FC2ブログ

シラハタリンゴカミキリ@スイカズラ

コーヒーにクリープ、スイカズラに…

今年もスイカズラが咲き始めた。この花の甘い香りが漂ってくるとシラハタリンゴカミキリが思い浮かぶ。小学生だった頃は、夏に雑木林を訪れて樹液のニオイを嗅ぐとカブトムシやクワガタを連想したものだが……あれと同じ。ニオイは記憶を呼び覚ます。
というわけで、スイカズラが咲けば、シラハタリンゴカミキリの姿を探してしまう。その姿を見れば「今年も出会えたか」と満足するし、見つからないと、ちょっと心残り……脳内には、こんなフレーズが……。


昔のテレビCMのもじり。テレビを離脱して久しいが、やけに昔のテレビCMが脳裏によみがえったりする。
それはさておき──、僕の少ない観察経験では、シラハタリンゴカミキリが出てくるのはスイカズラが咲き始めた頃。茎や葉がけっこう育っていて蕾が白くなっていても、開花していない株では見たことがない。毎年、初めて見つけるのは開花している株だ。
開花が早い花は陽当たりが良いなど育成条件が良いから、その周辺のシラハタリンゴカミキリも早く羽脱する──ということなのかもしれないが……開花のタイミングに合わせて出て来るようにも感じられる。
シラハタリンゴカミキリ成虫はスイカズラの葉の裏にとまって葉脈を齧る(後食する)。そのため独特のスリット状の食痕が残るのだが……花粉や蜜を食すのではなく葉を食べるのなら、開花する前に出てくる個体がいても良さそうな気がする。なのに開花直前には見られず、開花に合わせて現れるのは、もしかすると開花したスイカズラの香りが成虫の羽脱スイッチになっているのではないか……なんて気がしないでもない。

そんなことを考えながら、まだ咲いていない株はざっと見て、咲いているスイカズラを丹念に見ていくと──、




これは「いる!」と確信し、付近の葉の裏をのぞき込む。




今年のシラハタリンゴカミキリ1号を発見。葉の裏にとまっていたため逆光できれいに撮れず、そっと葉を裏返して撮影。飛び去りはしないかとヒヤヒヤしたが、この個体は葉の表に移動したので、これ幸いと撮り続ける。




オレンジと黒の鮮やかな配色でスマートなプロポーション。図鑑でリンゴカミキリの仲間を調べた時は──背面からの写真を見て「なんだかカミキリっぽくないな」という印象を受けた。しかし、別の角度から顔を見ると、「やはりカミキリだなぁ」と感じる。


リンゴカミキリの仲間にはいつくかあって、腹の先端の黒い部分の占める割合なども識別のポイントになるらしい。


ということで、今シーズンも無事にシラハタリンゴカミキリの発生を確認できて満足。
(僕はクリープを入れたコーヒーを飲んだ記憶はないのだが……まぁ、縁起物?というコトで)

ついでに 直近の昆虫から



しおれたヨモギがあるところでよく見かけるキクスイカミキリ↑が園芸種(?)の花に来ていた。前胸背面の赤いポイントが、僕にはウルトラマンのカラータイマーっぽく見え、エネルギーが切れかかると点滅しそうな気がしてならない……。


アトモンサビカミキリ↑は積まれたクワの枝にいた。
少し前に【輝くアオマダラタマムシと銀の蛾】でネタにしたアオマダラタマムシ。キレイな個体がいると、やはり撮ってしまう。








ちなみに翅を広げた画像は【輝くアオマダラタマムシと銀の蛾】に追加しておいた。
キレイな昆虫といえば、アカスジキンカメムシの新成虫が出ていた。越冬明けの幼虫はよくみかけていたが、成虫はこれ↓が今シーズン初。




スポンサーサイト



コメント

No title
シラハタリンゴカミキリはスイカズラの葉の裏から葉脈を食べるのかな~?それとも、裏にいたのは人の気配で隠れたのかな~?。。。などと想像しています。
食草を見つけて葉の裏を見るときは、宝探しの気分でワクワクしますね。

越冬した成虫を見ると、思わず「お疲れ様」と言ってしまいますが
アカスジキンカメムシはさすが新成人さん、細かい模様までくっきりしていてきれいですね。R
No title
> 名もない小島さん

シラハタリンゴカミキリは葉の裏にとまって葉脈をかじります。葉を後食するカミキリは、よくこんな食べ方をするのですが、天敵(鳥)などに見つかりにくい葉の裏にすっかり隠れての食べ方は、あっぱれだなぁと感心します。
全く予期せぬ虫との出会いも心ときめくものがありますが、予期したところに実際にその姿を見つけた時は、達成感にも似たトキメキがありますね。まさに「宝探し気分」です。

アカスジキンカメムシは近くに終齢幼虫もいたので、これからどんどん羽化して成虫を目にする機会も増えてくるでしょうね。
No title
今度探してみます。アカスジ以外は全く知りませんでした。さすがです。ナイス!
No title
> 四季の風さん

スイカズラが咲いていれば、葉を注意してみてください。スリット状の食痕があれば、その近くを探すとシラハタリンゴカミキリを見つけられるかもしれません。
No title
こんばんは・・・
虫は、植物の発芽、開花に合わせて登場する!と聞いた事があります。
その要因には、気象的(気温)な事が大きく影響してるのかな?とも想ってました・・・が!
(香り)も大きな要因の一つかもしれませんね!

そう言いますと、遥かむか~~~し観た「みなしごハッチ」のハッチは、よく鼻をピクピクさせてたような?・・・???
(関係ないのかな?(笑))
にしても(香り)説は、考えもしませんでした・・・
解明できてない不思議だらけの虫の世界!
(香り)説もありうるのでは!
そう想像しますとロマンさへ覚えます・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

昆虫と植物の切っても切れない関係──特に訪花性昆虫の場合は開花のタイミングとシンクロすることは重要なんでしょうね。シラハタリンゴカミキリは、花には用がないのに開花に合わせて出て来ることにフシギを感じました。
昆虫は人間が感じないようなニオイ(フェロモン)も感知できるのだから、人が感じる花の香りにだって反応しているのではないか……香りが羽脱スイッチになっていてもおかしくはないのではないか……などと、例によって妄想が広がった次第です(笑)。
No title
いつもながら、うまいですよね。
シラハタリンゴカミキリとクリープ… なかなか思いつきませんが
たしかに!と思ってしまう私は影響されやすいのかもしれません。。。
シラハタリンゴカミキリは相変わらず近場で見られるポイントが
見つかっていないので、うらやましいです。

アオマダラタマムシも、よく飛翔の瞬間をとらえましたね。
翅の下の、紫びかりが感動ものです!
No title
> noriさん

クリープの例えは、虫見をしていると脳内再生されがちです。ホストの植物をチェックしたのに期待していた虫が見つからないと、つい……。菜の花を見た時なども、いなければ必ず「ナガメがいない菜の花なんて、クリープを入れないコーヒーのようなものだ」と思ってしまいます。

シラハタリンゴカミキリはギボッチ・コースではなぜかほとんどみかけません。今回アトモンサビカミキリを見たのは去年マルモンサビカミキリを撮った場所だったのですが(このときはマルモンサビカミキリは見つかりませんでした)、あっち方面のスイカズラではいくつか発生ポイントを確認しています。

甲虫のテイクオフ・ショットはけっこう好きなのですが、タマムシ類は特にイイ感じがします。ナガタマムシではたいていフレームアウトしたあとの画像しか撮れてなかったりするのですが……。
No title
こんにちは。
アオマダラタマムシの羽広げた瞬間の姿、美しいですね♪
地味などこにでもいるようなカメムシたちも翅を開くとドキッとするような色が見えたりするので、時々臭さを我慢してむりやりに飛ばせようとしてしまいます・・・!
昨年玄関前に植えたスイカズラの黄色い花が咲いているのでちょっと、覗いてみたくなりました♪
No title
> paserikkさん

翅を広げると意外に綺麗な昆虫はいますね。飛んでる姿は肉眼ではよく判らないので、テイクオフ・ショットが撮れると嬉しくなります。
スイカズラは花に気づく前に香りでわかることがありますね。あの甘い香りが漂ってくると脳裏にシラハタリンゴカミキリの姿が浮かんでしまいます。

管理者のみに表示

トラックバック