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髪はなぜ伸び続けるのか?

ヒトの髪はなぜ伸び続けるのであろうか?

髪が伸びてくると目にかかり、うっとうしいことこの上ない。夏は暑苦しいし、わずらわしいのでカットする。これまでに何度も・何度も・な~んども切っているのに、それでも性懲りもなくまた伸びてくる髪がうらめしい。
何かを「得る」ためにお金や時間を使うのは意味のあることだ。しかし、用も無いのに伸びてくるジャマな髪をただ「捨てる」ために、散髪代や時間をとられるのはなんとも理不尽でフラストレーションを感じる。
《非生産的》な散髪に時間やお金を費やすのがバカらしくなり、最近は電動バリカンを使って自分でカットしている。アタッチメントで毛足の長さを調整することができるので、僕は10mmの設定にして丸刈りにしている。髪がのびてきてうっとうしくなると電動バリカンで毛足10mmにカット──これを僕は「省エネカット」と呼んでいる。頭を洗ってもすぐ乾くのが爽快だし、シャンプーの節約にもなる。ドライヤーは不要だし、整髪コストもかからない。このあっぱれな電動バリカンには「省エネカッター」の称号(?)を与えている。


省エネカッターを使うようになってからは散髪はお手軽になって、その負担はいくらか軽減した。
昨年の夏には、うっかりアタッチメントを装着し忘れ、はからずしも毛足0mmの瀬戸内寂聴カットになってしまう……なんてアクシデントもあったが、これもスーパー省エネカットということで。
スーパー省エネカットから、すこし毛が生えてきたところ↓。


しかし、これだけカットしても、雑草のごとく再生してくるのだから、頭髪おそるべし……。
適当なところで成長がとまってくれればいいものを……省エネカットするたびに思わずにいられない。

ヒトの頭髪は、どうして、のび続けるのであろうか?

ふつう動物の被毛は適度な長さで安定する。犬・猫・フェレットなど動物を飼ったことがある人なら、彼らの被毛が手術等で剃られてもすぐに通常の長さに生えそろうことを知っているだろう。
なのにヒトの頭髪は放っておけば必要以上に伸び続けるというのが、なんとも合点がいかない。
個々の髪の毛にも寿命があるので永遠に伸び続けるというわけではないらしいが……それにしても放置した場合の髪の長さは他の動物と比べて尋常ではない。
頭髪は生え放題だというのに、その一方ヒトの体の大部分では他の動物のような被毛がほとんどない丸裸状態……このアンバランスはどう考えたっておかしい。他のサルと比較しても異常なことは明白だ。

いったいどうして、こんなコトになってしまったのか?

頭髪は大事な頭を守るためにある──みたいな話を聞いた事があるが、タガが外れたように伸び続ける必要はないだろう。他の獣の被毛同様に適当な長さにとどまるのであればその説も納得できるが、伸び続ける意味が分からない。髪が長くなれば目にかかり視界が悪くなるし、ノミやシラミ・ダニなどの寄生虫も付きやすくなり不衛生だ──生物学的(?)に考えて、デメリットはあるがメリットが思い浮かばない。
もし「頭を守るため」に必要だというなら、「体を守る」ための被毛だってあってよさそうなものではないか。
体は丸裸なのに頭の毛だけが伸び続けるというのは納得がいかない。

ヒトの体に被毛がないことについては、かつて水に入るような生活をしていた時期があったからだとか、幼形成熟だからだというような説(人類ネオテニー説)もあるようだが、それでは頭の毛だけが伸び続けることの説明がつかない。

ヒトは過剰に伸び続ける髪を定期的にカットして破棄するというムダなことをくり返しているわけだが……かと思えば、髪が薄くなってくると、今度は逆にあわててカツラをつけたり育毛・発毛にハゲんだりするのだからワケがわからない。




そういえば頭髪同様に伸び続ける男性のヒゲ──これも多くの人が手間ひまかけて剃り続けている。人生の中で要すヒゲ剃り時間だって累計ればバカにならないだろう。
《散髪もヒゲ剃りも、非生産的な浪費だよなぁ》──そう感じてしまうのは僕だけであろうか?

ヒゲは男性に特有な特徴だから生物としては性的な指標の意味があるのかもしれない。「髭がある方が女性にモテる」というわけではなく「オス同士の闘争行動(威圧効果)」的な意味があるというような記事を読んだ記憶がある。

頭髪も多くの人にとってファッション・アイテムの1つ──髪をいじることもオシャレの1つだということを考えれば、生物学的(?)には性的指標(ディスプレー)に帰属するのかもしれない。しかし、だから頭髪が伸び続けるようになったというより「頭髪が伸び続ける」という現象が先にあって、その結果それが性的な指標に使われるようになったと考えるのが自然な気がする。

それでは、どうして頭髪が伸び続けるようになったのか……?

ここから先は、科学的な根拠のない妄想的想像になるが……、
他の動物と比べて《異常に「頭髪が豊か」なこと》と、《異常に「体毛が貧相」なこと》には何か関係があるのではないか──と無知な僕はひそかに考えている。
2つの《異常》は、ともに毛に関することなのだから、関係があるのではないかと想像するのは、そう不自然なことではないだろう。
頭髪も被毛も体表面をおおう毛いうことでは同じ。共通するシステム(?)が働いているのだろうというのが、前提の想像である。

一般に動物の被毛が適当な長さに保たれているのは、成長促進(アクセル)と抑制(ブレーキ)の働きがあって、これを制御するバランス機構のようなものが機能しているからだろう(と想像)。

動物の被毛は短く刈ってもやがて再生し適度な長さに生えそろう。新しく生えてきた被毛が適当な長さで成長が止まるか、適当な長さになると脱落することで全体の長さが保たれているのだろう。

本来、被毛はこうしたアクセルとブレーキのバランスで「ちょうどいい長さ」に保たれていたとする。
ところがヒトの場合、何らかの理由で頭部分の抑制(ブレーキ)が壊れた。そして髪が必要以上に成長し続けることになってしまった……これを受けてバランス機構が働き、抑制(ブレーキ)指令がより強く発令されることになるが──その指令が抑制(ブレーキ)が壊れた頭髪には効かず、体毛だけが抑制されてしまった……。

あるいは逆に頭以外の体の部分で被毛の成長促進(アクセル)機能に不全が起こり、生えてこなくなった……それでバランス機能が働き、より強い成長促進(アクセル)指令を発令し続けることとなり、その結果、指令を正常に受けることができた頭髪のみが伸び続けるようになってしまった……。

ヒトの異常ともいえる「髪と体毛の関係」については、そんなバランス機構──ホメオスタシス(均衡維持)が絡んでのことと考えれば、説明がしやすいのではないか……などと想像してみたしだい。しかしこの珍説(?)はもちろん「頭の体操」的な解釈遊び。ホントのところは、僕にはわからない。

ホントのところは判らないが……牙が皮膚を突き破って伸び続ける《バビルサの牙》と《ヒトの髪》は、やっぱり異常だと思う……。
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コメント

No title
人の頭髪、不思議ですね。
最近は歳と共に前頭部が若干ですが薄くなった程度ですが(^_^;)
若かりし頃は手入れは大変でしたがリーゼントでした。
また、床屋に行くのが面倒くさく後ろ髪を束ねていた頃もありました。
スキンヘッドの経験もありますが、あれは逆に毎日の手入れが大変でした。
仕事柄、髭が伸ばせない事に反抗して揉み上げを伸ばした事もあります。
No title
> キヨカズさん

ヒトにとっては当たり前のコトとはいいながら……髪が伸び続けるのはフシギですよね。髪はボーボー・体毛は貧相……宇宙人が地球人をみたら、いったいどう思うだろう……なんて想像してしまいます(笑)。

スキンヘッドはキープするのに逆に手間がかかるんですね。
去年、瀬戸内寂聴カットにしたときはTシャツを脱ぎ着するさい、マジックテープ効果(?)で頭が布に引っかかり首がもっていかれそうになって、「お年寄りには危険なカットだな」なんて思ったものでした。
No title
(笑)(笑)(笑)・・・「失礼」

あ~~~(涙)真夜中に、大いに笑わせて頂きました・・・
(因みに、↑の2枚目のお写真は、ご自分でお撮りに成ったのでしょうか?)

・・・ショートカットの私も、もう少し髪が伸びるスピードが遅ければ経済的にも助かるんだけど・・・と、よく思います・・・

人の体毛は、服を着用する事にも関係してるのでしょうか?
以前、美容師の方にお話を伺った時!
「帽子を着用するお仕事の方は・・・後に○げる場合が多い!」と聴いた事があります。
帽子によって頭の血流を押える事が、髪を傷める(生え辛く)させる原因に成ってるそうですが・・・(真実は定かではありません)
・・・それにしても・・・
どこにでも疑問や不思議が転がってるものですね・・・
それに対して、色々お考えに成る姿勢・・・
今回も勉強させて頂きました・・・☆
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

2枚目のスーパー省エネカット(瀬戸内寂聴カット)は、お察しの通りセルフィーショットです。まあ、こんなヘアスタイルも、もうないだろうということで。
自分で自分を撮影するのはミラクル☆スター以来です(笑)。

帽子を着用してる人はハg……もとい、タケコプターがつけやすくなる──というようなウワサは僕も聞いた事があります。真偽の程は僕もわかりませんが。

「いったい、どうして?」と疑問に思うと、いちおう筋が通る解釈を考えてみないと気になって仕方がありません。その解釈が当っているかどうかはまた別の問題ですが……とりあえず自分が納得できるシナリオが必要なようです。
No title
おはようございます。
このバリカン息子が小さい頃、使ってました!
クリクリ坊主の画像は星谷さんご自身ですか!
No title
> kaneo93さん

電動バリカンは独りでも使えるものなのか、当初不安もあったのですが、使ってみると案ずるよう産むが易しでした。
昨夏はこのバリカンを頭に走らせたところ、いつもより豪快に髪が落ち、頭の地肌が露出して「あれ?」……と思ったら、アタッチメントを付け忘れてました。
画像はその数日後の僕の頭です。
No title
考えると不思議ですね🎵
長い歴史で、服を身に付けることが影響しているのでしょうか?
体毛で温度、弱点の保護の役割が減り、皮膚呼吸、汗による放熱の方が重要になったのでしょうか?
頭はやはり脳を守るた毛の量は減らなかったのかも。
でも延び続けるのは不思議ですね🎵
No title
> すぬーぴーさん

服を身につけるようになったのは被毛がなくなったからではないかと思っています。他の動物のように被毛があれば服は必要なかったのではないかと。
服を必要とする事が発端で手先が器用になり脳が活性化するなんてことはあったかも?
いずれにしても、伸び続ける髪と貧相な体毛は、他の動物と比べてヘンですよね。
No title
毛髪の話尽きませんね、ちなみに私は若い頃から減少傾向で、勤めを辞めてから「無駄な抵抗は止めよう!」と以来寂聴カットです(笑)。頭髪はおでこから後頭部にかけ地球の黄道のように、上部は女性H(エストロゲン)下方は男性H(アンドロゲン)で発毛支配、一般的に年齢と共に女性Hが減少となります。体毛については推測の域を出ませんが、二足歩行→手を使えるようになる→狩りをする→毛皮で寒さを凌げるようになる→結果グレートジャーニーと唯一人間だけが毛がなくとも地球の全ての環境に生息できるようになったのではと思います。
子供電話相談室で、約20万年まえアフリカからスタートしたグレートジャーニー、動物の中で人間だけ人種の1種、全て兄弟姉妹(何かで聞いたような)「仲良くしましょう」と言ってました(笑)長文僭越恐縮m(_ _)m
No title
> skittoさん

発毛・脱毛にホルモンが関係していることはわかるのですが、「どうして、こんなバランス(アンバランス)になってしまったのか?」という点がさっぱり解りません。ほ乳類でも水棲もしくはかつて水棲だった種では被毛が退化(?)したものがいるようですが(それで《ヒトもかつて水に入るような生活をしていた時期があった説》がでてきたのでしょうが)、やっぱり髪だけ伸び続けるのが不思議です。

ミトコンドリア・イブ説は「たった一人の女性から全人類が生まれた」ということを示すものではないそうですが、ゴールデンハムスターは全て、1930年にシリアで捕獲された1匹の♀とその12匹の仔の子孫だそうです。
No title
こんばんは。ブログへのご訪問ありがとうございました。

読み応えありますですねー!素晴らしいです。髪の毛の疑問は盲点でした!でもすみません、夜中に爆笑してしまいました

全人類の永遠のテーマの一つにハ○を治す薬ができたらノーベル賞ものらしいですが即効薬は未だに発明されていない模様です。世の男性を悩ませているこの大きな問題が解明される日はいつなのか?

原人類で体毛ボーボーな時期もあったので逆にいつから体毛無し無しになったのか?火を使うようになったから暖の取り方を覚え無し無しになったのか、無し無しになったから火を使うようになったのか?

悩みだしたら眠れんです。

星谷様のブログで又お話を聞かせて頂きたいです。
No title
> 宝塚あんこさん

フザケたハナシにおつき合いいただき、ありがとうございます。
怠惰なもので、散髪のたびに「どうして人間だけ、こんな面倒なコトをしなきゃいけないのか」とぼやき、こうした妄想(?)を展開するようになってしまいました。
ホント、悩みだしたらキリがないです(笑)。

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