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きらめくセモンジンガサハムシ

金ピカなセモンジンガサハムシ@擬木



擬木で小さな虫がキラリとかがやくのが目にとまった。背中に金色のX紋──セモンジンガサハムシだった。


体長5.5~6.5mmと小さな昆虫で、全身金色というわけでもないのだが、意外に強くきらめく。食植物であるサクラの葉の裏についているのを見かけことが多い↓。


葉の裏にとまっているときは逆光になるため、あまり光っては見えないが、擬木にとまっていたセモンジンガサハムシはゴールドの輝きが美しかった。


和名の「セモン」は「背紋」だろう──背中の隆起した部分が「X」に見える。「ジンガサ」=「陣笠(じんがさ)」は、《昔、下級の兵が戦場でかぶとの代わりにかぶった笠(かさ)》のことだそうだ。


「背紋」に特徴のある「陣笠(じんがさ)」の形に似た「ハムシ(葉につく虫)」ということで【セモンジンガサハムシ】──わかりやすいネーミングだが、呼び名としては少々長い。そこで個人的には「背紋GX(Golden-X)」と短縮愛称で呼んでいる。


背面を覆う丸いドームはアリなどの敵から身を守るシールドなのだろう。触角や脚をひっこめて葉の表面にはりつけば敵をシャットアウトできる。シールドのフチが透明なのは、敵影を察知できるように視界を確保するためだろう。丸いボディラインもユニークだが、「金(光を反射する)部分」と「黒(光を吸収する)部分」、さらに「透明(光を通す)部分」を兼ね備えているのがおもしろい。






この個体は何度か翅を広げてはばたくしぐさを見せたが、筋肉が充分に温まっていなかったのか、故障していたのか、飛び立つことができずにいた。
そうして擬木の上を歩き回っているうちに、小さな赤いダニらしきものを拾ってしまった。








ゴールドの輝きが魅力の【セモンジンガサハムシ】だが、実物のキラキラ感を写すのは難しい。画像にするときらめきが目減りしてしまいがちなこともあってか、時々やや地味な【イチモンジカメノコハムシ】と間違えられている。この2つは標本写真の図鑑で見ても、とてもよく似ているのだが、実物を見ると、その印象にはけっこう違いがある。


パッと見た印象では、まず大きさが違う──イチモンジカメノコハムシが体長7.5~8.5mmなのに対し、セモンジンガサハムシは5.5~6.5mmと小さい。そして輝きが違う──セモンジンガサハムシの方がキラキラしている。
画像で見比べるときは、触角も見分ける手がかりになるかもしれない。イチモンジカメノコハムシの触角は黒い部分が多い。

ついでに、擬木でみかけたもの…



ゴマフカミキリ↑。セモンジンガサハムシを見た日に擬木で2匹みかけた。


ヒメヒゲナガカミキリかと思ったら、小ぶりのキボシカミキリだった↑。普段見ている同種に比べて意外に小さかったのでカメラを向けたが、すぐに飛び去ってしまった。


昆虫ではないが……アオダイショウの幼蛇。しばしば見かけるヘビだが、幼蛇には「はしご模様」があって、これがしばしばマムシの銭形模様と間違われて退治されたりすることがあるようだ。
マムシの瞳孔がネコの眼ように縦長なのに対し、アオダイショウ幼蛇の瞳孔は円形。全体の印象もアオダイショウ幼蛇はマムシに比べてスマートだ。


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コメント

No title
ゴールドの輝きをを見た目に近い色に表現するのは「難しい」に尽きます。ましてや小さな虫至難の業ですがコンデジデここまで色と輝きが出ているのに驚きました!Xエンブレムもお洒落ですが、横から見たジンガサ、白紙撤回された競技場の形に似ています(笑)
No title
> skittoさん

光沢昆虫はホントにその美しさを撮るのが難しいですね。さらに小さくて立体的な虫はクリアに撮るのが難しい……それでも、キレイだったので撮ってはみたのですが、やっぱりパソコン画面で見てガッカリ……投稿したものかどうか、ちょっと迷いました。
もっと明るいところで撮れば、もう少しくクリアに撮れたのではないかという気もするのですが、若干暗めの方がゴールドのきらめき感はでるのではないか……と試してみたしだいです。
金ピカ感はいくらか出た感じもしますが、もう少し鮮明に撮れなかったものか……と凹んでいます。
No title
カメノコハムシ類が翅を開いた姿、飛ぶ姿を見たことないです。重そうで、とても飛ぶ姿を想像できませんね。金色の輝きが良く写せていると思います。ナイスです!
No title
> nika4さん

ジンガサハムシやセモンジンガサハムシは撮影しようとして(あるいは撮影中に)よく飛んで逃げられ、悔しい思いをすることがあったので、コメントを拝読して意外に感じました。
でも、言われてみれば確かに「見た目」はあまり飛ぶのに適した形ではないような感じがしますね。
ドーム型のシールドにミがつまっていれば重そうですが……実際の腹のボリュームは普通のハムシと変わりないような感じです。
今回、あまり鮮明な画像が撮れませんでしたが、「金色の輝き」が少しでも伝わったのであれば嬉しく思います。
No title
こんにちは・・・

割れたジンガザの様な翅を開く瞬間のお写真に、食いつき見入ってしまいました。
そこに付く赤い小さなダニにも目が行ってしまいます・・・
このお写真を観ても!生物にとって、飛翔のタイミングを逃すことが自分の不利につながることが容易に分かりますね!
飛翔の瞬間(?)の珍しいところが観れて幸いです!

・・・私、アオダイショウの黒化型(この辺りでは、カラスヘビと呼んでます)はよく目にするのですが・・・
この(はしご模様)の幼蛇は、目にしたことがありません・・・
瞳孔の違いまであるのですか!
・・・どちらかと言いますと、円形の方が可愛く観えるのですが・・・(笑)
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

この個体はうまく離陸できずにいたので(何度も翅を開いてやりなおしていたので)翅を開くシーンを撮ることができました。
擬木には飛べない虫・幼虫などが登ってくるのですが(僕は「擬木遭難」と呼んでいます)、飛翔できずにいる個体もよく見かけます(とりあえず一番高いところに登りつめて飛ぼうとするんでしょうね)。

ヘビは模様がハッキリしているのはわかりやすいですが、黒化型の個体は見分けるのが難しそうですね。
こちらでは小さな黒っぽいヘビを見かけることがありますが、たいていヒバカリの幼蛇です(首に模様があるので見分けやすいですが)。
シマヘビも幼蛇は成体とはまったく違うデザインなのですが、この幼蛇は瞳孔が縦長で、ちょっとキツイ顔に見えます。
アオダイショウの幼蛇は瞳孔が丸いことも含めて「可愛い顔」の部類に入ると思います(笑)。
No title
さきほどはどうもでした~。
セモンジンガサハムシのぱかっとシーン、いいですね!
飛ぶ瞬間て、見たことないような… あっても記憶にないような気がします。
カメノコハムシとジンガサハムシの仲間は、何度調べても名前を覚えられません。。。

擬木の上でのびーる蛇、アオダイショウの幼蛇ですか。かわいいですね!
こんなところで日向ぼっこでしょうか。。。
No title
> noriさん

セモンジンガサハムシは、キラキラ感に魅かれて撮ってみたのですが……やはりなかなかキレイに撮れませんね……。
昆虫は、撮った時にそのつど名前を確認しているにもかかわらず、次のシーズンになると、出会っても名前が出てこないものが多いです……。

アオダイショウの幼蛇は可愛いですね。ヘビは時々見かけるものの、全身がキレイなポーズで撮れる状況って意外に少ないんですよね。この時は擬木の支柱の上から移動を始め、いい感じで伸びて全身が見渡せる状況になったので撮ってみました。

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