FC2ブログ

クロテンフユシャクのペア他

クロテンフユシャクなど1月下旬の冬尺蛾

1月18日の雪以降、寒い日が続き、狭山丘陵にはまだあちこちちに雪が残っている。更に雪の予報が出ているが……降らなかったとしても虫見コースの雪が完全に融けるのは2月に入ってからだろう。そんなわけで1月下旬は見られる昆虫も少なかった。


雪の残る中、擬木の支柱にとまっていたのはクロテンフユシャクのオス。「クロテン」というと、イタチ好きの僕などは、ついクロテン(黒貂)をイメージしたくなるが、オスの翅にある「黒い点」に由来する和名なのだろう。この「黒点」を《眼》に、頭を《鼻》にみたてて《クロテン(黒貂)》の顔が空目できればネタにしたいところだが……さすがにそれはちょっと強引だろう。
同じ時期に見られるウスバフユシャク♂にも同様の黒い点がある個体が多く、クロテンフユシャク♂とよく似ている。見分けるポイントの1つが外横線と呼ばれる前翅の模様──上の画像では黒い点の下にあるラインが翅の前縁近くで折れ曲がっていればクロテンフユシャク♂。ウスバフユシャクでは外横線が折れ曲がらない──ということだが、外横線の曲がり具合も個体差があってまぎらわしいこともあるように思う。
この日は他にクロテンフユシャクのペアを2組みた。




フユシャクの仲間は冬に(成虫が)出現し繁殖活動をする。♀は翅が退化し♂とはずいぶん違う姿をしている。
同日みつけた別のクロテンフユシャク・ペア↓。


そして、クロテンフユシャクと似たウスバフユシャク↓。外横線は直線的。






とまっている♂をよく見ると、翅の下に♀がかくれていることがある。
同じフェンス(桜並木沿い)にいた別のウスバフユシャク・ペア↓。




他にもウスバフユシャクがいくつか見られたフェンスだが、その支柱には卵塊が産みつけられていた↓。


クロテンフユシャクやウスバフユシャクの模様を薄くした感じの?ウスモンフユシャク・ペア↓。






単独でいると(僕には)種類が特定できないフユシャク亜科のフユシャク♀↓。


別個体のフユシャク♀↓。


フユシャク亜科のフユシャク♀はよく似ている……。
エダシャク亜科のフユシャクでは、シロフフユエダシャクが見られた↓。




シロフフユエダシャク♀には小さいながら(退化した)翅があるのだが、きれいに広げられていないことも多く、翅がわかりにくい個体もいる。これ↓は比較的わかりやすい例。


擬木の支柱にとまっていたシロフフユエダシャク♀↑。
ガードパイプの反射板にとまっていたシロフフユエダシャク♀↓。


撮りにくい所にいたシロフフユエダシャク♀を落葉に乗せて撮影↓。このアングルでは翅が確認しづらい。


同個体を枝にとまらせて撮影↓。


シロフフユエダシャク♀は個体によって翅の見え方がだいぶ違う。フユシャク♀は飛ぶことができないのだから翅がきれいに整っている必要は無く、不揃いでも困ることは無いのだろうが……被写体的にはキレイに広げられていることを希望。しかし、あるいは、個体によって不揃いなこと──不均一なシルエットであることが鳥等の天敵からサーチされにくいという利点効果もあるのかもしれない?
ちなみに、シロフフユエダシャクの♂はこんな姿↓。



スポンサーサイト



コメント

No title
見る眼があればフユシャクガもいろんなところいるようですね。見る眼を鍛えたいと思います。
No title
> kinnrinn 3さん

発生している木や植込み沿いのフェンスや擬木などを探すと見つけやすいかもしれません。何度か見て目が(脳が?)なれてくると発見効率が上がる気がします。
No title
天敵などから逃れるために、長年の時を掛けて進化し続ける虫達には、様々な秘策があるのかもしれませんね!

そう言った意味では、クロテンフユシャクの♂の翅に観る事のできる黒点模様や、以前、星谷さんが考察されてた様に、ウスバフユシャクの微毛で覆われた卵塊や、エダシャク亜科のフユシャクの♀の小さな翅などにも、その技術が隠されてるのかもしれません・・・
虫の生き残るための秘策を想い考えるとワクワクと高揚して来ます!!!☆・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

この時期になると、(活動している虫が少ないので)ついフユシャクのネタになってしまいます。
やはり、昆虫なのにわざわざ冬に活動すること&蛾なのにメスには飛ぶための翅が無い──というユニークさに魅かれるものがあります。
この「意外性」にかくされた「必然性」みたいなものをひもとくことが自然への理解を深めることになるような気がしないでもありません。
No title
今年はフユシャクの姿を見掛けません。
12月には見たと思いますが。
雪が降ってもフユシャク達は頑張っているんですね。
こんなにいるとは羨ましい限り。
私もモデルさんがいないと嘆かないで探してみます。
散歩コースを変えてみるのも・・・工夫が足りないんです。^^;
No title
> まあささん

このところ、フユシャクを含め虫が少ないなぁと僕も感じていました。寒波の時期はテントウムシの仲間やカメムシ、小型甲虫類、クモなども姿を隠していて……。「少ない時期」だったのかもしれませんね。
フユシャクを含め、これから目にする機会が増えて来るのではないかと期待しています。
No title
クロテンとウスバの違い明瞭に理解できました。ありがとうございますm(_ _)m
No title
> skittoさん

外横線だけに注目すると、中にはまぎらわしい個体もいたりするのですが……クロテンフユシャク♂はウスバフユシャク♂より明るい印象があります。

管理者のみに表示

トラックバック