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眠れる森の長老!?ミミズク幼虫

眠れる森の美女…ならぬ長老!?



まずはこの人相(?)画↑をしっかり脳裏に焼き付けていただきたい。ギボッチ(擬木ウォッチ)で雑木林沿いの遊歩道を歩いていると、ときたま出会う。僕は密かに《眠れる森の長老》と呼んでいるのだが……気配を消して背景に溶け込んでいる。深い眠りについているようでもあり、瞑想にふけっているようにも見える……。アボリジニ風でもありモーガン・フリーマンに似ていなくもない。マンガ『ちびまる子ちゃん』に登場するはまじの祖父(浜崎 辰五郎)にもちょっと似ているかもしれない……しかし、僕は、すぐにピンときた──「おのれ……きさま、人間ではないな!?」

幼虫時代はうすっぺらいミミズク(耳蝉)



さて、その実写画像がこれ↑。横から見た姿。一見、鳥糞っぽくも見えるが、上から見ると↓。


と、いうわけ。擬木表面にぴったりはりついているので輪郭がわかりづらいが、《眠れる森の長老》に見えなくもない!? 一度脳みそが、そう空目認証してしまうと、次から自動的にそう見えてしまって、しかたがない……。


空目を断ち切ってよく観察すると……脚は体にぴったり隙間なく収納できるデザインになっている。ボディラインを隠す効果があるのだろう。体全体が扁平だが特に張り出した縁の部分は薄く透けていて、下の色と同化して見えることも輪郭を判りづらくしている。この個体は白っぽい模様が入っているが、これもボティラインをかく乱したり、背景の樹皮に似せる隠蔽効果の意味がありそうな気がする。白がまじることで鳥糞ぽくも見える。


昨年同じ時期に撮っていたミミズク幼虫の腹面↑。ミミズクもセミやヨコバイなどと同じカメムシ目の昆虫で、植物の汁を吸うための細長い口吻が見える。


ミミズクの幼虫はしばしば見かけるが、これは大きめの個体だった。


幼虫は扁平体型だが、前胸背面に一対、もりあがった部分が見える。これが成虫になったとき大きな耳介状突起になるのだろう。成虫はこんな姿↓。


これ↑は昨年12月に撮ったもの。【ミミズクのダンス】より再掲載。

手のりコミミズクならぬ指のりコミミズクほか

成虫の耳介状の突起が印象的なミミズクだが、この耳介状突起がないコミミズクという種類もいる。コミミズクは冬の間よく幼虫をみかけるが、4月に入って成虫を見かけるようになった。


耳のような突起がないミミズクなのだから、コミミズクというよりフクロウ?


コミミズクの成虫と幼虫の姿を昨年の画像から↓。


ミミズクもコミミズクもカメムシ目の昆虫。
カメムシつながりで……アカスジキンカメムシも越冬個体が出てきた。


アカスジキンカメムシが終齢(5齢)幼虫で越冬し、春になると羽化することは知っていた。ただ、越冬に入る幼虫の中には終齢(5齢)に達していないものもまじっていることがあって、彼らも冬が越せるのかと、ちょっと心配したりもしたのだが……終齢(5齢)でなくても、冬越しできる(ものもいる)ようだ。


越冬明けのアカスジキンカメムシ4齢幼虫↑。
蛾ではアシブトチズモンアオシャクがガードレールにとまっていた↓。この蛾の緑色も美しい。



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コメント

No title
野鳥の世界と同じ名前とはビックリ!!
No title
> 東北の温泉バカさん

「ミミズク」も「コミミズク」も検索すると鳥類の方がヒットして、「面倒くさい名前をつけたもんだなぁ……」とよく思ったものでした。
漢字で書くと昆虫の「ミミズク」は「耳蝉」、鳥類の「ミミズク」は「木菟」とわかりやすいのですが、カタカナだとややこしいですね。
No title
ミミズクの幼虫は、長老の擬態と言ってもいいくらいですね。
しかし。。擬態は敵から身を守るためのもの。。
長老に扮して、なにかお得な事があるのかな~って (^。^)
もしかして「不味いよ~」アピールでしょうか。。
いや、じっと見ていたら、「瞑想中の長老」の神々しささえ感じてきました。

一度、空目認識してしまうと、もう別のものには見えませんです^^
きょうも、楽しませていただいました。R
No title
> 名もない小島さん

「ミミズクの幼虫って長老顔だよねぇ」と言ってもなかなか伝わらないコトもあって、イメージを誘導するためのイラストを用意してみました(笑)。

生存に有利に働く「擬態」と、何の役にも立たないタダの「空目」──「擬態」は注目されがちですが、「空目」も極めようとすれば(?)、なかなか面白いということで(笑)。
No title
ミミズクの幼虫は初見です。
しかも面白いイラスト付き・・・見つけたいですね~。
成虫さえ見た事がないのでいないかも。
夢を捨てずにアンテナ巡らしてみます。^^;
No title
> まあささん

木についているとさすがに見つけるのは難しそうですが……擬木では時々見かけます。幼虫はコナラの葉にとまっているのを見たことが2度ほどありました。
成虫のとびたした耳介状突起もユニークですが、幼虫のひらべったい姿もおもしろみがあって……見つけるとカメラを向けてしまいます。
No title
コミミの幼虫は良く見かけるんですが、ミミズクは成虫を見る方が圧倒的に多いですね。
No title
> ともっくさん

この冬は(もう春ですが)、落ち葉撤去のせいか少なめでしたが、毎冬、コミミズクの幼虫はよく見かけます。ミミズクはコミミズクに比べると出会う頻度が少ないですね。たしかに成虫の方が目につくことが多いかも。
No title
成虫を見て「あ~これかー」とわかりましたが、幼虫は全く見たことはありませんでした。この幼虫の模様を長老の顔ととらえた星谷さんの想像力、niceです。
No title
> 佛生山孝恩寺さん

成虫もユニークな姿ですが、幼虫の姿も風変わりで面白いなと感じていました。
あるとき、これが眠れる長老の顔に見え……それ以来、自動的にそう認識されるようになってしまいました。空目おそるべしっ!
「そこに既成概念になかった発見を見いだす」──というほどのものではありませんが、昆虫を見て想像力(妄想力?)を鍛えて(?)います(笑)。
No title
観てて、自然に笑みがこぼれて来ました!

こういった人生の楽しみ方って、最高だと想います!
それを感じ取れる感性も素晴らしいと想います!!!・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

昆虫学的には、何の足しにもならない発見(?)ですが、空目ネタをみつけるとついテンションが上がってしまいます(笑)。

天敵の鳥達が葉や枝(食べられないもの)、あるいは危険生物に「空目」してくれれば、生存率に有利に働く擬態効果につながるのでしょうが……なんの役にも立たない「空目」にも好奇心が刺激されます。

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