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カミキリ@ミズキ満開

満開のミズキにきていたカミキリ


狭山丘陵一帯ではゴールデンウィーク頃になるとミズキがイイ感じで咲く。木によって早い遅いはあるものの、大半がGW中に満開になるようだ。この花にはカミキリやケバエ・アブ・ハチ・ハナムグリ・バッタ・蛾の幼虫など色々な虫が集まる。
平地ではミズキの枝が高くて、その枝に咲く花に集まる虫たちを観察するのは難しいが……高低差がある丘陵の遊歩道では欄干越しに接する距離でミズキの花を上からのぞける箇所もある。そんな場所でカミキリはいないかとミズキの花をのぞきこんでみると……うごめく、それらしい小さな影が!?

トウキョウトラカミキリとしては小さめの個体で、花粉にまみれていたが、とりあえず背中の《T》マークは確認できる。



大きめで模様がクッキリみえる個体はいないかと探してみたが見つからず……。
かわりに(?)あらわれたのはシラケトラカミキリ。

背中のもようが「火」に見えるトラカミキリはいくつかあるが、そのひとつ。「火」のマークを背負って飛び回ることから「放火カミキリ」と呼ばれる──というのはウソで「訪花(性)カミキリ」。シラケトラカミキリの上翅はキアイを入れて見ると、かつて『しらけ鳥音頭』で一世を風靡した小松政夫の顔にみえなくもない!? それで和名に「しらけ」が入った──というわけではない(残念ながら)。和名の「シラケ」は体の表面に生えた「白毛」に由来するらしいが、その「白毛」に花粉をたくさんつけた個体も見られた。

花に集まるカミキリがいるということは、なんとなく知っていたが、虫見をはじめて、思っていた以上に色々な種類がいることを実感した。

一心不乱に花粉を食べているようだが……花(植物)にしてみれば、大事な花粉を食われてしまうことは《損害》だろう。しかし、花粉だらけになって、いちおう花粉媒介の役目も果たして《貢献》もしているのだろうか?

「おっ!? トウキョウトラカミキリか?」と期待させる姿が目に入り、よく見るとトゲヒゲトラカミキリだった……。


全体的な印象はトウキョウトラカミキリと似ている。出現初期はトウキョウトラカミキリより見かけることが少なめな感じもするが、すぐに逆転──あちこちでトゲヒゲトラカミキリのペアを見かけるようになる。

欄干の上にいたトゲヒゲトラカミキリ↑も花粉をつけていた。擬木や欄干の上でみつかるカミキリで花粉にまみれた個体も多い。
ということで、少し前に撮った「花粉まみれ」のヨツボシチビヒラタカミキリ↓。

ヨツボシチビヒラタカミキリを花で見たことはないが、花粉にまみれた個体を目にすることは少なからずある。当初、このカミキリも花を訪れ花粉を食べているのかと思っていたが……花粉だらけの擬木の上にいるヨツボシチビヒラタカミキリを見ているうちに、ふとした疑問が……。
擬木のステージ(擬木遭難した虫たちが這い上がって集まる支柱の上面を僕は勝手に「ステージ」と呼んでいる)上が落ちてきた花粉で粉だらけになるように、たまたまそこにいたヨツボシチビヒラタカミキリも、ふりそそぐ花粉をあびてしまっただけなのかもしれない……そんな可能性もありそうだ。
はたしてヨツボシチビヒラタカミキリの「花粉食い」は「冤罪(?)」なのであろうか?

いつも擬木ばかり見ているので、たまには花を──ということで、今回は旬のミズキに注目してみたしだい。
とはいっても、撮影できるのは欄干ふきんのわずかなエリア。そして花をつけた枝はもっと高い位置にもあるので、虫たちは陽当たりの良い高い枝の花に集中している感もある──撮れる範囲の被写体は多くない。
この時期、ヨコヤマトラカミキリも来てはいないかと期待したが……この時は見つからなかった。


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コメント

No title
ミズキが満開でカミキリ達にも良い時期ですね。
私が出会った欄干上のヨツボシチビヒラタカミキリも花粉だらけでした。
トウキョウトラに会いに出掛けて見たいです。
No title
> 市川さん

欄干や擬木の上にいるヨツボシチビヒラタカミキリで花粉まみれの個体って、いるんですよね。擬木自体が花粉まみれのところもあるし……訪花でついた花粉なのか、ふってきた花粉なのか……。
カミキリ屋さんのように花を掬っていれば花に来る種類なのか否か判るのかも知れませんが……僕にはまだ判断できずにいます。
No title
こんばんは。
・・・花にとって、有り難い甲虫と言って、私が一番に思い浮かぶのは・・・
・・・ハナムグリの仲間です・・・
ですが、↑の(花粉だらけ)のお写真を拝見させて頂いて・・・
カミキリの仲間も結構、いけてるかも!?との印象を持ちました!
微毛にたくさんの花粉を付けて、知らず知らずの内に受粉のお手伝い!
迷惑なところもあるのでしょうが!
美しく咲く(ミズキの花)を背景にしたカミキリが、妙に優しく、可愛らしく視えて来て・・・☆・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

ハナムグリの姿もありました。この木ではないのですが、同じミズキでハナムグリに大人気の場所があって……同じ花でも場所によって人気や集まる虫の種類に偏りがあるのが面白いなぁ……と感じています。
カミキリも意外に(?)受粉の役割りを(も)果たしているのかもしれませんね。
ただ、一番意外な受粉の貢献者は……ケバエではなかろうか?──なんて思えるほどスゴイ数のケバエが花の周辺を舞っていました。
晩秋のケバエ幼虫の群れを見て、腐植質を分解するのに貢献しているのだろうと思っていましたが……成虫になってもけっこう役に立っているのかも。
あれこれ思いながら、この時期は欄干ぞいの花をのぞいてみたくなります。
No title
この花の中から花粉にまみれたカミキリを見つけられる星谷さんはすごいですね!
いつも小さなカミキリを見つられるのにビックリしています。
ミツバチもハナムグリもカミキリも花粉まみれでいますが、彼らはその状態でも問題ないんですよね!
呼吸困難とか?人間目線で考えてしまいました。
No title
> ピンちゃんのママさん

欄干から観察できる花はさほど多くないので、花にくる虫は比較的見つけやすいかもしれません。実際は花から花へと動き回っているので、枯れ枝にはりついてじっとしている極小カミキリよりは発見度、高いかも。

昆虫は花粉まみれでも問題ないのでしょうが……人間に例えると、体中にごちそうをこぼしまくって食事をしているみたいで、ちょっとスゴイ感じですね(笑)。
No title
トラカミキリはレア種かと思っていましたが、案外簡単に見つけられるようですね。
花粉が邪魔にならないのかが心配です。
No title
> タイコウッチさん

トラカミキリにも色々種類があって、簡単に見つかるものも少なくありません。
花や木材を探すとけっこう色々見られるのではないかと思います。
花にきているときは体につく花粉にはおかまいなしでしたが、あとで毛繕いならぬ身繕いをするのでしょうね。
No title
ミズキの花でカミキリを探したのですが、見つかりませんでした。
と言っても少し位置が高すぎて、全部を調べたわけじゃあないのですがね~~( ;´Д`)
いったい、いつになったらカミキリに出会えるンでしょうかね~…。
No title
> カメレオンアームスさん

ミズキは花(枝)が高いですからね……。低い枝の花より陽当たりの良い高い枝の花に集中している可能性もあるかもしれませんね……。
花の下に柵のようなものがあると、枝から落ちたカミキリが登っている可能性もあるかと思います。

こちらではミズキは終わりかけているのですが……とりあえずヨコヤマトラカミキリが来ている画像が撮れたので新記事で投稿しました。
これから、カシだかシイだか……の花が咲くと、そこに訪花性カミキリなどが見られるのではないかと思います。クリの花なんかも良いみたいですね。

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