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ウラギンシジミ幼虫など

クズの花穂にウラギンシジミ幼虫~アオダイショウほか



クズの花穂にウラギンシジミ(チョウ)の幼虫がいた。2本(一対)の筒状のツノは、ちょっとカタツムリの触角を思わせる。キレイなので《陸のウミウシ》といった感じもしないではない。別の花穂には、ひとまわり小さい紫色の固体が↓。


実はこのユニークなツノがある方が尻。刺激を与えるとこの筒状角からブラシのようなものを出してパッと広げたかと思うとサッと収納する──ほんの一瞬広がるブラシがまるで線香花火のようで、知らずに初めて見た時は大いに驚いた。


この画像↑は【紫のピカチュウ!?ウラギンシジミ幼虫の線香花火】より再掲載したものだが、いったい、どんな器官がどういう経緯をたどって発達し、こんな奇抜なギミックを完成させたのか……フシギでならない。ちなみに、成虫はこんな蝶↓。


成虫はどこといって変わったところのない普通のチョウなのに……幼虫がユニークすぎる。他にもいないかと探してみると……ウラギンシジミ幼虫がいたクズがからむクサギの木に、こんなのがいた↓。


アオダイショウの生体。このアングル↑からでは顔が見えなかったので……顔がみえるアオダイショウ幼蛇の画像も↓。


アオダイショウは幼蛇と成体で模様や体色が違う──まるで別種のようだ。いったいデザインが変化することにどんな意味があるのだろう?──そう考えて推察してみたことがあった→【幼蛇と成体・模様が異なる理由:アオダイショウ】。
僕が虫見で歩くエリアはだいたい決まっているので、であう生き物の種類も重複することが多い。ということで、やはりこれまで何度もネタにしているヤマトタマムシ↓。


ヤマトタマムシは何といっても美しいので目をひく。いれば撮ってしまう。構造色と呼ばれるメタリックな輝きを放つ翅鞘が「玉虫厨子(たまむしのずし)」の装飾に使われたのは有名な話だ。「コガネムシは金持ちだ 金蔵建てた 家建てた」の歌詞で知られる野口雨情・作詞の童謡『黄金虫(こがねむし)』で歌われている「コガネムシ」はヤマトタマムシだという説がある。僕は「ヤマトマムシの翅鞘で装飾された《玉虫厨子》」を「コガネムシ(ヤマトタマムシ)の《金蔵》」に見立てるという着想を得て雨情はこの歌詞を書いたのではないかと想像している(*)。
やはり擬木にとまっていたニホントビナナフシ成虫♀↓。


ニホントビナナフシも狭山丘陵では常連の昆虫。そのほとんどがメス。九州以北では単為生殖といわれ、僕もこの周辺でオスはいないものだと思っていたので、4年前に初めてオスを見た時は驚いた。そして2013年12月には両性生殖を確認(*)。屋久島以南では両性生殖をする本来は南方系の昆虫のようだが、東京で12月にニホントビナナフシのペアをみつけたときは何ともフシギな気がした。
ニホントビナナフシについては、雌雄モザイク(1つの個体の中にオスとメスの特徴が混在する)を見つけたことも2度ある(*)。
当初はニホントビナナフシの成虫♀は緑色──と思っていたが黄色い個体を見つけて「こんな体色になることもあるのか……」と驚いたことも(*)。
これもなかなかフシギな昆虫だ。


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コメント

No title
へー、しかし星さんの昆虫ブログは実に面白いし、興味深いです。本当にびっくりですね。よく撮影されているのがすごいです。幼虫もすごいがこの撮影もすごいです。ナイス!
No title
> 四季の風さん

昆虫は面白いですね。普通種でもビックリするような発見があったり(僕が知らなかっただけですが)、不思議に満ちあふれています。自分が面白いと感じるシーンを記録しようとカメラを向けるんですが……なかなか思ったように撮れないことも多いです……。
No title
こんにちは・・・
ウラギンシジミは、幼虫・蛹・成虫を通して好みのチョウです!
幼虫は、緑色を主にしたものも、花の色(紫色)を主にしたものも居て、非常に美しいですね!(特に、驚いたときの得意な線香花火が魅力的です!)
・・・ですが、その線香花火は、願ってもなかなか撮れるものではありませんね!相当高度な技術を要するのではないでしょうか?
成虫の♂♀で色彩がハッキリ異り、表翅の色彩と裏翅の色彩もハッキリ異なる面も、私の心を引き付ける要因に成ってます。

アオダイショウの幼蛇と生態の模様の違いへの考察・・・
面白く読ませて頂きました・・・
「幼い頃と大人になってからの模様や形が違うから図鑑で調べる際困る!」にとどまらず・・・
「何故、模様が異なるのか?その理由、効果について!」
しっかり考察されてるところ・・・
学ばせて頂きたいところが多いと・・・
ため息の連続でした・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ウラギンシジミは本当にユニークな蝶ですね。成虫はよく見かけていたのですが、初めて幼虫を見た時はビックリしました。
緑色の(やがて葉で蛹になるとき用の隠蔽色?)姿もキレイだし、クズの花や蕾に溶け込む紫色の姿は「よくこんなキレイな色が実現したなぁ」と感心してしまいます。
そしてやっぱり、線香花火ギミック──これにはたまげました。ブラシを広げるのはほんの一瞬なので、シャッターチャンスが難しく、とりあえず撮りまくってマシな画像を残した次第です。

アオダイショウの(成体とは違う)幼蛇は、子どもの頃、正体不明のヘビでしばらく謎の存在でした。その後、正体を知ってからも「それにしても、なんで(親と子で)違うのだろう?」という疑問が残り、例によって《頭の体操》であれこれ考えをめぐらせてみました。
No title
ウラギンシジミの幼虫じたい、まだ見たことがないのですが
色といい形といい、かわいらしいですよね。
蛹もたしかスペードマークがあったりで
いろいろ楽しめる虫ですね。
線香花火は本当にすごいですよね!見てみたいです。

虫の本を読んでいたら、セミヤドリガについての記述があったのですが
あの白いフワフワを食べると無味無臭だと書いてありました。
星谷さんは食べたことないかな…?と思いながら読んでいました(^ ^;
No title
> noriさん

ウラギンジミは、成虫はよくみかけるのに……また、食草のクズはあちこちにあるのに、幼虫はなかなか見つからない印象があります。
今回みつけたのはよくお会いするギボッチ・コースの欄干ぞいのクズでした。多摩湖線が予想よりもだいぶ早く復旧したので(【悲しき多摩湖線】に追記)、見に行ってみつけました。他でもクズの花をみつけると探してみるのですが、今年出会ったのは、まだこの2匹だけ。

セミヤドリガの綿毛が無味無臭というのは僕も読んだ記憶があります。カメムシはニオイ・チェックすることがありますが……セミヤドリガの綿毛の味見はしたことがありません……。バナナ味とかイチゴ味なら試してみたくなるかも知れませんが(笑)。
No title
こんばんは。ウラギンシジミの幼虫、ユニークですね。角がおしりの方だとは思いませんでした。それに花火の様なブラシがおもしろいですね。一度お目にかかりたいです。
春ころに出逢ったヘビが、頭はアオダイショウだと思ったのですが、体の模様がアオダイショウらしくなくて、縞模様だったのです。幼蛇だったのですね。こちらの画像でよくわかりました。
No title
> あやこさん

チョウは成虫がきれいで注目されがちな気がしますが、幼虫でもこんなにユニークなのがいるとは出会うまで知りませんでした。幼虫もなかなかあなどれません(笑)。
アオダイショウやシマヘビ、ジムグリなどは幼蛇のデザインがまるで違うので知らずにみると別種に思えてしまいますね。アオダイショウの幼蛇はマムシと間違えられることもあるようです。
No title
私も以前からナナフシって不思議な昆虫だなと漠然と思っていましたが、両性具有だったとは。興味がわいてきますね。
No title
> 佛生山孝恩寺さん

正確には単為生殖ですね。♀だけでも繁殖することができます。同じ種類なのに地域によって、両性生殖と単為生殖に分かれるというのも興味深いところです。ナナフシの仲間では種類によってはオスがほとんどいないものもあるようです。

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