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小さなカミキリと大きなタマムシ

ヘリグロチビコブカミキリ・今季は早い!?

ヘリグロチビコブカミキリは僕にとって驚きに満ちたカミキリだ。僕は長い間(虫見を始めるまで)「カミキリ」といえばシロスジカミキリやゴマダラカミキリ等をイメージしていた。それを標準サイズと思っていたから、体長4mm前後の極小カミキリの存在は驚きだった。ヘリグロチビコブカミキリではさらに《冬に活動している》という点にも仰天した。僕はこれまで12月~3月の間しか見たことがない。そして極寒の時期にも平気で飛翔する姿を何度も目にしている。僕の中では、すっかり《冬の極小カミキリ》というイメージが定着していた。
去年の初個体を確認したのは12月5日(*)、あと1ヶ月ほどで、またヘリグロチビコブカミキリが見られる季節になるのか……などと思っていたところ、たざびーさんのブログでヘリグロチビコブカミキリの写真が紹介されていたのでビックリ。今年は発生が早いのだろうか? そう思って確かめに出かけてみると……いた!


今シーズン初のヘリグロチビコブカミキリは鉄柵を歩いていた。毎シーズン初個体を見たとき感じることだが、今回もやはり「小さい……」と実感。体長4mm前後のカミキリだが、体が細いので同じ体長のテントウムシやゾウムシなどに比べ、だいぶ小さく感じる。
とりあえず、とまっている状況がわかる引きの画を撮ってからアップショットを──とカメラを近づけるが、明るい背景で黒い小さな虫は撮りづらい。まして動き回っていれば、なおのこと……ということで、手こずっている間にあっけなく飛び去られ、アップショットは撮れなかった。
個人的には《冬のカミキリ》という印象があるヘリグロチビコブカミキリだが、僕が見た中では一番早い時期の出会いだった(11月に見たのは初めて)ので、不鮮明な画像ながら記録しておくしだい。

この時期最大級の甲虫ウバタマムシ



擬木ではヘリグロチビコブカミキリの他にも小さい虫がそこそこ見られる。テントウムシやゾウムシ、ハムシ、ハネカクシ……甲虫類も少なからず見られるが、どれが最小なのかはよくわからない。が、この時期に見られる最大の甲虫といえばウバタマムシだろう。成虫越冬するようで、この時期にもしばしば見られる。


ヤマトタマムシのようなきらびやかさはないが、しぶい味わいを感じさせる大型のタマムシ。前胸背や上翅の黒い縞の部分は隆起して立体構造の模様になっている。木目を浮き立たせた浮造り(うづくり)仕上げの民芸品のようで、ヤマトタマムシとはまた違った美しさがある。
ウバタマムシの体長は24~40mm。夏に見られるヤマトタマムシ(30~41mm)と互角の大きさで、タマムシの仲間の中ではかなり大きい部類──存在感は圧倒的だ。


直径20mmの1円硬貨よりはるかに大きい↑。昆虫が少ない時期に出会うと、ヘリグロチビコブカミキリ(3.7~4.8mm)とは逆に「でかいなぁ!」と実感する。ボリュームを体長の数字や体長比だけで想像するのは難しいので、今回であったウバタマムシと昨年撮影したヘリグロチビコブカミキリの「1円玉比較」の画像を並べてみた↓。


11月に入ってから見られた他の昆虫も少し…

極小カミキリを意識して擬木ウォッチ(ギボッチ)をしているときに、にわかに緊張を高めてくれるのがこの虫↓。


チャタテムシの仲間のようだが、長い触角と縦長のボディラインが、パッと見、極小カミキリに見えなくもない。動きは全然違うし、ヘリグロチビコブカミキリはもっと小さいのだが……。
擬木の上には小さな昆虫が他にも色々……。




日本のツノゼミの中では最もポピュラーなトビイロツノゼミ。5~6mmほどの昆虫で植物の汁を吸う。熱帯のツノゼミのような派手さはないが、ちょっと面白いルックスなので、見つけるとカメラを向けてしまいがち。
10月下旬に投稿した【ソンブレロ仮面ウシカメムシ幼虫ほか】の中でも紹介したシリジロヒゲナガゾウムシ♂がまだ頑張っていた。


別の場所にいた別個体↓


擬木ではカメムシも色々見られるが、人面風ということでオオホシカメムシにカメラを向けたところ飛翔。しかしすぐ近くの葉の上に降りたので撮ってみた↓。


カメムシでこの時期この界隈で見られる大型な種といえば……アオクチブトカメムシだろう。


アオクチブトカメムシの別個体↓。


アオクチブトカメムシは金属光沢がキレイなので撮ってみるのだが……例によってその輝きがうまく写せない。


大型の昆虫といえば、カマキリもそうだろう。このあたりではハラビロカマキリが多い。もうカマキリのシーズンは終わりに向かっている気もするが……。
「まだ頑張っている」感のある虫も少なくないが、「晩秋が旬」の昆虫も見られる。インパクトが強烈なケバエ幼虫集団も撮ってはいるのだが、今回は自粛。最後はキレイどころの蛾で──、


擬木にとまった晩秋の蛾・ケンモンミドリキリガ。緑~青系の蛾はきれいな種類が多い気がする。幼虫はヤマザクラなどの葉を食べるというが、桜の幹に止まっていれば、地衣類にまぎれてしまいそうな色&模様という気がする。


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コメント

No title
オオホシカメムシは頭を上にしても下にしても人面模様に見えますね❤
ここ数年ゾウムシは見ていないですね。
見れて嬉しいです。
No title
> すぬーぴーさん

カメムシの仲間は人面に見えるものが、けっこういますね。
「ジンメンカメムシ」というと外国産の種類になってしまいますが……日本産の人面カメムシにも、もっと頑張って(?)ほしい(笑)。
昆虫は、見ないときはけっこう見なくて、目にするときは頻繁に目にしたりしますね。
No title
こんばんは・・・

擬木上のドラマも、期待感、大!ですね・・・

近年の異常気象は、植物と共に虫の出現時期へも影響を及ぼしてるのでしょうか!?
こういった出現期の記録は、非常に貴重ですね!!!☆

それにしても、擬木を舞台に活躍する魅力的なスターさんが多いですね!!!
それを、見事に発見され撮影されるところ・・・
流石、素晴らしいですね!!!

なんとか、ツノゼミの仲間に出会ってみたいと思ってますが・・・
毎年毎回、思いだけで終わってます・・・涙
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

森林沿いの擬木や柵は、けっこう色んな虫が見られる観察ポイントですね。
極小昆虫もけっこういたりするのですが、小さくて動き回る虫はなかなか鮮明にとらえるのが難しくて敬遠しがちだったりもします……。
小さな昆虫で鮮明に撮れればおもしろいだろうなと感じる虫も時々いるんですけど……。

僕はあまりあちこち出かけず、近場の定番コースを歩くだけですが、その年によって昆虫の発生状況がずいぶん異なることもあるような。
今年はニホントビナナフシが少ないのではないか……という予感がしています。
No title
今期は甲虫に出会いがなくて、羨ましい限りです。
No title
> カメレオンアームスさん

とりあえず、こちらでは、虫見コースを歩けば、なんらかの虫には出会うようですが……期待しつつも、なかなか巡り会うことができない普通種も少なからずいたりします。
必ず出会えるというわけでもない……というのが、逆に出会えたときの喜びを大きくするという部分もあるかもしれませんね。
No title
今回も見たことのない虫ばかり、星谷さんの行く擬木にはドラえもんが隠れているのでは(笑)シロジリヒゲナガの触覚、感度良さそう!
No title
> skittoさん

この擬木は雑木林ぞいに続いていて継ぎ目に隙間があるので、越冬する虫や小動物などの人気物件(?)みたいです。「ドラえもん」は隠れていませんが、「どえりゃ~ええもん(名古屋弁:とても良いもの)」は隠れているかも?(笑)
No title
小さなカミキリは虫の寂しい季節に見られて嬉しいですね。
今年は早くから見られているようですね。
チャタテムシ、本当にカミキリに見えますよね~。
色の白黒の具合とか… 何回もだまされました。

どえりゃ~ええもん!うまいですね!
さっき駅で見て思い出したんですが、
多機能トイレを「滝のおトイレ」と聞き間違えたことがあります。
No title
> noriさん

ヘリグロチビコブカミキリは、今年は早いようですね。たざびーさんのブログで知って、僕も確認することができました。
擬木のチャタテムシは、ハッとさせれらがちですね……動いてるとそれとわかるんですが、じっとしているのが目にとまると極小カミキリかと期待してしまいます。
擬木ではゾウムシの類いも増え始めてきた感じがします。

「どえりゃ~ええもん」は昔、ラジオの深夜放送でDJの兵藤ゆきさんが紹介していたギャグで、確か「ドラえもんがポケットの中に持っているものは?」みたいななぞなぞの答だったように記憶しています。「ドラえもん」でその記憶が呼び起こされました(笑)。
「滝のおトイレ」──ウケました。ときどき水流の貧弱なトイレがありますが、それに対して、すごい勢いで水が流れてきそうな(笑)。
No title
昨日アオクチブトカメムシに似た大きめなカメムシを撮りました。
赤・茶色っぽいので違うかなと。
色は個体ごとに微妙に違うようですね。

ウバタマムシとかチビちゃんにも会ってみたいです。
検索すると星谷さんが良くヒットします。(^-^);;
No title
> まあささん

ブログ拝見しました。アオクチブトカメムシだと思います。今の時期に見かける個体は赤茶っぽい色合いのものが多いように思います。でも、浅い角度で見ると緑っぽく見えるんですよね↓。

●光沢亀虫マジック!?
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/36474790.html
No title
一昨日 昨日と ヘリグロ見たくて行ってきました が ヌル。
チョウがイマイチつまらない時期 またお邪魔しまーす。
そうそう 変換ミス つまらん→妻乱ってのが…。
No title
> 辺蟲憐さん

僕もこの時以降ヘリグロチビコブカミキリを見ていません。
あの辺りではフェンス沿いの木がけっこう伐採されているのですが、ヘリグロチビコブカミキリの発生木ではないかとみていたミズキが少なくとも2本切られているので、今季の擬木での発見率に影響があるのではないかと心配しています。

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