメムシの中にも枯葉のように色あせた感じがするものが。


セアカツノカメムシはツノカメムシ(前胸の両側につきだしたツノのような突起=側角が特徴)の中では比較的よく目にする種類。春~夏に見かける個体はもっと緑がかっているが、ちょっと枯れた感じの色になっている。オスは腹端に一対の突起がある。
同じような「枯れた色合い」のメス↓。


やはりセアカツノカメムシ♀↓だが、こちらは「黄葉」っぽい色合い。


「黄葉」っぽい色合い↑に対して、「紅葉」っぽい色合いのセアカツノカメムシ♀↓。


同個体の腹面↓。中脚つけ根の外側に臭腺開孔部(臭腺開口域)が見える。


最近の色あせたセアカツノカメムシに対して春~夏に見られる緑色の個体↓。


(※【ツノカメムシの異種ペア】より再掲載↑)
やはり色褪せた感じがするヒメハサミツノカメムシ↓。




ヒメハサミツノカメムシのオスは腹端にセアカツノカメムシ♂よりも立派な「ハサミ」(状の突起)をもつ。


よく似た種類にハサミツノカメムシというのがいるが、ハサミツノカメムシ♂のハサミがほぼ平行なのに対し、ヒメハサミツノカメムシ♂のハサミは「ハ」の字型に開いている。
ヒメハサミツノカメムシも新緑の時期には鮮やかな緑色をしている。


ヒメハサミツノカメムシ♂のハサミに比べると長さではだいぶ見劣りするが、太さは立派なフトハサミツノカメムシ♂↓。


腹端の太いハサミは、やはり♂の特徴。フトハサミツノカメムシも本来はもっと緑色をしている。上の個体よりやや色褪せたフトハサミツノカメムシ♂↓。






緑色だった葉が晩秋に紅葉・黄葉するように体色が変わるカメムシは、他にアオクチブトカメムシやクヌギカメムシ類などが思い浮かぶが、カメムシの褪色に(紅葉・黄葉にシンクロしての)隠蔽効果があるのかどうかはわからない。
緑が鮮やかなまま冬を迎えるカメムシもいる。




モンキツノカメムシは越冬個体も前胸背はきれいな緑色。よく似たエサキモンキツノカメムシは前胸背が茶褐色をしているが、色合いは新緑の頃と変わらない。
……と思っていたら、色褪せた感じの個体を発見!?


よく見ると↑羽化後まだ完全に体色が整っていない新成虫のようだ。以前見た羽化前後のエサキモンキツノカメムシの状況と比較すると、たぶん前日に羽化したものだろう。近くに抜け殻はなく、おそらく抜け殻落としをしたのだろう。
ツノカメムシの仲間ではないが、やはり緑色が鮮やかなまま冬を迎えるツヤアオカメムシ↓。





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コメント

No title
こんばんは・・・
今回の記事でも感じた事ですが・・・
観察された(多様な個体数)の多さに驚かされます!
やはり、問題意識を持って虫観察をされてるからこそ気付ける(個体変異:個体の色彩の変異)なのではないでしょうか?
こうして、変異のある(紅葉?黄葉?した)個体を並べて頂くと、その変化を味わう事ができ、観賞者にも楽しめます!

私は、ヒメハサミツノカメムシにもセアカツノカメムシにも出会った事さえ一度もありませんけれど・・・
こうして様々な個体を紹介して頂くことで、出会いの少ない私でも(脳内で出会いのシュミレーション)を味わう事ができます!
それは、毎日、幾重にも(憧れを持って)図鑑を開くトキメキにも似た気持ちです・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

同じ種類の昆虫でも、けっこう変異があるものですね。見ている時は単独でいるわけですが、画像を並べて比較すると違いがわかりやすいだろうと思ってまとめてみました。
自分の行動範囲の中で出会える昆虫は、あるていど制限されてきますね。僕も出会ったことが無い種類は多く、こっそりさんはじめ皆さんのブログを閲覧して楽しませていただいています。
No title
ハサミカメムシにはびっくりしました。こんなのがいるんですね。カメムシを検索しても気が付きませんでした。蝶でも結構色違いがいいますね。ナイス!
No title
> 四季の風さん

カメムシもけっこういろんなのがいて、面白いですね。
悪臭を放つイメージが強いので迷惑がられがちな昆虫ですが、なかなか魅力的なものもいたりします。
No title
驚きました!

ところでそちらは相当山深いんでしょうか?
No title
> あじちゃんさん

ツノカメムシの仲間は山地に多いみたいですが、これらのカメムシが見られたのは丘陵です。東京都ですが、けっこう色々な虫を見ることができます。
No title
色あせた個体も格好いいと感じていましたが、やっぱり発生初期の個体には見劣りしますね。
羽化直後のエサキモンキツノカメムシは、とても味わい深い色をしていて好きかもしれません。
No title
> タイコウッチさん

新緑の頃のツノカメムシの色はみずみずしくて美しいですね。こうした美しさを標本にしてからも残せればいいのですが……おそらく色褪せてしまうんでしょうね。
先日読んだカメムシの本には標本写真がけっこうあったのですが、生体と印象が変わっていて、ちょっと残念感がありました。

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