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ハーリーをさがせ!ハリサシガメ幼虫

ハーリー(ことハリサシガメ幼虫)をさがせ!

以前『ウォーリーをさがせ!』という絵本が流行ったことがあった。描かれた絵の中に隠れているウォーリー(主人公)を見つけ出すという趣旨の絵本。それにならって、《ハーリーをさがせ!》。下の画像に写っているハリサシガメの幼虫を見つけ出していただこうというもの。


前回の記事(*)に記した通り、ハリサシガメの幼虫は捕食した獲物の死骸やゴミを身にまとってカムフラージュする。前回は容量の関係で幼虫の画像を少ししか紹介できなかったので、ゴミカムフラージュがみごとな姿をあらためて……。幼虫は画面の中心にいるのだが↑、位置が判っても、そこに昆虫がいるとは、なかなか見抜けないのではあるまいか? ということで、この幼虫部分をアップ↓。


触角が見える画面右側に頭がある(右側を向いている)。
同個体を横から撮ったショット↓。


この石垣上にいた個体↑が土の上に移動したのを撮ったのが最初の画像。土の上でじっとしていたら、見つけるのは困難だ。ということで、やはり土の上の別個体↓。


ワラジムシや昆虫の残骸が落ちいてるように見えるが、これはハリサシガメ幼虫のデコレーションの一部。土の上で探すのは難しい……。
いっぽう背景がさっぱりした石垣の上などにいると、みつけやすい↓(といっても、虫には見えないので天敵には気づかれないだろうが)。


この幼虫に寄って撮った画像↓。前回(*)も紹介した個体。


アリを捕らえてその体液を吸ったあと、その死骸(戦利品?)を背負っていることが多いようだ。










みごとなゴミ・コーティングだが、当然ながら(触角の根元付近に)眼はちゃんとのぞいている。


これ↑は前回載せるつもりでいて(容量オーバーになるため)外した画像。輪郭をわかりやすくするために葉の上に乗せて撮ってみたもの。昆虫の頭部や脚などもデコレーションされている。
なんともユニークなカムフラージュ術を駆使するハリサシガメの幼虫だが、成虫になるとこの術を捨てる。その成虫はこんな姿↓。




テカってしまったが直径2cmの1円硬貨との比較↑。

カノコをさがせ!

ハリサシガメがいた石垣は雑木林のふち。雑木林のふちにはカラスウリの蔦が伸びていた。ということで、カラスウリをホストとするカノコサビカミキリも探してみた。蔦や葉の柄の部分を見て行くと、カノコサビカミキリが齧ったとおぼしき白い痕が……付近を探すと──ツタにとまっていた。




さがさずとも見つかるキマダラカメムシ

ついでに、すっかり定着したキマダラカメムシ。


南方系の外来種で、日本に入って来たのは1770年代だそうだが、分布が北上したのはつい最近。僕が初めて見たのは、2011年──「ついにここ(東京)にも進出してきたか!」と思ったものだが……今では(市街地では)最も多く見られるカメムシの1つになっている。
木の幹に下向きにとまっていたキマダラカメムシ成虫のニオイを発する部分──臭腺開口部を撮ってみた↓。


昨年、臭腺液をつけられながらキマダラカメムシの臭腺開口部を撮ったことが思い出される(*)……無理して保定しなくても、このアングルから撮ればカメムシ臭をかまされずに撮影できるのであった……。


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コメント

No title
ハリサシガメの幼虫の『続編』待ってました~!
成虫のレア度もさることながら、この「何をここまで苦労して」な幼虫さんのユニークな姿また見られて幸せ気分!になれるほど前記事の写真が目に焼き付いてしまいました。
脚まで抜かりなく装って。。スゴイ「職人技」!
脱皮で捨ててしまうには。。。ホントもったいないです。
ハリサシガメは地域が限定されているんですね。。。貴重な出会いですねR
No title
> 名もない小島さん

僕も今回初めて知ったので、この虫のレア度がどの程度のものなのか見当がつきませんが……とりあえず撮れる時に撮っておかねば──とビシバシ撮って、前回の記事を投稿した時は、まだ撮影画像の整理ができていませんでした(まだ整理中……)。
投稿していない幼虫の画像があったので、記録を兼ねて記事にしておこということで、幼虫中心の続編をアップしてみたしだいです。

「あんた、そんなに日焼けがイヤか?」と言いたくなるほどキアイの入ったコーティングには感心するばかりです。
No title
こんばんは・・・
何度観ても、超タイプな幼虫です!!!
回りのもの、食べかすを身にまといカムフラージュするタイプの虫、幼虫には興味が尽きません。

食べかす、周りの材を身にまとう虫、幼虫は、蓑虫、芋虫、クサカゲロウの幼虫など様々ですが・・・
はて、ハーリーは、いったい何を使用してカス、材を身にまとうのでしょう?(粘液の様なものでも使用するのでしょうかね?)
それにしても、面白い生態を持つものが居るものですね!
虫の不思議な生態に興味がつきませんね・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

擬態もおもしろいですが、何かを身にまとってカムフラージュするというのも面白いですね。物を利用するという意味ではちょっと「道具」っぽいよう感じがしないでもありません。

ハリサシガメ幼虫がどうやって物を貼りつけているのか……マジックテープ方式なのか粘着方式なのか、はたまた別の方法を使っているのか……そのあたりも気になるところですね。ヤニサシガメは粘着物質で被われているそうですから、その延長で粘着方式なのだろうか……と思ってみたりもしたいますが、確かめたわけではないので、今のところ不明です。

カメムシは色々見てきましたが……カメムシにこんな幼虫がいるとは想定外で驚きました。
ホントに昆虫の多様な生態には興味が尽きませんね。
No title
いや~ここまでするぅ?目と触角以外、よくもゴミまみれになったものですね。どうやってアリなどの死骸をまとわりつかせるのか、みることができたらいいですね。NHKのダーウィンがやってきたでとりあげてほしいです。動画を見てみたいものです。ハリサシガメ、続編も十分楽しませてもらいました。
No title
> S-Birdさん

ホントに徹底した偽装コーティングには驚かされますね。こんな虫が身近にいるなんて……そして、ついこないだまでその存在を知らなかったなんて……色んな虫がいるものだと改めて実感しました。
テレビ番組等で紹介されるユニークな昆虫というと熱帯の種類が多い印象ですが、日本国内にもおもしろい昆虫だちがいるということをもっと知らしめてほしいですね。

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