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冬に飛ぶ極小カミキリの触角ランゲージ?他

ヘリグロチビコブカミキリの触角ランゲージ~飛翔

《冬に飛ぶ極小カミキリ》というイメージが(僕には)あるヘリグロチビコブカミキリ。先日も陽の当たる欄干の上に出ているのを見つけた。お気に入りの昆虫なので、見つけるとついカメラを向けてしまう……が、その割になかなかうまく撮れないでいる。


例によって欄干上では、冬の陽射しが長い影を作り、黒いヘリグロチビコブカミキリの輪郭がつぶれてしまいがち……そこで、落ち葉に移動願う。


欄干のヘリグロチビコブカミキリは小さすぎてつまめないので、落ち葉を敷いて指先でそっと追いやる。すると触角を左右に広げ、落ち葉の上へすんなり移動した。


触角を広げ《活動モード》に入ったヘリグロチビコブカミキリはそのまま落ち葉の上を徘徊し、葉のフチまできて止まったので「飛翔するか!?」とそなえたが……触角を倒して《停止モード》に入った。


何度もヘリグロチビコブカミキリを見ているうちに、触角の表情(形)で、なんとなく行動が読めるような気がしてきた……かもしれない?
触角を体に沿わせるように倒しているときは、じっとしていることが多く、とりわけ触角のカーブが内側にふくらんでいるときは比較的安定した《停止モード》。触角を体側にたたんでいても、そのカーブが外側にふくらんでいるときは、とりあえず止まっているもののすぐに動きだしがちな《ポーズ(一時停止)モード》。たたんでいた触角を左右に広げると、動き出す《活動モード》──そんなふうに見えなくもない(気がする)。
人の気配などに警戒したときも目立つ長い触角を隠すためか《ポーズ(一時停止)モード》《停止モード》になることがある。逆に人の気配に気づいて《活動モード》に入り逃げ出すことも。触角を前方に傾けたり、やや持上げているときは周囲の情報を収集しようとしているのだろうか?(あるいは視界域を広げるため?)──《警戒モード》あるいは《飛翔準備モード》という感じがしないでもない。
──というのは、僕の少ない経験から感じている触角サイン──《ボディー・ランゲージ(body language)》ならぬ《触角ランゲージ》!? もちろんコミュニケーション目的のしぐさではないのだから、正確には「ランゲージ(ことば)」ではないのだけれど、《行動を「読む」べく「しぐさ」》という意味で。
これは、あくまでも個人的な解釈。カミキリ屋さんからすれば、「あたりまえ」のことかもしれないし「まったくマトはずれ」な見方かもしれない。

さて、落ち葉に移動させたヘリグロチビコブカミキリが《停止モード》に入ったので、影が小さくなるよう葉の向きやカメラのアングルを調整して撮ったのが上の画像。それでもまだ影が気になるので、直射日光が当らないように影に入れて撮ってみたのが↓。


《停止モード》で動かないのをいいことに、1円硬貨を使った「大きさ比較」をしてみた↓。


そうこうしているうちに、《停止モード》が解除されて《活動モード》へ。落ち葉から、落ち葉をつまんだ指に登ってきたので、ひきつづき手乗りを撮影。




そして指先で再び《ポーズ(一時停止)モード》に。






そしてまた動き出すと──、




これまで何度も撮り逃してきたテイクオフ・ショット──「こんどこそは!」とキアイを入れてその瞬間をとらえた!──と思ったら……なんとピンぼけ……。とりあえず「冬にも飛ぶ!」という証拠画像ということで。あいかわらずOKショットが撮れず、NGショットのストックを増やしただけ……もちろんヘリグロチビコブカミキリはそのまま飛び去ってしまったのであった……。


ヒロバフユエダシャク♀ふたたび

この日はフユシャクも見られた。カミキリとフユシャクの両方を同じ日に観察できるというのもフシギな気がする。最近いちばん目につくのがシロフフユエダシャクのメス↓


他にフユシャク亜科のフユシャク♀も複数見られた。オスではシロトゲエダシャクが出ていたが、まだ今シーズン♀は見ていない。そして──、




前回、ヘリグロチビコブカミキリを見た日(【2月のカミキリ~ヒロバフユエダシャク♀】)、やはり31匹目のフユシャク♀が今シーズン初のヒロバフユエダシャク♀だったわけだが、今回も31匹目だった。ヒロバフユエダシャク♀はこれが今シーズン2匹目。

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コメント

No title
ヘリグロチビコブカミキリ触角を読み取るのは面白いですね。
カミキリは突然飛び立たれることが多いので参考に成ります。
早くヘリグロチビコブカミキリのランゲージ読み取って見たいものです。
相変わらずフユシャクの出会い凄い数ですね。
そろそろトギレエダシャクの時期かと期待です。ナイス
No title
ピンボケは残念でしたね~。
透明の羽は開くと大きいですね。上手く収納されています。
私も1円玉を・・・咄嗟には忘れていて未使用。
今度は比較するのに使ってみたいです。^^(無理かな?)
No title
> 市川さん

以前、イッシキキモンカミキリ(かなりよく飛ぶ)を飼育していたときも、毎日のエサ替えを飛ばれないかヒヤヒヤして行なっていたのですが、しだいに触角の様子を見て「なんとなくわかる」ようになってきた……なんてことがあって、それがヘリグロチビコブカミキリを見ているうちに「おおむね、こんな感じかな……」と思うようになりました。
No title
> まあささん

撮り逃し続きだったテイクオフの瞬間──今回はタイミングはOKだったのですが、ピントが思い切りNGでした……。小さな虫を指先に乗せているとぷるぷるしてくるし、ピントのキープも難しい……小さな虫をキレイに撮るのは難しいですね。
1円玉は上着とズボンのポケットに1枚ずつ入っています(笑)。
No title
こんにちは。
・・・「よく観察してらっしゃるな~」・・・と惚れ惚れしながら拝見させて頂きました。

先ず、この極小カミキリの(ヘリグロチビコブカミキリ)を見付ける事が、私にはできないです・・・
星谷さんの目に成ったイメージで、欄干を眺め探し(あ~・・・何か見付けた~)とカメラの準備はすれど!大概は(鳥の糞)です。
そう言いますと!虫の顔色を窺っても仕方ないですね!肝心な触角の動きを窺わなければ虫の心は読めない(多分?そうか~!確かに!!☆)
今回も星谷さんの見事な考察に感銘を受けると共に、そう言う接し方もあるものかと!素晴らしい飛翔のお写真と乱反射のお写真を眺めつつ(ハチの姿を連想してるところであります)・・・
No title
> 今日も、こっそり自然観察!さん

小鳥の糞は時々フユシャク亜科の♀に見える事があって「おのれ、フユシャクなんかに擬態しおって、こしゃくな鳥糞が!」なんて思ったりしますが、もしかするとフユシャク♀が鳥糞に擬態しているのかも?

ヘリグロチビコブカミキリはそれよりもずっと小さいです。小型のアリに翅をつけたような小さいハチがいますよね。肉眼で見るとパッと見、そんな極小ハチっぽい感じです。

ようやく見つけても小さい上に動き回ったり飛んだりするので撮りにくいのですが……触角の表情(?)をみるとあるていど動きが読めるような気もしてきたりして……この解釈がどのていどアテになるかわ定かではありませんが……。
No title
この大きさ(と言うか…小ささ)では、オイラには見つけられないでしょうね...
素晴らしい観察です。
No title
> カメレオンーアームスさん

ヘリグロチビコブカミキリの存在を知ったのは2年前。それまで同じコースを歩いていたのに全く気づきませんでした。冬には「フユシャク・モード」でギボッチ(擬木ウォッチ)していたので、それよりはるかに小さなカミキリは見逃していたのでしょうね。
知人のギボッチャー(兼・葉メクリスト)さんのブログで「こんなのがいるんだ!」と知って「極小カミキリ・モード」に変更して、初めて見つけることができました。
前の記事で紹介したメダカチビカワゴミムシも小さいですが、それよりも見つけにくい感じです。
No title
カミキリの触角が広がってTみたくなっているときって飛びそう~なかんじがしますね!
体にぴったりくっつけているときは落ち着いているという気がしていましたが
外側に膨らんでいるときが一時停止、というのはなるほど~と思いました。
星谷さんは飛ぶ瞬間に何度も立ち会っていてうらやましいです。

今日は暖かかったので、虫も活動していそうですね。
チビコブカミキリやチビカワゴミムシを
探しに行きたいなーとうずうずしていました。。。
No title
> noriさん

ヘリグロチビコブカミキリの飛翔は何度も目にしているのですが……その割にOKショットが撮れてないのですよね……。
今日は暖かかったせいか甲虫・カメムシ・クモなどいつもより多くみられました。フユシャクに関してはこの時期にしてはかなり少なく、♀は9匹止まり。でもヒロバフユエダシャク♀が撮れたので良しとしました。
ヘリグロチビコブカミキリも2匹見たのですが……両方とも動きが良くて撮影中に飛翔……例によって残念なショットしか撮れませんでした……。

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