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ニイジマチビカミキリ~ウバタマムシ

小さいけれどキレイなニイジマチビカミキリ





今年もそろそろ出ているハズ……そう思ってクワの細い枯れ枝を見ていくと──いた!
ニイジマチビカミキリは体長3.5~5mmほどの小さなカミキリ──しかしながら模様が美しい。老眼の進んだ裸眼ではよく見えないが、アップにすると、なかなかのデザインであることがわかる。


模様の白い部分は細かい毛のようだ。濃淡のある模様には、木の枝にとまったときにボディラインを分断・かく乱し隠蔽する効果があるのだろう。もっとザツなデザインでもよさそうなものだが、ニイジマチビカミキリの模様には芸術的な味わいを感じる。
クワの細い枯れ枝でよくみかけるが、樹皮が少し剥がれているような枝にいることが多いように感じる。なるほど表面がボロボロの枝にいた方が、この模様は隠蔽効果が高そうだ。これは別個体↓。






マルモンサビカミキリ・ガロアケシカミキリ他





切られたクワの枝にいたマルモンサビカミキリ。体長6~9mmと、ニイジマチビカミキリ(3.5~5mm)に比べれば大きいが……。




切られたクリの小枝には、ガロアケシカミキリがいた↓。




ガロアケシカミキリは体長3.3~6.8mm。これも小さいカミキリだ。
カミキリついでに、ヤツメカミキリ↓。


そしてムクゲの葉の上にいた、タキシードを着たキョンシーことラミーカミキリ↓。


ゼフィルス



前回投稿したアカシジミが、咲き始めたクリの花に来ていた(撮っている時には気づかなかったが、手前にトゲヒゲトラカミキリが写っている)。
アカシジミに続いてウラナミアカシジミも出てきた。


ウラナミアカシジミも後翅には細長い尾状突起がある。黒い柄の先端に白いポイントがあしらわれ、これはちょっと目立つ。まるで触角のようにも見える尾状突起だが、葉の上にとまっているときは後翅をこすり合わせるようにして、これを上下逆方向に動かす。(本来、捕食者に対して目立たぬようにしていた方がよさそうなものなのに)目立つつくりのものをわざわざ動かすのだから、そこには何か意味があるはずだ。


尾状突起を動かすのは、捕食者の狙いを頭からそらせる陽動的な意味があるのだろう。実際の頭とは反対側でダミー触角(尾状突起)を動かし、そちらが頭だと捕食者に誤認させる。尾状突起の近くには黒い点があってこれがダミーの眼にみえなくもない。捕食者がそこを頭だと誤認して攻撃をしかければ、敵の予想とは逆方向に逃げることができるのだから、攻撃をかわせる確率は高くなるはずだ。仮に攻撃がヒットしたとしてもダメージは本当の頭部を狙われた場合よりも少なくて済む。実際、尾状突起の周囲が欠けている個体をしばしば見かけるが、ダミーへの陽動作戦で頭部を守り生き延びることができた例なのだろう。
シジミチョウの仲間では、ミズイロオナガシジミが擬木にとまっていた。


擬木上のタマムシ



擬木ではこんな昆虫も↑。赤い頭&前胸に艶消しの黒い上翅、その縁からのぞく金色の腹──なかなかキレイなケヤキナガタマムシ(8~11mm)。


そして大物が登場!↓




ウバタマムシ(24~40mm)はけっこう大きめの個体↑。ニイジマチビカミキリ(3.5~5mm)を見た後だったので巨大に感じた。

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コメント

No title
おはようございます
カミキリムシというと、レモンの木に来るゴマダラカミキリしか見たことがなかったのですが、極小カミキリさんたちが多数いることを知って驚きでした。
肉眼では分かりにくい模様が、拡大で見るとなんとも複雑で美しいデザインになっているのには更に驚きです。
このオシャレな姿も人間に見せるためでもないでしょうから、
虫さん同士で見せ合って自慢し合ってるんだろうかなんて...想像です。
また、存在する小さいカミキリの数だけ名前の数もあるのかと思うと、命名の謂れなんかも気になってきます。
「ガロアケシカミキリ」ガロア...ラミーカミキリみたいに元々舶来のカミキリさんみたいな名前ですね。(^.^)R
No title
> 名もない小島さん

虫見を始めた頃、初めてニイジマチビカミキリを見た時は、その小ささにも驚きましたが、撮った画像を見て意外にキレイな模様にまたビックリ! 今まで気づかなかった虫の世界もあなどれないなぁ──と感心しました。

名前の由来は、よくわからないのがありますね。
ガロアケシカミキリの「ガロア」はガロアムシ同様、フランスの外交官だった「Edme H. Gallois」氏の名前に由来するのではないかと想像しているのですが、確認できずにいます。ガロア氏は日本で昆虫採集して新種も色々発見しているそうな。
No title
こんにちは・・・
ワ~~~と見入るのです!
何故なら、観た事のない耳にしたことも無い、小さなカミキリの仲間のオンパレードに(ラミーカミキリは数年前に観たきりです)・・・
「こんなの居るんだ~」と・・・

ニイジマチビカミキリと言うのですか!
極小な上、クワの枯れ枝の黒い斑紋に同化するかのような模様を持っている・・・
「どこ?どこ?どこ?」とその存在を探しても見付ける事が非常に難しいのでは?と、私には想えるのですが、それを見事にお見付けに成るところに、いつもながら驚かされます・・・

先月、○○○ナガタマムシなのだろうな~~~!?と想える5mm程度のタマムシ科の甲虫をやっとこさで写真に収めましたが、判別など(とてもとても・・・)その(美)を堪能する間もなく逃げられてしまって・・・

「ワ~~~」と、どうすれば、こんなに美しく詳細な写真を撮ることができるのかな?
・・・高揚感を抱きつつ、見入るのです・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ニイジマチビカミキリは好きな虫なので、見つけると撮ってしまいます。小さいのでなかなか鮮明に撮れず……それで「もう少しきれいに撮れないものか」と何度も撮り直したくなるということもありますが……。

細い枝に極小カミキリを見つけるのは、ぷち宝探し気分かも(笑)。目が慣れてきて、隠れている姿が見えるようになってくると楽しいです。

ナガタマムシの仲間は、本当によく飛びますね。1枚も撮れずに逃げられることも多く、「いま撮ろうと思ったのに飛ぶんだものなぁ~もう!」(西田敏行の浴用洗剤CMで「今やろうと思ったのに言うんだものなぁ~もう!」というのがありましたが)と心の中で叫ぶことが多いです(笑)。
No title
ニイジマチビカミキリ、美しいです~。
何度見てもわくわくしてしまう、好きなカミキリです。
小さいのに模様が凝っていますね。

マルモンサビカミキリはおかげさまで見ることができました。
他のサビカミキリ同様、地味系ですが
アトモンサビカミキリなどに比べて見る機会がぐっと少ないですよね。。。
ガロアケシカミキリもすっきりしたデザインと長い毛がかわいいですね!
No title
> noriさん

ニイジマチビカミキリの模様はイイですよね。初めて見た時──裸眼では丸い紋があるのが判る程度の認識でしたが、撮った画像を拡大して「こんなにキレイな模様だったのか!」と驚きました。
毎年、出始める頃には探してしまいます。

マルモンサビカミキリ、見つかりましたか。僕もこの1カ所でしか見た事がありません。
ネット上の情報もちょっと少なめな気がしますね。本格的な(?)希少種ならかえって注目されて記事化されやすいのでしょうけど、普通種の中でもビミョ~に出会う機会が少なくて、見た目も地味だということでスルーされがちなんですかね?
地味なりに見慣れてくると味があるような気もしてきました(笑)。

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