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輝くアオマダラタマムシと銀の蛾

赤みをおびて輝くアオマダラタマムシ



先日【ミズキ開花:4月下旬の昆虫】でも投稿したばかりのアオマダラタマムシだが、美麗個体がいたので撮ってみた。


アオマダラタマムシはしばしば見かけ、アオハダに何匹も集まっているのを目にすることもあるが、そのしぶい輝きをキレイに(あるがままに)撮るのが難しい。出会った状況(光線の角度や周囲の明るさなど)にもよるのだろうが、個体によっても輝きの度合いにずいぶん差があるように思う。この日は曇りがちで昆虫は少なめだったのだが光沢昆虫を(比較的)キレイに撮るにはむしろ好都合(といっても、ナマのキラキラ感はだいぶ目減りしてしまうが)──そこで目にとまったのが、この赤みをおびて輝くアオマダラタマムシの美麗個体だった。
タマムシというと、大型で派手に輝くヤマトタマムシや、逆に地味だがしぶみのある色合いのウバタマムシを思い浮かべがちだが、アオマダラタマムシはそんな正反対ともいえる両者の特徴を併せ持っている。


※【アオマダラタマムシの輝き】より再掲載↑。
ヤマトタマムシの《見る角度で色合いを変える金属光沢》とウバタマムシの《木目調の隆起した模様》──両方の特徴をアオマダラタマムシは兼ね備えている。


ちょっと、ヤマトタマムシとウバタマムシのハーフに見えなくもない!?──というのは、もちろん冗談。
この個体は赤みが強く、全体的に赤みをおびて輝いていたが、向きを変えると緑色の色調に変化して見えた。


ちなみに、この記事内のアオマダラタマムシ画像は全て同じ個体を同じ場所(擬木)で撮ったもの(※翅を広げた別個体の画像を追記したので、それをのぞく)。
角度によって赤~金色に見えたり──、


角度によって緑色が強く見えたりする。


赤みが強い個体は4~5月頃に多いような気もするが……(よくわからない)。


この角度では体の右側が赤っぽく見えるが↑、逆を向くと反対に左側の方が赤く見える↓。


アオマダラタマムシやウバタマムシを撮っていると大きな複眼に小さな星がいくも写っていたりする。昆虫の複眼に日光が反射したり、偽瞳孔(擬瞳孔*)のように黒い点が写ることはよくあるが、どういうわけか、アオマダラタマムシやウバタマムシの複眼ではキャッチライトが複数入る。


眼の中にきらめく星が描かれた少女マンガのようで、ちょっとおもしろい。
アオマダラタマムシの体長は17~29mm。ヤマトタマムシ(30~41mm)やウバタマムシ(24~40mm)に比べると小さめだが、他の多くのタマムシに比べれば大きい方だろう。それなりの存在感がある。


※追記:後日、翅を広げたアオマダラタマムシの画像が撮れたので追記↓。


やはり擬木上にいて、カメラを向けると飛びそうな気配を見せたのでテイクオフ・ショットを狙った。パッと翅を広げ飛翔した瞬間を捉えた!──と思ったが、このときは前のめりになっただけ。しかし、ふだん翅の下に隠されている、やはり金属光沢のある腹の背面を撮ることができたので追記しておくことにした。

銀色に輝く模様をもつ蛾・オオギンスジハマキ



金属光沢が美しいアオマダラタマムシを撮った日に見つけた、銀色模様が美しい蛾=オオギンスジハマキ(オオギンスジアカハマキ)。オレンジ色の翅に、その名のとおり銀色の筋が美しい。


これは前翅の前縁の形から♀のようだ。柵の鉛直面に頭を上にしてとまっていた。
カメラを近づけると飛んで路面に降りてしまったので、葉に乗せて移動↓。


その過程で、オレンジ色の鱗粉が一部はげ落ちてしまったようだ↑。去夏セミヤドリガの羽化を観察したとき、羽化直後から鱗粉がどんどん落ちていくのに驚いたが、オオギンスジハマキの鱗粉も落ちやすいのかもしれない。
蛾には金色や銀色の模様を持つオシャレなものがいたりする。銀色のオオギンスジハマキを見つけたことで、「ゴールデン・ウィーク」にちなんで金色の蛾──キクキンウワバあたりも、あわよくば……と探してみたが、そう都合良くは見つからず。それでは別の金色昆虫を探してみようということで──、

金色だけど輝いていなかったジンガサハムシ

ヒルガオも伸びて葉を増やし、食痕も目につくようになっていたので、金色のジンガサハムシ(*)を期待して、葉の裏側を捜索。


まず目にとまったのがジンガサハムシの黒タイプ。前胸の背面に金色のパーツがあるのだが、上翅のもようは黒っぽい。上翅のもようも金色のタイプを探すと……いた。


あまりキレイな個体ではなかったが、とりあえず金タイプ。ジンガサハムシは葉の裏側から撮ると、透過光で透明部分はキレイに写るのだが、キラキラ感は損なわれる。葉を裏返して順光で撮ろうとしたが……この個体は落ちてしまって、今回は撮影できなかった。

同じ日みたカミキリから



とりあえず今年初のエグリトラカミキリ↑。
擬木の上にいたから撮ってみたヒトオビアラゲカミキリ↓。


GW直前にキンケトラカミキリがいたミズキの花は4/29の大風で散ってしまっており、今GWは、ミズキの花が少ない印象(フェンス沿いのミズキが切られたこともある)。目視観察できる花が少ないので、花で確認できたカミキリはトゲヒゲトラカミキリのみ。カミキリでは他にシラケトラカミキリやヒメクロトラカミキリ、ナカジロサビカミキリを見かけたでいど。この日は陽が陰っていたせいか、気温が若干低めだったせいか、昆虫自体がやや少なめだった。


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コメント

No title
まさしく、ヤマトタマムシとウバタマムシのハーフ!ですね。
頑丈な翅とゴージャスな輝きと、両者のいいとこどりのようです。
色々な角度で撮られているので、変化する輝きを十分堪能できました。
付けマツゲでも付けてあげないと、傷つきそうな乙女チックな瞳もいいですね~
なんといっても大型の虫さんは迫力満点ですね。

ヒトオビアラゲカミキリはちょっと前、レモンの木の下で見ることができました。
オオギンスジハマキの王朝風の刺繍模様のような翅、初めて見ました。
お天気さえよければ、GWまだ期待できますね。^^R
No title
> 名もない小島さん

ヤマトタマムシの上翅はキレイなんですが、ちょっとペラペラ感があって(時々折れ目が入っていたりする)安っぽい印象もあったりするのですが、それに対してウバタマムシの上翅はしっかりして逆に高級感があったりして?──そのいいとことどりの感じがしますね。
見た目のキラキラ感が画像ではなかなか表せないので、輝きの変化を枚数をかけて並べてみました。
蛾にはキレイなものも少なくありませんね。次は金色のキレイなのに出会えないかと期待しています。
No title
こんにちは・・・
緑もいいが、赤もいい!
金もいいが、銀もいい!

これ程お洒落な虫が登場すると、目移りしてしまいます!
オオギンスジハマキの味わい深い模様に興味津々です!

構造色を持つ虫や、美しい模様の虫!
それだけでも、心惹かれますが・・・
そうなった経緯(長い歴史)への想いに、ロマンを感じます!!!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

こういうのに出会うとテンションが上がってしまいます(笑)。

ヤマトタマムシとウバタマムシ──大きさも形も似ているのに、派手と地味の正反対になってしまったのはどうしてなのだろう?……なんて考えた事がありましたが、アオマダラタマムシを見て、さらにわからなくなりました(笑)。

僕はまだ、キクキンウワバをちゃんと撮ったことがないので(去年はようやくみつけることができたのに位置が悪くてマトモに撮れなくてガッカリ)、今年こそは金ぱくをちゃんと写したいと密かに思っているのですが……。
No title
このタマムシは見たことがないですね~。
カミキリも…今年はまだ出会いがなしです。
No title
> カメレオンアームスさん

昆虫も色々な種類が見られるようになってきました。
これからの昆虫に期待しましょう。
No title
キクキンウワバは我が家のノースポールを食害しまくってます(^^;)
No title
アオマダラタマムシ、きれいですよね~。
ヤマトタマムシほど派手ではないですが
会えると嬉しい度でいったらヤマトタマムシより上かもしれないです。
キラキラのゴーヤ、というイメージがあります。。。
複眼もキラキラしてるんですね、気づきませんでした!

オオギンスジハマキも、銀色のラインが効いてますね。
No title
> ともっくさん

今、脳内手配書のトップのひとつがキクキンウワバです。去年はうまく撮れなかったので、あのピッカピカ感をなんとかキレイに撮りたいと思っているのですが……いて欲しくないところにいて、いてほしいところではなかなか見られず……うまくいかなすものですね……。
No title
> noriさん

アオマダラタマムシは地味にキレイな虫だという印象があるんですが、個体によってキラキラ度がけっこう違うんですよね。今回であったのは今まで見た中で一番輝いていたかも。
《キラキラのゴーヤ》はイイですね。もう、キラキラのゴーヤにしか見えません(笑)。

アオマダラタマムシやウバタマムシは、どういうわけかキャッチライトが複数入ったキラキラ・アイなんですよね。
一般民間人的には金や銀の模様が入った蛾も含めて、キラキラ感のある昆虫はポイントが高いです(笑)。
No title
翅を広げたアオマダラタマムシの画像が撮れたので追加してみた。
No title
翅の下に隠れている胴体の色が、翅以上に鮮やかでしたね。
胴体を見たいと思ってもなかなか叶わないですが
チャンスは必ずやってくる、ですね。\(^o^)/R
No title
> 名もない小島さん

タマムシの仲間って、意外に「ふだん見えないとこまでオシャレ」なんですよね。
一見地味めな種類でも、翅を広げると意外に腹がキレイでビックリ──なんてこともしばしば。
今回、そんな部分が撮れたので、こそっと追加しておくことにしました。

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