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雪と冬尺蛾

雪とフユシャク(冬尺蛾)

冬の昆虫と言えば、フユシャク(冬にだけ発生するシャクガ科の蛾でメスは翅が退化している)。
冬の風物詩といえば雪。
先日東京にも不意打ちのような雪が降ったので、「雪&フユシャク」という《冬の風物詩コラボ》を狙って……。


降雪翌日の狭山丘陵↑。このところ遊歩道沿いの木が過剰に伐採されたり剪定されている気がする。その影響か擬木で見られる虫も減ってきた感じがしないでもない。
画像をよく見ると、切株の上にはまだ雪が積もっているのに擬木では雪が融け、すでに表面は乾いているのがわかる。それだけ周囲より温かい(日光を吸収し温度が上がりやすい)のだろう。冬にも擬木で虫が見られる理由の1つがここにあるように思う。


擬木コースに入る手前の桜の幹にとまっていたイチモジフユナミシャク♀↑。産卵を終え、腹が縮んで、退化した小さな翅が(産卵前のプロポーションと比較して)大きく感じられる。
一方翅がすっかり退化したフユシャク亜科のフユシャク♀↓。産卵中だった。




ゆっくりと腹を縮めたりくねらせたりしながら産卵するフユシャク♀。体が膨らんだり縮んだりしているようにも見える。産卵しながら腹端の毛でコーティングしていくが、年末に見た種類(*)とは卵塊の形状が違うので別種だろう。ウスバフユシャクあたりではないかという気もするが、よくわからない。


まだ産卵序盤なので腹は大きいが、産卵後はしぼんで別の虫のような体型になってしまう。擬木には産卵後のフユシャク♀もいた。産卵していたのとはおそらく別種。腹は縮み、腹端の毛束も無くなっている↓。


擬木には産卵前のフユシャク♀もいた↓。フユシャク亜科だが種類は不明。


フユシャク自体は冬になるとよくみられるものだが、雪とのコラボ──《冬の風物詩コラボ》ということで。


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コメント

No title
こんばんは・・・
やはり、冬尺蛾と言うだけあって!
「雪が、良く似合ってますね!!!」

この状況下をものともせず(むしろ好都合なのか?)
せっせと産卵する辺り・・・
やはり、冬尺蛾と言われるだけの事はありますね!

まだ一度も観ぬ、交尾シーン!産卵シーン!を、是非目にしてみたいものです!!!☆・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

雪が写っていれば、冬であることがわかりやすい──という単純な発想で虫見にでかけてみました。
おっしゃる通り、産卵シーンなどを目の当たりにすると、「本当に冬に活動しているんだなぁ」感が実感されます。
こうした「昆虫の多様性」を実感できるシーンには感じるものがありますね。
No title
この雪で種の入れ替わりが進むはず。

シモフリトゲの登場に期待したいところですね。♂は少ないながら見てるんですが、やはり暖かかったからか出現数が少なすぎです。
No title
> ともっくさん

シモフリトゲエダシャクは期待しているのですが……出会えるかどうか。
以前は日に2匹♀をみつけたこともあったのですが、発生源と思われる桜並木がキレイに伐採されてから……去年は♀には会えずじまいでした。
♂は1匹見ているので、なんとか♀をみつけていと思ってはいるのですが……。
No title
擬木にも産卵するのですね。今度からは監察の眼を向けてみることにします。
冬に散乱とは
生き物も多様ですね。ナイス!
No title
> 笑みさん

フユシャク亜科の♀が擬木や欄干に産みつけた卵はしばしば目にします。こうして卵をかためて産みつけて毛でコーティングするものもいれば、擬木のちょっとした隙間に1つ1つ卵を産みつけていくものもいます(エダシャク亜科のフユシャクでいくつか見たことがあります)。
昆虫なのにわざわざ冬に活動するものがいると初めて知った時はビックリしました。本当に生き物の世界は多様ですね。

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