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陽だまりのカメムシ

11月のキマダラカメムシ

11月に入った市内の公園。コヒガンザクラがたくさん植えられているが、これがキマダラカメムシには人気があり、夏にはどの木を見ても、もれなくついている状態だった。それが今では大半が葉を落とし、閑散としている。ざっとながめたところ、枝がすっかり裸になった木にはキマダラカメムシの姿はない。それでも葉がいくらか残っているコヒガンザクラを探してみると、キマダラカメムシを見つけることができた。


「いない木」が多いが「いる木で」は何匹かみられた。別の木にいた別個体↓。


体にシミがあったり、触角や脚が欠けて疲れた感じの個体もいたが、吸汁しているものもいた。


キマダラカメムシは体長20~23mmと大きくてキレイなカメムシ。成虫は胸の腹面・幼虫は腹の背面からカメムシ臭(分泌液)を放つ。この悪臭はきつめで、夏に臭腺開口部を確認した時に指先に付けられたニオイは水洗いしただけでは落ちず(風呂に入って頭を洗ってようやく落ちた)。(分泌物による)指先のシミに至っては3日余り残った(*)。

キマダラカメムシは戦後長崎周辺から九州に広がったという外来種だそうで、僕が初めて見たのは2011年9月だった。Wikipediaによると2010年に東京都でも生息が確認されているらしい。
「ついに東京にも現れたか」と驚いてからわずか4年──今では市街地(平野部)ではすっかりおなじみの昆虫になってしまい、市内では最も多く見られるカメムシと言っても過言ではない状況だ。なぜか狭山丘陵(丘陵地帯)ではまだ一度も見たことがないのだが……今年は丘陵から100mほどしか離れていない桜でも確認しているので、来年あたりは丘陵地帯でも目にすることになるのかもしれない。

葉上のカメムシ

夏には大繁盛していたコヒガンザクラの大半が葉を落として吸汁に適さなくなったのか、客の数はだいぶ減った。店じまいした(?)コヒガンザクラから離れた(?)キマダラカメムシはどこへ行ったのだろう? そう思って、コヒガンザクラ周辺の植込みを探してみると、陽当たりの良い葉の上で日光浴している成虫が目にとまった。


樹皮についていると意外に目立たないキマダラカメムシだが、緑の葉の上ではむしろ鮮やかに感じる。この時期になると外温性の昆虫は陽だまりに出て活動体温を得ようとしがちなのだろう。陽当たりの良い葉の上には他にも色々な昆虫がみられた。その中で、とりあえずカメムシのいくつかを──。


この木はマユミだろうか? 陽当たりの良い葉の表面にキマダラカメムシの幼虫が出ていた。この木についたカメムシはまだ吸汁できそうだ。同じ木の別の葉では↓。


クサギカメムシ(13~18mm)も、よく見るカメムシで、キマダラカメムシを初めて見た人がクサギカメムシだと誤認することがあるようだ。パッと見、プロポーションはよく似ているが、キマダラカメムシの方が大きくてキレイだ。


同じ木(マユミ?)では常連のキバラヘリカメムシも陽のあたる葉の表面に出ていた。
公園の植込みではテントウムシなどの姿もあったが、テントウムシ風なカメムシも↓。


コブシの近くの植込みの葉の上にいたアカスジキンカメムシの幼虫↑は3齢だろうか。終齢(5齢)幼虫の姿も↓。


そして、この公園では初めてのウシカメムシ↓。


カッコ良いウシカメムシ同個体を角度を変えて──、


ウシカメムシは擬木の上で時々目にするが、木にいるところは(目立たないためだろう)あまり見た記憶が無い。今回は葉の上に出ていたから見つけることができたのだろう。
11月になって活動している昆虫の総数は(夏に比べて)だいぶ少なくなった気がするが、陽当たりの良い葉の上に出てくるものが増えたということでは、ある意味「見つけやすい」時期なのかもしれない。


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コメント

No title
こんばんは・・・

以前は、この時期目にするカメムシと言えば・・・
「クサギカメムシ!」でしたね!
ところが最近!
キマダラカメムシを目にする機会の方が増えたような?
(違うかな?)

そう言う私も!
最初、キマダラカメムシを観て!
「おっきなクサギカメムシ!」と想った一人です!

なかなかカメムシの綺麗どころに出会えてませんので・・・
↑のお写真をゆっくり拝見させて頂きます!!!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

クサギカメムシはギホッチ(擬木ウォッチ)コースでもよく見かけるのですが、僕も大きめの個体を目にしたときは「おっ!? ここにもついにキマダラカメムシが現れたか!?」と確認してしまう事があります。パッと見は似ていますね。

そちらでも、キマダラカメムシは増えている感じですか。
こちらでは丘陵地帯ではまだ見たことがないのに、平野部ではすっかり普通種です。
No title
まだまだ探せば随分いろんなカメムシがいるものですね。
先日キバラヘリカメムシをやっと見つけましたが、臭いは嗅がなかったなぁー。青りんごの香り??
No title
> nika4さん

カメムシもけっこう色んなのがいておもしろいですね。警告色なのでしょうが、キレイな種類も少なくありませんし。
キバラヘリカメムシは、言われてみれば青リンゴ系──という人が多いのではないかと思います。個体のそのときのコンディション(?)によって発するニオイの強さには差があるようですが。
No title
いやーカメムシの勢揃い、こんなにも集まるんですね!この中では、クサギさんとアカスジちゃんは撮影済みですが他はまだです。本日私は2種だけでした(笑)
No title
> skittoさん

他にチャバネアオカメムシの葉上日光浴(成虫・幼虫それぞれ)も撮っていて、ブログ用にトリミングしてキャプションをつけた画像も用意していたのですが、割愛しました。
他にも葉の上に出ていた昆虫は色々いたのですが……個人的な趣味で選抜したしだいです(笑)。
No title
キマダラカメムシはコヒガンザクラに付くんですか?
知りませんでした。
それにしてもよく見つけますね!
カメムシは意外と今の時期葉っぱの上で日光浴をするんですか。。。
マユミの葉っぱが大人気なんですね。
クサギカメムシは渋めですがよく見るときれいですよね!
No title
> noriさん

この公園と、少し離れた場所にある小公園ではコヒガンザクラがキマダラカメムシには大人気で、夏にはついていない木を探すのが難しかったほどです。この品種が好みなのか、あるいは苗木を植えた時期が近くて成長の度合い(サクラって成長の度合いで幹の表面の感じが変わりますよね)が頃合いで吸汁しやすいからなのか……。
キマダラカメムシは色んな種類の木で見られますが、こちらではサクラやハナミズキ、ホオノキに多い印象です。

先日は葉の上で色々な虫を見ました。活動体温を得るための日光浴だろうと思うのですが……こういう虫が増えてくると擬木で日光浴する虫も増えてくるハズ……とひそかに期待しています。
クサギカメムシは黒っぽいものが遠目にはキマダラカメムシに似ているんですよね。キマダラカメムシをキレイだと感じて、クサギカメムシも渋めだけどキレイだな……と感じるようになりました。

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