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フーテンの寅&モン無しのチビヒラタ天牛?他

東京産トウキョウトラカミキリ(フーテンの寅天牛)



3月の終わりに東京都側で撮り逃し、ギリギリ埼玉県側で撮影したバッタもん(?)トウキョウトラカミキリを投稿したが(【フーテンの寅カミキリ!?ほか】)、その名にふさわしい東京都側でみつけた個体。


「TokyoTora」の《T》をデザインしたかのような背中の模様がトレードマーク。例によってその模様を使ってのロゴ入り画像↑。とりあえず東京産トウキョウトラカミキリということで。
《T》マークの下には2つの点(紋)──2点(フーテン)があるので、『フーテンの寅(とら)』にからめて「フーテンのトラカミキリ」と密かに呼んでいたりもする。
この個体はこの後、飛び去ってしまったので、2匹目がいないかと探していると……目にとまったのが↓。


トゲヒゲトラカミキリはパッと見、トウキョウトラカミキリに似ているが、模様が違う。《T》マークも《2点(フーテン)》模様もない。毎年、まずトウキョウトラカミキリが見られるようになり、その後にトウキョウトラカミキリにまじってトゲヒゲトラカミキリが見つかるようになる(その時点ではトウキョウトラカミキリの方が多い)。そして遅れて現れたトゲヒゲトラカミキリが本格的に発生する頃になると発見頻度は逆転して圧倒的にトゲヒゲトラカミキリが多くなる──という印象。一見似ているのだが……トウキョウトラカミキリには《当たり》感があって、トゲヒゲトラカミキリには《ハズレ》感があるというのが正直なところ……すまぬ、トゲヒゲトラカミキリ。

《文無し》ならぬ《紋なし》のヨツボシチビヒラタカミキリ



最近もっとも目にすることが多いのがヨツボシチビヒラタカミキリ(この日は13匹確認)。上翅の《四つ星》もよう──4つの白い紋が目を引くが、小さな個体ではこの白紋が不明瞭になりがちで、ほとんど消失した個体もいる↓。




角度によって、かすかに白紋の痕跡がみとめられるので、ヨツボシチビヒラタカミキリだということがわかる。前の記事(【ヨツボシチビヒラタカミキリの白紋他】)でも記したが、この白紋は密集した微毛でできている。白紋が明瞭な個体はこんな↓。




白紋がほぼ消失した個体と明瞭な個体の大きさを比べてみると──↓。


小さなカミキリなので体長差も数値的にはわずかだが、1円玉(下の画像では比較しやすいように左右を反転してある)の大きさを揃えて並べてみると、ボリュームの格差が大きいことがわかる。

その他の昆虫



カミキリも色々でてきたが、3月末から目にするようになったナカジロサビカミキリ↑。
サビカミキリの名前がつく種類はいくつもあるが、今シーズン初のアトモンサビカミキリ↓。


ガードパイプの支柱のてっぺんに止まっていた体長4~8mmほどのヒメクロトラカミキリ↓。


背中の黄色いハート模様が目に入り、エサキモンキツノカメムシが越冬から覚めてきたか──と思ってよく見るとモンキツノカメムシだった↓。


成虫で越冬したのだろう──若干みずみずしさはあせている感じはするものの、緑色を残している。モンキツノカメムシの前胸背板(頭と紋の間)は緑色なのに対し、エサキモンキツノカメムシでは茶色っぽい。紋の形(モンキツノカメムシ→丸みをおびた逆三角形/エサキモンキツノカメムシ→ハート形)だけで両種を見分けるにはまぎらわしい個体も少なくない(*)。
カメムシの仲間もいろいろ見られたが、お気に入りのウシカメムシも出てきた↓。


予想していなかった昆虫で「!」と思ったのが↓。


目に入った瞬間は、ビロードナミシャク(ビロウドナミシャク)かと思ったが……良く見ると、ちょっと違う!?


帰宅後、調べてみたところ、オオハガタナミシャクらしい。初めて見たが、これもなかなか美しい蛾だ。
知らなかった美しい昆虫・おもしろい昆虫に出会うと、ちょっと胸がときめく。


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コメント

No title
地方に住んでいる者としましては、「トウキョウ」と付くものに
憧れます、お土産の「トウキョウバナナ」みたいに^^
トウキョウトラカミキリは、名前の印象よりグッと渋い模様ですね。
紋が消滅しているヨツボシチビヒラタカミキリは小さくて黒蟻みたいで見逃しそうです。

カミキリムシが害虫ということをすっかり忘れて、実物を見てみたいと思うのは、やっぱり。。星谷さんの面白いニックネーム命名と解説のせいでしょうね。(^^)
No title
こんにちは・・・
トゲトゲトラカミキリの模様も素敵だとは思いますが・・・
Tシャツのロゴにするのなら、トラさんのT,Tマークの方が洒落てる感があるようですね!
でも、トゲトゲトラカミキリの翅模様も綺麗ですよ!私は、まだ目にしたこともありませんので、是非見付けてみたいものです。

にしても、驚かされたのがヨツボシチビヒラタカミキリの発見数です。あれ程の極小カミキリを丁寧にお見付けに成ってらっしゃるところ!いつものことながら驚きのため息です・・・
しかも、白紋が薄く成ってる個体まで発見されてる辺り、星谷さんの観察眼の鋭さを想い、如何に丁寧な観察が必要であるか!を感じさせられました!!!☆
No title
> 名もない小島さん

トウキョウトラカミキリも、こんな名前ではなかったら、これほどこだわる虫ではなかったかも(笑)。
背中の「いかり模様」が「T」に見え、「おっ!?《TokyoTora》の《T》をちゃんと背負っているではないか!」と感心(?)したのが注目するきっかけでした。
「東京のトラさんといえば……フーテンの寅」と考えてみると、ちゃんと「2点(フーテン)」模様があるし。
あと、願わくば──頭を下にしてみると背中の模様が人面にも見えるのですが、これが寅さんこと渥美清に似ていたらなぁ……と思わないではありませんが、それは高望みというものでしょう(笑)。

僕は虫屋ではないので、こうしてフザケた空目ネタ・ダジャレ目線で昆虫を見ていたりもします。
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

トゲヒゲトラカミキリも造型・デザイン的にはトウキョウトラカミキリに劣るわけではないんですけどね……。もし、トウキョウトラカミキリと模様が逆だったら、「TogehigeTora」ってことで、トゲヒゲトラカミキリに注目してていたかも(笑)。

ヨツボシチビヒラタカミキリは何度も見ているうちに、脳みそにイメージが定着して、けっこう目につくようになりました。気づくのは見つけやすい人工物にいる場合がほとんどですけど。
昆虫は最初の1匹が見つかると、それまで気づかなかった仲間が次々に見えてくるっことって良くありますね。
No title
オオハガタナミシャク、見たことはありませんが素晴らしいデザインですね!同じく、初めての虫に出合うと興奮します!と言うか、興奮しっぱなしです(笑)
No title
> skittoさん

図鑑やネット上で知って見てみたいと思っていた昆虫に出くわした時も「!」ですが、予備知識が全くなく、いきなりの遭遇で「!」となることもありますね。
「よくこんなデザインが実現したものだなぁ!」と驚いたり感心したり……自然の創造力には感嘆するばかりです。
No title
たくさんの微小カミキリを見つけるとは流石ですね。
外灯採集に行ったのですが蛾が多く、カミキリは一種しか採集出来ませんでした。
ヒメクロトラカミキリのシックな色合いがとてもいいですね!
No title
> タイコウッチさん

昆虫は場所・時によって、見つかる時はたくさん見つかり、見つからない時は全然……ってことがありますね。この日はヨツボシチビヒラタカミキリが多く見られました。局所的というハナシもあるようですが……このあたりでは、今の時期は普通に見られます。
カミキリは、これから花や粗朶(そだ)なとどでも見つけやすくなりそうですね。

ヒメクロトラカミキリは実際は黒っぽく見えたのですが黒っぽいガードパイプの上にとまっているのを撮ったら、こんな色になりました。同じ条件で撮ったヨツボシチビヒラタカミキリは黒く写っているので、若干色に違いはあるのかもしれませんね。
No title
トウキョウトラカミキリは、Tのロゴがいいですよね。
あと、以前載せていた、にっこり笑った顔にも見えます。
やっとムシが増えてきたでしょうか。
ヨツボシヒラタカミキリは、毛が白いんですね。
小さい個体は白斑が消失する傾向って、そう言われてみればそうですね!
No title
> noriさん

暖かい日はけっこう色々見られるようになってきた感じですね。気温が低い日はイマイチ感がありますが……。
指標として(?)ハエトリ系のクモが多く見られる日には他の虫も多く見られるような気もしています。

トウキョウトラカミキリの《T》マークはイイですね。アルファベットに見えたり顔に見えたり──空目ネタ系の虫をみつけると、ついテンションが上がってしまいがち。
微毛の有無で模様ができている昆虫って、けっこういるみたいですが、サイタマのつく虫で《S》字模様をつけてるのはいないのもか……なんて密かに思ってみたりもしています(笑)。

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