FC2ブログ

ハリサシガメは翅多型/腹の大きなメス

9月下旬のハリサシガメ・ペア/長翅型♂&短翅型♀

9月の石垣シーリズ(?)最後は、この石垣で本命のハリサシガメ。7月下旬に初めてここでハリサシガメを見つけた頃、交尾中のペアをよく目にした。その後だんだんペアを見る機会が減っていったので、繁殖活動は7月下旬から8月上旬頃がピークなのだろうと思っていた。しかし、9月も下旬になって久しぶりに交尾ペアを見つけたので記しておくしだい。






同一個体群内で翅の長さに明確な多型(形態的な差)を生じるものを翅多型(or翅型多型)というそうだが、ハリサシガメ成虫の翅の長さは個体によってまちまち。僕が見た交尾中のペア数組では、すべてが長翅型♂と短翅型♀の組み合わせだった。
7月末~8月初めに見ていたペアと比べると今回見つけたペアは♀の腹が大きく膨らんでいた。おそらく卵が詰まっているのだろう。

長翅型・短翅型・中間翅型(?)/ハリサシガメは翅多型



これは翅が長めの長翅型個体。もっと長い翅を持つものもいる。この個体↑↓は左触角が途中で切れていた。


長翅型に対して翅が短い短翅型個体↓。


そして、長翅型と短翅型の中間型ともいえる翅を持つ個体↓。


同じ時期に同じ場所でみつかる同種なのに、これだけ翅の大きさが違うというのはフシギな気がする。
この昆虫についてはまだまだ謎が多い(単に僕が知らないだけなのだろうが)。ゴミをまとってカムフラージュする終齢幼虫は興味を持って見ることができたが、卵をいつ、どんなところに産みつけるのかとか、孵化の時期、若齢幼虫が現れるのはいつなのかなど……そのあたりも気になっている。

石垣わきの草にとまる若齢サシガメは!?

そんなことを考えつつ石垣チェックをしていたところ、石垣わきの植物にサシガメの若齢幼虫がとまっているのに気がついた。


ハリサシガメの出現率が高い場所だったので、もしやこれがハリサシガメの若齢幼虫ではあるまいか!?──と期待が高まる。肉眼ではよく見えずカメラを向けてクローズアップしてみたところ、アリが頻繁にフレームインしてくる。


近くの同じ植物にはアブラムシ(アリマキ)がついていてアリがとり巻いていた。このサシガメ幼虫がとまっている茎にアブラムシはいなかったが、アリは頻繁に上り下りしていくる……アリをエサとするハリサシガメがいても不思議はないではないか。むしろ、狩りの場所としては、茎にとまって待っていればアリの方からやってくるし、アリの逃げ場が少ない茎の方が(地面などの開けた場所で狩りするよりも)狩りの成功率も稼げそうな気がする。
まだカムフラージュする以前のハリサシガメ若齢幼虫ではあるまいか……などと期待をして撮ってみたのだが……どうやら、これはシマサシガメの幼虫だったようだ……。





スポンサーサイト



コメント

No title
こんにちは・・・
同じ箇所でも、長翅型・中間的な翅のもの・短翅型が見付かるところに、より興味を抱きます・・・

「翅の長さの違いには、何だかの訳成り、意味があるのでしょうね!」(それとも、只の個体変異なのでしょうか?・・・??)

全てが長翅型♂と短翅型♀のペアと言うところに、ひっかかりました・・・
「♀の翅が短い!或いは消滅した!」・・・で!
フユシャクガの観察で何度も目にした光景を思い出してしまいました。♀の体力を温存するため、飛翔行動での消耗を避けた・・・とか・・・
アリだけのエネルギーでは、♀の体力を支えきれない?とか?
(ならば、アリ以外の餌も狙える様進化すればよかったのでは?)とか・・・

あれやこれやと、ロマンが広がって行きます・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

これまで翅多型のカメムシを知らなかったので、なんともフシギに感じています。
フユシャクみたいに性的二型で♀は翅が退化して飛べず♂が飛べる──というようにきっちり性差で短翅型と長翅型が分かれていれば納得しやすいのですが(最初にペアを見た時は性的二型だと思いました)……中間的な翅を持つものもいて、翅の長さのいい加減さ(?)がどうして放置(?)されているのか、よく解らずにいます。
こうした、よくわからない事も含めて、気になる昆虫ですね。
僕もあれやこれやと想像を廻らせています(笑)。
No title
お二人のコメントは専門的でよくわからないですが、ただ面白がって昆虫を見ているだけの自分は置いていかれそうですね。見たことない昆虫に出合えてよかったです。でも絡んだ写真は何が何だか?ナイス!!
No title
> 四季の風さん

よく見かける普通の(?)カメムシは、だいたいオスもメスも似通っていますが……ペアでこれだけ翅の長さが違っていたり、さらに中間的な長さの翅もあったりというあたりにユニークさを感じ、「普通(?)と違うのには、それなりの理由があるのだろうか?」と、つい考えてしまいたくなります。
答はわかりませんが……あれこれ想像力してみるのも虫見の面白味のひとつだったりします。
No title
お早う御座います、昆虫博士ですね良く知ってるのにはビックリいつも有難う此れからも宜しくお願い致しますm(__)m
No title
> ダーディハリー7さん

昆虫に詳しいというわけでもないのですが……身近な所で虫を見るようになり、出会った虫について調べてみたりするようになりました。
普通種でも、見たことがない虫・知らない虫は、まだまだ多いです。

管理者のみに表示

トラックバック