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アカスジキンカメムシの臭腺開口部

アカスジキンカメムシはどこからニオイを放つのか



市内の公園でコブシにアカスジキンカメムシが発生していた。この画像↑には成虫(青円)1匹とアカスジキンカメムシ幼虫(黄円)が3匹写っている(よくみるとミナミトゲヘリカメムシの幼虫の姿もある)。


1枚目の画像と同じ個体↑。アカスジキンカメムシは何度もとりあげてきたが、成虫のニオイを発する孔──臭腺開口部(臭腺開孔部)はまだ確かめていなかったので、見てみることに。カメムシ成虫の臭腺開口部は腹面にある。




これまで気にかけたことがなかったが……あらためて腹面を見ると、金ピカに輝く部分があって意外にキレイ。ピンセットではさんで撮影してみたが、宙をかく脚がジャマして上手く撮れていなかった……ということで、指でつまんで再挑戦……。




胸にある溝の内側から臭腺で作られた液を分泌するのだろう。撮影中にはカメムシ臭が漂い、指にもニオイはついたが、さほど強いものではなかった。指につけられたニオイも比較的短い時間で消失した。
成虫の臭腺開口部を確認したので、幼虫の臭腺開口部も見てみる↓。


コブシの実を吸うアカスジキンカメムシ幼虫↑。カメムシの幼虫は背面に臭腺開口部がある。
同じ木にはステージの違う幼虫↓と成虫が混在していた。



アカスジキンカメムシと同じコブシで発生していたミナミトゲヘリカメムシ↓。


名前にもあるが、肩(前胸ふち)の《トゲ》が目立つ。


アカスジキンカメムシよりも個体数はずっと多かった。じつは8月下旬にこの木で若齢幼虫が大量に発生しているのに気がついていたのだが、その時はキバラヘリカメムシだと誤認していた。ミナミトゲヘリカメムシの若齢幼虫は、キバラヘリカメムシと、ちょっと似ている(キバラヘリカメムシは幼虫時代から脚に白い部分=ニーハイブーツもようがある)。


キマダラカメムシの臭腺開口部



同公園内ではキマダラカメムシ(*)↑も多い。アカスジキンカメムシとの比較でキマダラカメムシの臭腺開口部もあらためて撮ってみることに。


成虫は腹面↑に、幼虫は背面に↓臭腺開口部がある。


アカスジキンカメムシに比べ、キマダラカメムシのニオイは強い(経験上)。ということで、今回は触れずに撮影した。
キマダラカメムシは公園内の多くの木で見られるが、サクラに多い。大型でキレイなカメムシだが、サクラの幹についていると意外に目立たなかったりする↓。


この界隈でキマダラカメムシを初めて見たのは2011年だったが、今では最も多く見られるカメムシとなっている(※丘陵地帯ではまだ見たことがない)。


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コメント

No title
鼻が悪いのかアカスジキンカメムシなど大型のカメムシは臭いを感じたことが有りません。
臭いを出す部分有りますね。
今回も勉強させていただきました。
キマダラカメムシを探しに出掛けてみます。
No title
> 市川さん

アカスジキンカメムシやアカスジカメムシのニオイは強烈というほどではないですが、何度か経験しています。
以前飼っていたフェレットがアカスジキンカメムシの幼虫を踏みつけて足の裏がカメムシ臭くなった──なんてコトもありました。

キマダラカメムシは交通量の多い都市部の並木(サクラやハナミズキなど)から広がっていそうな気もします……丘陵の緑地ではまだ見たことが無いんですよね。
No title
こんばんわ~!
アカスジキンカメムシ、綺麗な色をしてますね。
カメムシでも種類が多く~綺麗な色のカメムシも多いですね。
辛夷の葉にいるんですか、探してみますね。
('∇^d) ナイス☆!!
No title
こんばんは・・・
アカスジキンカメムシの背面側の美しさは、噂に聞いてはいましたが、腹面側のチラッチラッと輝く美しさにも心引かれるところがありますね!
成虫の臭腺開口部の明瞭なお写真と幼虫の臭腺開口部の明確なお写真を興味津々にじっくり拝見させて頂きました・・・

・・・カメムシの種によって、臭いの違いもあれば、その威力、量?も異なって来るのでしょうかね?・・・

美しいカメムシに魅了されると同時に・・・
キマダラカメムシの様な場所によっては、非常に見付けづらい(同化を想わせる)カメムシにも心引き付けられました・・・
今回も、様々な事を学ばせて頂きました!!!☆・・・
No title
> kaneo93さん

アカスジキンカメムシは、色々な木でみつかります。ミズキやトウカエデなどでも見かけます。今回はコブシの実を吸っている個体もけっこういました。
実を中心に探すと見つけやすいかもしれません。
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

アカスジキンカメムシは背中から見たキレイな姿が印象的ですが……今回ひっくり返してみたら、腹側も意外にキレイだったことに驚きました。
「カメムシ=くさい」という印象は子どもの頃からあったのですが、「そのニオイをどこから出すのか」ということは、つい最近までよくわからずにいました。

カメムシは姿も色々、ニオイも色々あるようですが……種類によって臭腺開口部もけっこう違っているものだなと感じています。
アカスジキンカメムシ成虫は大きいですし、臭腺開口部も判りやすくて確認しやすい気がしました(幼虫は黒っぽいのでちょっとわかりにくいですが……)。
No title
カメムシのお腹側をこんなにマジマジ見たことがありませんでした。
お腹の方までこんなに輝く部分があったとは!
臭いは種類によって色々なのですね。でも、やっぱり、さわれないかも…。
No title
> ねこおばさんさん

僕も背中側からはよく見ていたのですが、今回、成虫の臭腺開口部を確認するためにひっくり返してみて「へぇ!」と思いました。背中とはまた違う──金ぱくをあしらったかのような輝きが意外でした。

カメムシはニオイも色々で……キバラヘリカメムシの青リンゴ系の匂いは意外でした。
No title
アカスジキンカメムシ、蒔絵のような・・・、何か工芸品のようです。
No title
> skittoさん

背面とはまた違った味わいがあって、ちょっと「へぇ!?」でした。
ふだん見えない腹面に金ぱくを貼り付けたかのような輝きがるとは……。
No title
お早うございます。

貴重な観察記録を見せていただき有難いです。
一昨日終齢幼虫は撮れました。
成虫を期待して徘徊します。
No title
> まあささん

終齢幼虫がみつかったのなら、その周辺で発生していそうですね。
こちらでは、成虫の割合がまだ少なく、終齢幼虫が多かったので、5月に続いて羽化シーズン(?)初期なのかもしれません。
これから成虫に出会えるチャンスは増えてくるのではないでしょうか。

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