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フユシャクのペア他

シロフフユエダシャクも出てきた


年が明けて1週間程たった頃からシロフフユエダシャクのオスをみかけるようになった。今シーズン初のメスを見たのは1月11日だった。

フユシャク(冬尺蛾)なので、メスの翅は退化して小さいのだが、シロフフユエダシャク♀の翅はカールしていたりし、あまりキレイに拡がっていないことが多いように思う。メスは飛べないので翅が縮れていても繁殖活動には影響しないのだろうが……見た目はイマイチ。
シロフフユエダシャクはこの周辺では最も多く見られるフユシャクだが、今シーズンはまだ♀は2匹しか見ていない。これから目にする機会は増えてくるだろう。シロフフユエダシャク♂はあちこちで見かける↓。

目立つ所にとまっていることもあれば↑、けっこう目立たないところにいることもある↓。

イチモジフユナミシャク一部黒化♀がまだ…

シロフフユエダシャクが見られるようになった頃からイチモジフユナミシャクを目にする機会はぐっと減ってきて、見かけるのは産卵後の腹が縮んだ個体ばかり↓。

そんな中、一部(腹の背面)が黒化したイチモジフユナミシャク♀が↓。

腹は縮んでいたが、1月6日に撮影したもの(*)と同じ個体のようだ。ほとんど同じ場所(擬木)にとまっていた。黒化した背面は見る角度で灰色~黒に見える。

一部黒化?イチモジフユナミシャク♀他

単独では同定が難しいフユシャク亜科♀とペア


ガードパイプの支柱にとまっていたフユシャク亜科のフユシャク♀。フユシャクは、エダシャク亜科・ナミシャク亜科・フユシャク亜科にまたがっているが、フユシャク亜科のメスはよく似ていて(僕には)種類を特定するのが難しい。

フユシャクの成虫はエサをとらないものが多いらしいが、顔のアップショットで口吻が退化しているのがわかる。冬にエサが少ないということもあるのかもしれないが、低温では摂取したところでエサを消化吸収するのもままならないためだではないかと想像する。冬眠する爬虫類が低温になるとエサをとらなくなるのと同じ。食餌労力をカットした省エネスタイルであったからこそ、♀の翅の退化が可能になったともいえるかもしれない(飛べない蛾に冬のエサ探しは難しい)。


メスだけでは(僕には)同定が難しいが……交尾していれば♂を見て種類がわかる(こともある)。

擬木の支柱にとまっていたウスバフユシャクのペア。画像を90度回転して↓。

フユシャクの多くが夜行性だが、夜行性の種類でも日中こうしたペアがみつかることもある。同じ日にみつけたウスモンフユシャクのペア↓。

これもオスがいなければ種類がわからない……。



フユシャクではないけれど…ついでに


フユシャクではないけれど……フユシャク似の蛾の越冬卵↑。産んだのはヒメシロモンドクガという蛾。年に複数回発生するが、秋に羽化した♀だけがフユシャク♀のように翅が退化するという。そのフユシャク似♀の画像を納めた記事が→【ヒメシロモンドクガ:翅が退化したメス】。以前みた卵@繭も、擬木のこんな位置にあった。

最後に、フユシャクでも蛾でもないが……駅のホームにいたムラサキシジミ(蝶)↓。



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コメント

No title
こんばんは・・・
フユシャクの仲間の生態への興味はつきませんね!

退化した口吻については、諸説ありますよね・・・
液状の物を取り入れると凍ってしまう可能性があるから・・・とか、摂取、消化が難しいから・・・とか・・・
その中で、摂取が難しい!と言う点で、星谷さんの考察との相似点があるようにも想えて来ました。

私はまだ、フユシャクの仲間のペアを目にしたことがありませんけれど、♂の翅に隠され守られてる様にも観える交尾シーンに、ほほえましさの反面、進化の過程の厳しさの様なものを感じました・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

この時期になると、やはりフユシャクを撮ってしまいます……。
やはり、ユニークな生態には「どうしてなんだろう?」と想像をたくましくしてしまいますね。

フユシャク成虫の多くがエサをとらない(口吻が退化している)理由について、(水分の?)凍結をあげている記事は読んでことがあるのですが、個人的にはピンときませんでした。摂取しなくても体の中に水分はあるはずたし、消化器の中で凍結する以前に消化・吸収の問題があるだろうと思うからです。
爬虫類など冬眠直前に食ってしまうと低温で消化できなかったものが腐敗して(?)問題を起こすことがあるという記事を昔読んだ記憶があって、その要素が強いのではないかと。
また、エサの少ない時期に低温の中で蛾がエサを探すのは困難だし、ましてや飛翔能力を失った♀では無理だろうと考えました。

フユシャク♀は単独でいると、蛾の成虫には見えませんがペアを目にすると「やっぱり蛾(成虫)なんだな」と実感します。
No title
フユシャクの♀はこうして比較して見ると小さいんですね。
つぶらな瞳もバッチリ!
ムラサキシジミも珍しい場所にいましたね。^^
No title
> まあささん

チャバネフユエダシャク♀に比べるとフユシャク亜科の♀は小さく感じますね。
同じような形で、更に小さいのがいたりするんですが……別種なのか個体差なのかよくわかりません。
こうしたサイズに目がなれてくると、このあと出てくるだろうシロトゲエダシャク♀に出会うと大きく感じがちです。

ムラサキシジミを見たのは雪まじりの雨が降った日でした。どうしてこんなところに出てきてしまったのか……意外な所にいたので撮ってみました。

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