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身近な遭難でUMAと遭遇!?

山奥で遭難し、そのとき異形なモノ(妖怪・UMAのたぐい?)と遭遇した──という話は昔からよくある。
遭難というと人里離れた場所をイメージしがちだが、身近な所でも起こりうる。というより起き続けている。気づかぬ人が知らないだけだ。そしてこうした遭難による異形な存在との出会いもある。
ということで、僕が最近、「身近な遭難」で出会った異形なモノをいくつか紹介してみたい……。

身近な遭難《擬木遭難》&異形なモノとの遭遇

さて、ここでいう「遭難」とは、虫の遭難。枝から落ちて擬木の柵や欄干などに登ってしまい、そこから抜け出せなくなっている状態を僕は《擬木遭難》と呼んでいる。葉を食べる幼虫は、落下すると木の幹をよじのぼり「餌の葉がある《高い所》」を目指す。しかし間違って擬木を登ってしまうとやっかいなことになる。のぼりつめても餌(葉)はない。支柱のてっぺんまで登ってそのフチをぐるぐる回り、その先がないことをようやく悟ると、少し降りて水平の手すりを移動、次の支柱を登って同じ事をくりかえす……擬木の上をいくら徘徊しても目指す枝葉に到達できないことを虫たちは知らない。
擬木上には同じように落下して擬木に登ってきたクモやサシガメ、カマキリなどの捕食者たちもいる。《擬木遭難》は虫たちにとって生死に関わる災難で、「遭難」は決して大げさな言い方ではないだろう。

そんなわけで、雑木林沿いの遊歩道の擬木には、遭難中の様々な虫が這っていたりする。中にはギョッとするような異形な姿をしているものも……。


これ↑は【怪獣!?ドラゴン!?!UMAじゃない実在生物】で投稿した画像だが、先日も擬木で遭遇した。その時の画像がこれ↓。


何度であってもユニークな造型にカメラを向けたくなってしまう。


これはウコンカギバもしくはヒメウコンカギバという蛾の幼虫だろう。キアイを入れればドラゴンに見えなくもない姿は空目(そらめ)チックだが、和名も文字列空目しがちな危険な香りを感じる。「ウコンカギバ」を「う○こ嗅ぎ場」と誤読しないよう注意が必要だ。
この幼虫──頭部に一対の突起があって、これがちょっと猫耳っぽく、猫顔にも見える。猫顔のイモムシは意外に多く、個人的には猫顔幼虫はポイントが高い(いったい何のポイントだか……)。


猫顔もおもしろいが、この幼虫でまず目を引くのは、やはり背中や腹端に生えた何とも不思議な突起だろう。角度や形が変わるのでいちおう可変式の器官ではあるようだが……これにはいったいどんな意味があるのだろう? この突起があることで(昆虫食の)鳥が忌避するとか(鳥も異形を嫌うとか?)……身を守ることに何か役立っていたりするだろうか? 突起をたたんでいるときは枯れた植物片に見えなくもないから、隠蔽擬態の効果はあるていどあるのかもしれないが……隠蔽工作の器官にしては仕掛けが大掛かりすぎる気もする。あるいはやがてメタモルフォーゼするときに備えて養分を貯蔵しておく器官で、体を再構築する際にアクセスが良い資材置き場みたいな役割りでも果たしているのだろうか?
異形ともいえる謎めいた不思議な姿には興味を抱かずにはいられない。
次に紹介するイモムシも猫顔で背中に突起をもつが……この突起を猫のシッポに見たてて、キアイを入れれば《残像を残しながら移動するネコ》に見える……ハズ!?


という↑イメージを思い描いて見てみよう!


見えなかったとすれば……それはキアイが足りなかったのです、きっと……。
いずれにしても、ギンシャチホコ(蛾)の幼虫もユニークな姿をしている。


イモムシで緑色と茶色の配色のものは少なくない。緑色の部分は食植物の葉に溶け込み、茶色の部分は葉のフチの枯れた部分や枝に紛れて見える──配色の違う部分で体が分断されて認識されることで天敵に見つかりにくくなるという隠蔽効果があるのだろう。

次のイモムシは猫顔ではないし、背中に突起も無いが……その模様がふるっている。少し前にもネタにしたが(*)《長い髪をなびかせたスーパーヒロイン》に見えてしかたがないホソバシャチホコ(蛾)の幼虫↓。


個体ごとに描かれたスーパーヒロインの顔・表情に違いがあるので、見つけると、つい撮ってしまう。擬木のふちを徘徊していた個体↓。


スーパーヒロインとはおもむきが違うが、僧侶か地蔵のように見える空目昆虫@擬木↓。


アカシマサシガメは捕食性のカメムシ。カメムシというと嫌われがちだが、僧侶や地蔵に似ていると、ちょっとありがたい感じがしないでもない!?
そして、空目つながりで、擬木上の《赤い笑い》↓。


背中の模様が笑顔に見えるアカスジキンカメムシだが、先日、擬木上で見つけた個体は黒かった。アカスジキンカメムシに黒化型があることは知っていていつか見たいとは思っていた。部分的に黒い個体は何度か見たことがあり、形成過程の部分的不全で黒くなることもあるのではないかと思っているのだが……この個体は「ほぼ全身黒い」。ただ、頭部付近に緑が残っており、「(遺伝的な欠陥で?)緑が作れない」わけではないらしい?
これが遺伝的な要因による黒化型なのか後天的な発達不全(?)による黒化なのか……よくわからない。


ちなみに、スタンダードなアカスジキンカメムシはこんな感じ↓。


身近な所に未知との遭遇を期待し、不思議を発見するのが醍醐味──そう思って虫見をしているのは僕だけではあるまい……。


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コメント

No title
虫たちの世界、良く観察すると凄いですね。 「ナイス」
No title
ドラゴンの幼生とコビト猫に遇ってみたいですね。
これから擬木を良く見ます。
アカスジキンカメムシも今年は全く遇えません。
No title
> 東北の温泉バカさん

注意して見ないと気づかないことも多いですが、よくみると「へぇ!?」と思うような発見があって面白いです。
No title
> nika4さん

キレイな虫や形・模様がユニークな虫は、出会うとテンションが上がりますね。
こちらの擬木では、けっこう色々な昆虫が見られ、良い虫見ポイントとなっています。
No title
こんにちわ~!
ユニークな幼虫ですね☆.。.:*・
出会ってみたいですヽ(*´∀`)ノ
私には見つけられないでしょうね!
('∇^d) ナイス☆!!
No title
> kaneo93さん

ホソバシャチホコは最近も何匹か見ているので、雑木林で注意していれば見つかるかも?
枝や葉にとまっていると見つけにくいですが、壁や塀・柵・自販機などの人工物に止まっている虫は見つけやすいかと。
No title
怖がりの私に耐えられる記事であろうか?
不安と共に、こっそり覗き込む(異形な・・・異形な・・・虫!)
「やっほ~~~い!」

こんな姿の幼虫を目にできれば、血流が一気にさかのぼること間違いなし!
まだ目にしたことがない芋虫達!
こんな素敵な出会いには!
「遭難してるであろう擬木!」を捜索するに限るのですね!
教えて頂いて有難うございます!
今年こそ!素晴らしい出会いを果たしたいものです!!!☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ユニークな虫の姿を見つけるとテンションがあがりますね(笑)。
ギホッチ(擬木ウォッチ)をするなら、強風のあとなども狙い目かもしれません。
台風などの翌日は枝や葉といっしょに落ちた虫などの擬木遭難者が増えがちですから。
これから落葉とともに落ちた虫が這い上がってきたり、落葉で陽が射すようになってくれば、そんな擬木に虫が来ることもあるように思います。
No title
コメントが妙にピッタリでいちいち「うんうん」と思ってしまいます。
ネコ顔をバッチリ((ヾノ・∀・`)ムリムリ)撮りたいです。
No title
こんばんは♪
もう少しドラゴンの生態を観察したかったのですが(^_^;)
今夜、蛹化してしまいました(^o^)
No title
> まあささん

ユニークな虫自体も面白いのですが、それを見てどう感じたのか(どう面白かったのか)も含めて記してみたしだいです。
猫顔のイモムシって、けっこういるんですよね。
No title
> キヨカズさん

キヨカズさんが撮られていた幼虫はけっこうボリュームがありましたもんね……あれは蛹化寸前だったんですね。
今回紹介した蛾(幼虫)はいずれも成虫は撮った記憶がありません(ギンシャチホコは繭が面白いので時々撮りますが)。ついユニークな幼虫の姿ばかり撮ってしまいがちです……。
No title
擬木侮るべからず。これからは注意して見ることにします(^_^)
No title
> skittoさん

擬木は意外に良い虫見ポイントなんですよね。僕の虫見コースにある擬木はジョイント部分に隙間があって、越冬昆虫なども利用しているようです。
No title
ドラゴンの幼虫はすごい!!
これはゴミとして見落としそうです!
成虫はどんなの?って調べたら、けっこう普通でした。
蛾の幼虫はおもしろいものが多いですね!!
No title
> ピンちゃんのママさん

蛾は成虫のバリエーションも豊富で、アケビコノハみたいな擬態名人など見どころのある種類も多いですが、幼虫のバリエーションもすごいですね。
成虫はスルーしがちな地味な姿なのに、幼虫は見つけるとがぜん撮りたくなる種類も少なからず……。シャチホコガもそうですが、ウコンカギバなども幼虫のユニークさが目立ちますね。
No title
蛾の幼虫も面白い子がいっぱいですね。
説明が面白くてニコニコしながら楽しく読みました。
蛾の幼虫はアケビコノハやスズメガぐらいしか分からないです(*^_^*)
No title
> みゆきさん

昆虫というと「成虫」を思い浮かべがちですが、「幼虫」もなかなかあなどれないですね。とくに蛾の幼虫はユニークなのが多い気がします。

スズメガの幼虫は尻の突起(特にセスジスズメあたり)を見ると、「あれは実はリモコンのアンテナで、近くで小人がコントローラーを操作しているのではあるまいか?」なんて想像してしまうことも(笑)。

アケビコノハの幼虫はこんなネタ↓にしたこともありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/33281115.html
No title
あはは。。。
リモコンのアンテナで大笑いしちゃった。
アケビコノハの記事も見て、面白かったです(*^_^*)
No title
> みゆきさん

昆虫はフシギに感じるコトが多く、想像力(妄想力)が刺激されます(笑)。
こちらこそ、よろしくお願いします。

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