FC2ブログ

春先のぷちタヌキ?サカハチトガリバ

ちょっとタヌキーな?サカハチトガリバ



季節を感じる昆虫は色々いるが、このサカハチトガリバもそのひとつ。《早春の蛾》というイメージがある。春先に出てくる蛾の中でもカメラを向けたくなる存在。


標準和名の「サカハチ」は「逆さの八」に由来するらしい。この画像↑では翅の模様が漢数字の「八」に見えるが、展翅標本では上翅の前縁が上を向くため「逆さの八」に見えることになる。それで「逆八(さかはち)」+「トガリバガ亜科の蛾」→「サカハチトガリバ」。
シックなカラーリングも魅力だが、耳介のように突き出した一対の毛の束にユニークさを感じる。これが動物の耳に見え……顔をのぞくと、ちょっとタヌキっぽい感じがする。


見かける時は、ちょくちょく目につくのだが、出現期間は短い感じがする。
これ↓は別個体。背面から見るとマントを着たネコの後ろ姿っぽくも見える。


パールホワイトのきれいな上翅に斜めに走る黒&焦茶のライン──これが背中の中央(前翅の重なる周囲)で帯状にとぎれた部分がある。鱗粉がはげ落ちてかすれた感じにも見えるが、この部分にもちゃんと鱗粉コーティングはされており、光の加減・見る角度で濃淡が変化して見える。
これ↓はまた別の個体だが──、




※別個体を追記↓背中の中央が光の加減で銀色に輝いて見える。




擬木では色々な虫が見られるが、サカハチトガリバは支柱の上部に近い側面にとまっていることが多いように感じる。ペアの姿もあった。


同ペアを角度を変えて──、


体の両端に頭があるネコのように見えなくもない!?


さらに別角度からみると──、


サカハチトガリバの中から反対向きのサカハチトガリバが出てきたシーンのようにも見える!? まるでゾウリムシの細胞分裂(二分裂)!? あるいはヘビの脱皮マジックのような?


一対の毛の束が耳介のように見えるため、どうも動物顔に見えてしまう……。この毛の束の張り出し具合は個体によって差があるようだ。昨シーズン撮った耳介状毛束が立派な個体↓


毛束が立派な個体はミミズクを連想させる。


ちょっと判りづらいが↑木のウロにいるオオコノハズク(ミミズク)と昆虫のミミズク。ちなみに鳥類のミミズクは漢字で記すと「木菟」・昆虫のミミズクは「耳蝉」。

フユシャクのようでフユシャクでない蛾



これも季節を感じさせる昆虫のひとつ。フユシャク(冬尺蛾)シーズンが終盤を迎える頃に出てくるフユシャクのような蛾──メスコバネマルハキバガ。フユシャク同様も♀は翅が退化して飛ぶことができない。


初めてメスコバネマルハキバガの♀を見た時は、てっきりフユシャクの♀だと思った。フユシャクは、♀は翅が退化して飛ぶことができないという特徴を持った、冬にだけ(成虫が)発生するシャクガ科の蛾の総称。メスコバネマルハキバガは、シャクガ科ではなくメスコバネキバガ科なのでフユシャクとは呼ばない。


スポンサーサイト



コメント

No title
こんばんは・・・
本当に!タヌキですね!・・・(笑)

背中のシルバーも特徴的で魅力的ですね!
観る角度で色彩に変化が表れるのは、(生き抜く手段)の一つなのかもしれない?と、ふと思ってしまいました。

こんなチャーミングな蛾に出会った事がありません。
交尾のシーンまでしっかりお見付けに成る。いつもながらの観察力、洞察力にため息です!!!☆・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

毎年、今くらいになると「おっ、今年も出てきたか!」とカメラを向けるのですが、顔をのぞき込むたびにタヌキを連想してしまいます(笑)。
個体によって(♂♀の違いもあるのかもしれませんが?)背中に光沢感があるのがいて、もう少しキレイに撮れたら追加しようかと思ってみたり……。

僕も普通種ながら、まだ出会ったことがない種や希望のショットを撮らせてもらえていない蛾がいくつかいます。
今年はチャンスがあるといいのですが……。
No title
蛾のファンにとっては、たまりませんです^^サカハチトガリバの顔と後頭部、ジーッと見入ってしまいました。これはもう哺乳類としか。。。
フユシャク類より大きいみたいですね、瀬戸内にもいるのなら出会ってみたいです(^^)
No title
> 名もない小島さん

サカハチトガリバ、ちょっと面白いでしょう。こちらでは雑木林沿いの擬木でよく見かけます。
フユシャクの♀よりは目につきやすいですね。
見かける時は日に何匹も目にすることもあるのですが、見かけなくなるとそれっきりな感じで、出現時期は短い気がしています。
No title
サカハチトリバガを見たことがありません!
八の模様よりも、やはり正面からの顔が実に魅力的ですね!
耳がいいですね~~!
耳のしたのま~るく生えたモフモフもいいですね~~!
地味な色の蛾たちですが、魅力満載ですね!
いいものを見せていただきました。
No title
> ピンちゃんのママさん

サカハチトガリバは個人的には魅力を感じる蛾なのですが……あまり注目されていない感があるような気がして、プロモーションしてみました(笑)。
耳介状の毛の束を含めてモフモフ感がイイですよね。
もっと人気が出てもいい蛾だと思います。
がんばれ! サカハチトガリバ!
No title
「サカハチトリバガ」いい顔してます!まだ見た事ないですが撮ってみたいですね。春日部では1月28日ウスバフユシャク撮影以降蛾をあまり見かけません。例年なら、玄関の外灯に来るのですが、今年はさっぱりです。
No title
> skittoさん

蛾は種類も多く、ユニークなのがけっこういたりしますね。サカハチトガリバは雑木林沿いの擬木で目にします。
東京では桜の開花が発表されたようですが、これから春の蛾や他の虫も色々見られるだろうと楽しみにしています。
No title
サカハチトガリバはフユシャクを探してるとミズキの樹液に集まってるのをよく見かけます。
そのオオコノハはどこのか分かりました(笑)
メスコバネの♀はまだ一度しか見たことないです、♂は毎年見つけるんですけどね(^^;)
No title
> ともっくさん

サカハチトガリバはミズキの樹液にも来るんですか──気をつけて見るようにしてみます。
背中の銀色に輝くシーンを撮り足そうとしたのですが……イマイチきれいに撮れませんでした……。
(一応ちょこっと追記しておきました)

オオコノハズクを撮ったのはもう10年も前……けっこう目立つところにいたんで通りがけに撮っていた画像です。

メスコバネマルハキバガ、僕は何年か前に♂は交尾しているのを一度見たきりです。またツーショット・シーンに出会えるといいのですが……。
No title
背中が銀色に見える画像を追加&ちょっと加筆。
追加画像は日陰側にとまっていたサカハチトガリバに銀レフシートで反射光を送って撮ってみたもの。
しかし……思ったほどキレイに撮れていなかった……やっぱり光沢感を記録するのは難しい……。

管理者のみに表示

トラックバック