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元日の昆虫2016

さる年の元日にふさわしいモンキーな昆虫!?など

さる年幕開けの第1日目──タイムリーにもモンキーな昆虫に出会った。


カメムシ界の「モンキー」こと(?)、モンキ──ツノカメムシ。


このところよく見かけるクヌギカメムシ類はすっかり色褪せてしまった感があるが、モンキツノカメムシはほとんど色褪せていないようだ。

この時期の昆虫と言えば、フユシャク──ということで、イチモジフユナミシャクも見られた。例によって桜の幹でみつけた♀↓。


イチモジフユナミシャク♀は擬木でも見られた↓。


年をまたいで働いていた!?フユシャク♀



昨年最後(2015年12月30日)に投稿した記事の最後に記した「擬木で産卵していたフユシャク亜科のフユシャク♀」がまだいた。


元日に見た時は産みつけた卵塊のそばにじっとしていたが、じつは大晦日にはまだ卵塊に腹端をこすりつけ「被毛の上塗り」をくり返していたので驚いた。産卵開始が12月28日だったから、大晦日の時点で3日も産卵作業の仕上げに費やしていたことになる。元旦には動かずにいたが、卵塊から離れずにいるところを見ると、まだ「被毛の上塗り」をくり返すつもりなのかもしれない。
産卵開始時の姿と大晦日の働きっぷりを振り返ってみると↓。




産卵開始時にはまだ(卵がつまって)大きかった腹は小さく縮んで、腹端にたっぷりあった毛束もすっかり抜け落ちている。
産卵開始時──産卵をともなう1層目の塗り付けはゆっくり行われ、それに比べ「被毛の上塗り」では活発に動いていたのは以前観察した通り(【フユシャクの産卵とその後】)。
産卵翌日──12月29日の時点で、卵塊の被毛コーティングはすでに完成しているようにも見えたが、それでも少なくとも大晦日まで3日「被毛の上塗り行動」を続けていたわけだ。


産卵とそれにともなう仕上げ(上塗り)は本能のシステムで制御されているはずだが……この♀では「仕上げ」の《終了スイッチ》が何らかの不具合(?)で入らないために、「上塗り行動」が継続し続けているのではないか?──などとふと思った。
フユシャク母蛾は、ヒトのように「仕上がったのを見て判断(終了)」しているわけではないのかもしれない。
例えば、腹端の毛が卵塊に触れている間は「上塗り行動」が継続され、毛がほとんど抜け「毛の接触感覚」が無くなると《(作業)終了スイッチ》が入る──というような仕組みがあったとしたら……腹端の毛の一部がうまく抜けきらなかった場合、「毛の接触感覚」がなくならないので、仕上げが完成しているように見える卵塊に「上塗り」をくり返すというエラーも起こりうるのではないか。
壊れたオモチャのように同じ行動を切り返すフユシャク♀を見て、そんな想像が拡がった。
それとも、「上塗り」が完成した後も、腹端を押し付けて「かためる」ような仕上げの行程があるのだろうか?
いずれにしても、♀にしては重労働だ。小さな体でよく働くものだと感心した。



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コメント

No title
あけましておめでとうございます。
今年も昆虫のこと、いろいろご教示お願いいたします。
No title
> 佛生山孝恩寺さん

学術的な知識は持ち合わせていないので、それが本当に正しいのかどうかは判らない事が多いのですが……とりあず、昆虫をみて自分なりに感じたり考えてみたコトを気ままに記していければと思っています。
今年も宜しくお願い致します。
No title
明けましておめでとうございます。
紋黄……確かにモンキーですね🎵
縁起が良さそうです🎵
今年も鋭い観察眼で書かれた記事楽しみです🎵
No title
> すぬーぴーさん

実は前記事の年賀図案を考えているときに、このモンキツノカメムシも候補に挙げていました。結局「アカガネサルハムシ」を使いましたが……。
今年も色々、感じたり考えたりしたことを記していきたいと思っています。
No title
あけましておめでとうございます。
年賀状を楽しく拝見いたしました。
元旦の虫たちの画像も凄いです。
今年も楽しませて頂きます。
No title
> ピンちゃんのママさん

きょう、ちょろっと見に行ってみたら、フユシャク亜科♀がまだ卵塊のところにいました。生きてはいましたが弱々しかったです。
今年もヨロシク。
ピンちゃんのママさんの記事も楽しみにしています。
No title
今年も昆虫楽しみにしています。また教えてください。ナイス!
No title
> 四季の風さん

今日はナナホシテントウの幼虫を見ました。成虫で越冬するものとばかり思っていましたが……実際に虫を見ていると「へえ!?」と思うことも多いですね。
今年も何か面白いコトを見つけ出したいと思っています。
No title
新年のご挨拶を申しあげます。

モンキツノカメムシ・・・の、「どこが、サルなんだろう?この背面の模様のどこにサルが隠れてるのだろう?」とジ~~~っと探し見入ってしまいました(笑)
モンキーでしたか!?(笑)
実に、素晴らしい発想ですね!!!

今年も、様々な考察、空見、空耳?を楽しませて頂きます様!
宜しくお願い申し上げます・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

前記事の年賀図案を考えていたとき、アカガネ《サル》ハムシの他に《モンキー》ツノカメムシも候補のひとつだったりしました(笑)。
今年も「解釈」と「着想」で虫見をしていきたいと思ってます。
No title
フユシャクの産卵は驚くばかりです。Σ(゚д゚lll);;

自分の体より大きいとはつゆ知らず・・・注意して観察してみます。
参考になりました。
No title
> まあささん

その後、このフユシャク♀は卵塊のそばにずっとたたずんでいるようです。
このあとはクロテンフユシャクの列状の卵塊なんかも見つかるようになるのではないかと思います。

イチモジフユナミシャクはそろそろシーズンも終わりといった感じで、シロフフユエダシャクが出てきました。

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