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シロカネグモの変化する模様

銀色に輝く美麗クモ・シロカネグモの変身にビックリ!



銀色に輝く美しいクモ。一部薄い金色もまじっている。帰宅後調べたところシロカネグモの仲間らしいが、撮っているときはこのクモについての知識は全くなかった。
ただキレイだというだけでカメラを向けたのだが……金属光沢のある虫は、その輝きがなかなかキレイに撮れない……。
銀色のクモがいることは知っていたが、見たのは初めて。イメージしていた種類のものより大きい。とりあえず、その大きさがわかるように、例によって1円玉と並べて撮っておくことにした。


1円硬貨を近づけるとクモは警戒して動き出した。するとその直後、それまで気がつかなかった太い黒筋が現れ、別人ならぬ別蜘蛛に変身!?


この時はクモが位置を変えたことで、(光の加減で)模様が鮮明に見えるようになったのだろうかと思っていたのだが……帰宅後調べてみると、シロカネグモの仲間は刺激を与えると腹部の黒い縦筋が太く変化するらしい。撮影した画像をチェックしてみると、確かに変化していた↓。


見つけた時↑は、うっすらと細く見えていた黒い縦縞模様(左)が、移動した直後には、かなり太くなり頭方向に拡大している(中)。そのわずか24秒後にはまた細くなっている(右)。画像右下の白い数字は撮影時の《時:分:秒》。
わずかの間に模様がこんなにハッキリ変化するとは驚きだ。カメレオンやコブシメ(コウイカ)、ミミックオクトパス(タコ)が体表面の色を変化させるのは知っていたが、節足動物でもあさざやかに変化させるものがいるとは想像したこともなかった。
金属光沢があるだけでも充分、注目に値するが、さらに「変化」するというのが興味深い。この変化には、いったいどんな意味があるのだろう?
日本大百科全書(ニッポニカ)では【シロカネグモ】について《腹部が銀色で細い3本の褐色の縦条(たてすじ)がある。体に触れると、この縦条が急に太くなって別のクモのようにみえるが、これは身を守る手段の一つである》と解説されているが……この「変化」がどうして《身を守る手段》になるのか、ちょっと理解できない。
黒い筋が最も太く現れた画像を見ると、(かなりキアイを入れれば)あるいはハチっぽく見えるかもしれない?──もし天敵にそう見えれば《身を守る》ことにつながるのではないかと考えてみたけれど、攻撃を受けてから変身(擬態準備?)していたのでは間に合わないのではないかという気もする。
それとも「変化」に特に意味はなく、単なる構造上の「結果」たまたまそうなっているだけなのだろうか?
いずれにしても、こんな謎めいたクモがいるとは知らなかった……。


【シロカネグモ】は漢字表記では【銀蜘蛛】。「銀」だから「シロガネ」と読みたくなるが「シロカネ」と濁らない。「蜘蛛」の方は「クモ」ではなく「グモ」と濁る。標準和名の濁点の有無はややこしい……。


7月の昆虫から



今シーズン初のアブラゼミ。ちなみに今年の《セミの初鳴き》は、ハルゼミが4月18日/ニイニイゼミが6月17日/ミンミンゼミが7月4日。セミの鳴き声を聞くと夏の実感がわいてくる。
夏の昆虫といえば──、


ヤマトタマムシも出てきた。シロカネグモの光沢も美しかったが、メタリックな輝きでは、やはりヤマトタマムシが抜きん出ている。
この《生きた宝石》は、インドや中国ではアクセサリーとして宝石商で取り扱われるというし、国宝「玉虫厨子(たまむしのずし)」の装飾に使われたことも有名だ。「玉虫」の"玉"には宝石の意味もある。
童謡『黄金虫(こがねむし)』(野口雨情・作詞)の「金蔵建てた」コガネムシは、このヤマトタマムシだという説がある(*)。僕はタマムシの翅で装飾された「玉虫厨子」を「タマムシ(野口雨情の故郷周辺ではタマムシをコガネムシと呼んでいた)の金蔵」とみたてる着想を得てこの童謡が書かれたのではないかと想像している。
そして、夏といえば──、








トラフカミキリはシーズン初個体をみると「やっぱり、スズメバチそっくりだ」と感心してしまう。ボデイーラインや模様の形を個別に見れば、さほど似ているわけでもないのに、全体の印象がスズメバチっぽく見えるというのが興味深いところ(*)。
ついでに、いるとやはり撮ってしまうシラホシカミキリ↓。




シラホシカミキリはこの後、例によって飛び去った……。
そして、これまで縁がなかく(?)、ようやく初めて見ることができたカミキリ↓。


タケトラカミキリはホストがタケだというので、狭山丘陵で竹があるところは注意して見ていたのだが、これまで一度も見たことがなかった。それがなんと自宅の真ん前にいたのでビックリ!
「なんで、こんなところにいるんだよ!」感は、安アパートの一室でメトロン星人(@ウルトラセブン)に遭遇したような気分(──といえば、わかる人には解るハズ)。
ちょっと撮りづらい位置にいて、このあと飛び去ってしまい、イマイチ・ショットしか撮れなかったが……思わぬ初遭遇であった。


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コメント

No title
こんにちは。
最近大きくなったシロカネグモを見ながら、私も、あれっと思わず見入っていたのですが、模様が変化していたんですね。

自然体の時は初々しいともいえるようなゴージャスな色彩に見えます

確かに依然そんな事をどこかで聞いたような気もするんですが忘れていました・・・

とても見やすくデザインされた画面と説明でよくわかりました♪

最近は家のまわりにもシロカネグモとジョロウグモの幼体がたくさんいるので星谷さんのデータを思い出しながら楽しんでみます(^^♪
No title
こんにちは・・・
クモも不思議が一杯ですね~!
ユニークな生態を持つ種もたくさん居るようです・・・

シロカネグモは、美しいクモなのでカメラに収めた事がありますが・・・美しさばかりに目が行って、生態に対して無知だった事に気付きました。
・・・身を守るための腹部の模様の変化・・・
気付きませんでした。気付けませんでした。
驚愕の真実に愕然としてます!

次回、出会えた祭は、この真実を、私も是非目にしてみたいです!!!☆・・・
No title
> 夏風さん

クモに関する知識は(も)なくて……時折もようが人面っぽくて面白いとか、アリに擬態して面白いとか──そんな視点でしか見てこなかったので、「変化すね模様」には本当に驚かされました。
クモもなかなかあなどれないなぁ~と恐れ入ったしだいです。

こんなシロカネグモがたくさん見られるとはイイ環境ですね。
僕は今回初めて見た気がするのですが、もう少し気をつけて探し見たいと思います。
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

今回はクモの不思議の一端をかいま見た思いです。まさか、模様がこんなに鮮やかに変化するとは思いもよりませんでした。

今回はシロカネグモの美しさに気づいてカメラを向けたことがきっかけで、偶然「変化」を見ることになったわけですが……これまでスルーしていたクモの中にも、いろいろ興味深い生態をもつものがいたかも……なんて反省しています。
身近な所に「知らなかったビックリ」は、まだまだ隠されていそうですね。
No title
このクモの変化は不思議ですね。擬態や威嚇でないとすると、一体なんなのでしょうね?
No title
> 佛生山孝恩寺さん

シロカネグモの「変化」は不思議ですね。その意味するところは何なのか……。
撮った画像を見ると、腹を被っている銀色の表層にスリットがあって、これが広がって下の黒い部分がのぞく形になっているような気もします。

もしかすると、銀色の表層は丈夫だけど伸び縮みしない素材(?)で、腹を曲げたり・腹を膨らませたりするときに突っ張らないようにスリットが付いている──突っ張りを緩和するためのもので、それが警戒して腹を丸めたり膨らませるような反射行動(?)を起こしたときに、たまたま「スリットが広がって黒筋が太く見える」だけ──そんな可能性も想像してみましたが……実際のところはよくわかりません。
No title
シロカネグモって、見たことはありましたが
こんなふうに変化するなんて知りませんでした~。
黒い模様の上の銀色が、開いたり閉じたりしているように見えますね。
私も今度見かけたらつんつんとしてみようと思います。
シロガネではなくシロカネグモ、というのもちょっとややこしいというか
シロガネのほうが発声しやすいような気がします。。。
黒い線の部分は、吹き出しを付けることでピカソの絵に出てきそうな顔に見えてきますね。
No title
> noriさん

クモのことはよく知らず、これまでは「人面に見える」「アリにそっくり」など、見た目がおもしろいものを選り好みして撮っていましたが……こんなクモがいたとはビックリ! まだまだ知らない世界はあるものですね。

画像を見ると、黒く見える部分はスリットっぽい感じにも見えますね。腹を曲げたり膨らませたりすると、銀の表皮にあるスリットが広がって下の黒地がのぞく構造なのかも?
吹き出しをつけた画像は──人面っぽく空目できると吹き出しをつけずにいられない感じで(笑)。僕も、ピカソちっくだなと感じていました。
No title
シロカネグモ、今度見たらじっくりと見てみます。蜘蛛の模様は面白いので注目しているんですよ。カミキリはこれは天敵よけ?見てみたい。ナイス!
No title
> 四季の風さん

クモは人面系(?)のもようがあると撮ったりするのですが、これまであまりよく見てきませんでした。今回はキレイだったのでたまたまカメラを向けて「変化」に気づくことができました。これも興味深いですね。

トラフカミキリはスズメバチに擬態して天敵よけしているのでしょうね。実際に見ると(画像で見るより)スズメバチっほいです。
No title
シロカネグモは面白そうです。
次回は観察してみたいですね。
シロカネグモの最後の画像はキリッとした少年の顔に見えます。^^;
No title
> まあささん

こんなクモがいるとは全く予想していなかったので、「変化」を見た時は狐につままれたみたいでした。
ちょっと興味深いですよね。

最後の画像は人面に見えたので吹き出しを入れずにはいられませんでした(笑)。
No title
ウァ~⁉コレは変わった蜘蛛ですね~~(=^x^=)
ヤマトタマムシはもう二年以上出会ってません。・゜・(ノД`)・゜・。
No title
> カメレオンーアームスさん

予備知識が無かったので、まず銀色できれいなことに「!」、そして模様が変化するのを見て「!?!」──想定外の特徴でした。

タマムシは虫見をするようになって毎夏見るようになりましたが、であうと嬉しい虫ですね。
No title
シロカネグモの模様の変化を見られたのはすごいですね。👀
もうすぐメキシコに帰るので
この辺りの観察は終わりになりますが、
また見れるものなら大中小がある
らしいのでその辺も見てみたいと思っています。

カミキリの中でトラフカミキリの疑似体にはえっ?でした。
蝶の中にドクチョウを真似るものがありますが
色々手を使って身を守り、ひいてはその種が存続していくような
工夫がされているのは驚きでしかありません。👀
Re: No title
シロカネグモの変化は、予備知識無しに見たので、キツネにつままれたみたいでした。
トラフカミキリは見かけるたびにススメバチっぷりに感心してしまいます。
昆虫はバエティに富んでいておもしろいですね。
メキシコでは日本では見られないような種類が色々見られるのでしょうね。

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