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アオクチブトカメムシの輝き

アオクチブトカメムシの輝き再び&縁の色違い



前の記事の最後に付録的に紹介したアオクチブトカメムシ↑。金属光沢の背中も美しいがその翅のわきにのぞく腹の縁──《黄色地に緑色》の模様もオシャレな感じがする。そのオシャレな腹縁の色違い個体↓がいたので、あらためて取り上げてみた。


翅のわきにのぞく腹の縁が《赤地に青》の個体↑。カラーコーディネートの違いもファッショナブル!?
キラキラ輝く背中は光の加減で色合いを変える。上と同じ個体↓。


輝く背中をもう少しアップで。


例によって実物のキラキラ感は画像ではかなり目減りしてしまっているのが残念……。
アオクチブトカメムシ(体長:16~23mm)はカメムシとしては大きめで、美しいので目を引く。


カメムシは蛹を経ずに羽化する不完全変態だが、幼虫時代はけっこう印象が変わる。以前の記事【魔人顔のカメムシ】から若齢幼虫の画像↓を再掲載。


若齢幼虫では赤が目立つが、その後みどり色が目立つように↓。


このルックスにして(?)捕食性──幼虫も成虫も虫などを捕らえて体液を吸う。


口吻が太いことが和名の「クチブト」の由来だろう。


ちなみに、植物の汁を吸うキマダラカメムシの口吻はこんな感じ↓。


カメムシの仲間は針のような口(口針)を刺して獲物の体液や植物の汁を吸うというが、(種類によっては?)消化酵素のようなもの注入して溶かしながら(?)吸っているのだろう。それには獲物を弱らせる役目や、植物の防御物質(?)を中和するような作用もあるのかもしれない(?)。
複数のアオクチブトカメムシの若齢幼虫が1つの獲物をシェアしている(?)のを見ることがあるが、当初はこの集団行動を、非力な若齢幼虫が「大きな獲物を狩る」という意味で効率的なのだろうと思った。が、集団で食餌するようすが「狩りをする必要のない」植物食のカメムシでも見られることから、集団食餌(摂取)の理由は他にもあるのではないかと考えた。


ヒメジュウジナガカメムシ↑は植物食。幼虫がカガイモのしなびた葉に集中している。他に新鮮な葉が近くにいくらでもあるのに、なぜわざわざしおれた部分に集まっているのだろう?(植物の汁を吸うだけならみずみずしい葉を選んだ方がよさそうなものなのに?)──そう考えたとき、カメムシが消化酵素のようなもの(あるいは植物の防御物質を中和するような物質)を注入し、外部消化しながら吸っているのだと考えると合点がいく。集団で1カ所に集中し消化酵素(あるいは防御物質中和物質)を注入すればその密度は高まるので消化・吸収は(個別に食餌するよりはるかに)効果的になるはずだ。幼虫が消化・吸収のしやすい「酵素密度の高いところ」を好んで(選んで)摂取に参加すれば集団は大きくなり、その効果もさらに高まる──これがヒメジュウジナガカメムシが集団化するしくみなのではないか(想像)。
アオクチブトカメムシやサシガメなどの捕食性カメムシ幼虫が複数で同じ獲物に口針を刺しているのもしばしばみかけるが、これも共同で消化酵素の密度を高め、消化・吸収の効率を高めるといった意味(効果)があるのかもしれない(想像)。




ところで、捕食性カメムシのサシガメは捕まえたりすると刺すことがあり、刺されるととても痛いらしい。それには(物理的刺激に加えて、注入される?)消化酵素(?)の影響もあるのではないか? そんな気がしないでもない。それでサシガメには触らないようにしているのだが……アオクチブトカメムシを初めて見た時はこれが捕食性のカメムシだとは知らず、指にとまらせたりして撮影していた。そのときは刺されはしなかったが……捕食性と知ってからは自重している。


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コメント

No title
おはようございます・・・
毎回驚かされるのですが・・・
観察されてる(シーン)の多さと(写真)の美しさが絶妙ですね!!!☆

アオクチブトカメムシの成虫の輝き、模様に・・・
ツタンカーメンのお面を連想してしまいました・・・
神々しさ漂う成虫の輝き!・・・「眩しいです!!!」
緑色には、心揺さぶられるものがあります・・・

綺麗な終齢幼虫の模様、色彩を実際に目にすると、感動する事間違いなし!・・・
そう想い感じながら、拝見させて頂きました!!!・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

キンカメムシの仲間はけっこう有名(?)ですが、アオクチブトカメムシもなかなかイケてるでしょう?(笑)

僕はほとんど虫撮り遠征はしないのですが……1年通して同じエリアを歩いていると虫たちの成長も確認できたりします。出会うシーンをそのつど撮っていますがブログに紹介する機会がないまま埋もれて行くものも多いのですが……。
今回はアオクチブトカメムシにからめて以前撮った画像も載せてみました。

キレイな昆虫はついそれだけで撮りたくなってしまいますが、光沢のあるものはキラキラ感がなかなかうまく記録できず……毎回イマイチ感が残ってしまいます。
No title
アオクチブトカメムシ綺麗なカメムシですね。
縁取りに2タイプ有ると撮りたくなります。
キマダラカメムシも探してみたいです。ナイス
No title
> 市川さん

アオクチブトカメムシはキンカメムシに引けを取らない美しさがありますね。
縁取りの色違いは、どちらもキレイなので両方並べてみました。

キマダラカメムシはまだ市街地でしか見たことがありません。そちらではまだ侵出していないのでしょうか? 自然公園よりもむしろ市街地や交通量の多い道路ぞいの桜並木・ハナミズキあたりに入っている可能性が高そうな気がします。
No title
こんにちは!
カメムシも綺麗ですよね!
今日~私も似たようなカメムシを撮ってきましたので、
また見に来てくださいね( ^o^ )✩
('∇^d) ナイス☆!!
No title
> kaneo93さん

カメムシはキレイな種類も多いですね。
カメムシの画像、楽しみにしています。
No title
アオクチブトカメムシはいろいろバリエーションがあるのですね。
カメムシは綺麗な種類も多いですが、集団になると少し気持ち悪いかな。
No title
> nika4さん

腹の縁の色違いが、いずれもキレイだったので画像を並べてみました。この色の違いが何に由来するものか……気にもなるところですが。

カメムシも人によって好き嫌いが激しく分かれる虫ですね。
単体ではカッコイイという人がいる一方、集団でいるとキモイという人もいて、そのあたりも興味深いところだったりします。

昆虫自体もおもしろいのですが、それを見る人の感じ方が──ヒトの認知にも興味があります。
同じ虫に対して、人によって反応が極端に分かれるのもフシギですし……同じ人でも「子どもの頃は平気だったのに大人になったらダメになった」なんていう現象もあるようですし。
昆虫の周辺には謎や不思議があふれています……。
No title
アオクチブトカメムシはきらきらしてきれいですね。
縁どりは、黄色いタイプと赤いタイプがあるんですね!
黄色いタイプしか知りませんでした。。。
これもメンデルの法則みたいになってるのかな?と思ってしまいます。

クチブトカメムシは口吻がこんなふうに太いのですね。
太いだけでなく、形もアスパラぽいというか… おもしろい形ですね。
No title
> noriさん

アオクチブトカメムシ、意外に(?)キレイなんですよね。
縁取りが黄色地の個体は脚も黄色くて、赤地の個体は脚も赤い──そんな傾向があるような気がしないでもないですが、この違いが何なのかは判らずにいます。
単なる個体差なのか、オス・メスの違いなのか、あるいは羽化してから時間の経過で変化するのか?
飼育してみれば判るのかも知れませんが、そこまでのコンジョーがないので謎のままです。
特徴の太い口吻──アスパラは思いつきませんでした。これからアスパラを見たらアオクチブトカメムシを連想しそうです(笑)。
No title
アオクチブトカメムシに色違いがあるなんて素敵!
幼虫、終齢幼虫、成虫の色の変化が楽しいですね!
カメムシたちの食事シーンはいつ見ても衝撃的ですね!
No title
> ピンちゃんのママさん

カメムシは幼虫時代にけっこう色や形が変わるのがいますね。アオクチブトカメムシも最初に幼虫を見た時は何だか判りませんでした。
サシガメの捕食シーンはよく見かけるのですが、アオクチブトカメムシの捕食シーンは、なんだかちょっとフシギな感じがします。姿からイメージすると植物の汁を吸う感じがしてしまうんですよね……。

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